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仕草


「皆さんの普段の行いが良いためか、このような天気になりましたね!!」と調子よく笑顔を見せる管理者。コンクリートの照り返しに目をくらませながら、久しぶりのお天道様を拝む。こんな日はどこか別の場所へ出かけたいなと思いながら集団の中に混ざる。

「名前の欄にチェックをお願いね」と声をかけられ、バスに乗り込む人を目で追い手を動かす。全員が乗り込むのを確認し私も乗り込む。道中は歌うものや会話を楽しむもの、はたや気持ち良さそうに寝るもの。私は窓に映る景色を見ながらバスの雰囲気を楽しんだ。

目的地に着くとそれぞれが好きな場所へ移る。私も同じグループの人と新たな目的地を目指し歩く。
「先輩と来た方が楽しかった?」と不意に話しかけられた。「そんなことないですよ」と笑って返すも「本当に〜〜???」と笑われる。「なついてたからね〜」と呟かれ『 またか 』と思い笑って済ませる。

本音を言ってしまえば先輩と来たらこんな暑さも多少は許せたと思う。欲を言えば先輩の後ろに着いて歩きたかった。そしていつものように「はよ歩け」って歩くスピードを落として声をかけてほしかった。

5月末に「俺、会社辞めるは」と何の脈略もなしに言い放った先輩。あまりにも突然すぎて「そうなんですか」と何とも言えないリアクションをとる私。まだ周りには話していないから言うなよと釘を打たれる。
そこからは早かった。引き継ぎ作業をし、荷物を少しづつまとめ合間にしょうもないことをする先輩。こんな日もあと少しかと思い引き継ぎに追われていた。
一段落した時に「コーヒータイムするぞ」と声をかけられた。リーダーの方を見るの手で「行っておいで」とされる。先輩の後ろに着いて歩くと「本当に〇〇ちゃんは歩くの遅いな〜」と笑われる。「その呼び方やめてくれませんか?」と言うも「〇〇ちゃ〜ん、歩くのが遅い〇〇ちゃ〜ん」とスタスタと歩く先輩。追いついて先輩の名前を呼ぶと「大丈夫か?」と自販機を見ながら聞かれた。「歩くのが遅くてすみません」と謝ると「そこじゃねーよ」と返される。
「俺が辞めても大丈夫か?」と今度は私を見て聞かれる。「大丈夫ですよ。そんなに信頼されてないのですか?」と笑いながら返す。「何か嫌なことや困ったことがあったらいつでも連絡しろよ」と缶コーヒーを私に手渡す。「ありがとうございます?」とあやふやに応える私に「まぁ〇〇ちゃんに出会えたから、この会社には感謝するよ。最後まで謎やったけどな」と首に手をあて話す。

最終日にいつものように駐車場まで一緒に歩き、考えていた感謝の気持ちを伝えようとするも、なかなか言葉がでずにいた。
「短い期間ですけど、ありがとうございました。」と精一杯の勇気を振り絞って言葉を発すると「最後に辛気臭い話しをすんな」と笑う先輩。つられて笑う私に「またな、ありがとう」と手を振る先輩。頷き手を振る私に「〇〇ちゃん」と呼びかけられ顔を上げるも「ありがとう、楽しかった」と首に手を当てる先輩は、いつもの先輩だった。



社会人


4月から無事に社会人として新たな一歩を踏み出しています。職場の雰囲気も良く、和気あいあいとしてます。裏ではドロドロしているようですが、あまり気にしない方向で行きましょう。早く仕事を覚えたいとこですね。

構ってくれる先輩もいて、毎日ケラケラ笑ってます。心の中が少年なので、いつもしょうもない事をしてくれます。

先輩「おい、ジャンケンしよ、ジャンケン」

私「私はグーを出しますね」

先輩「じゃぁ俺はパーな。勝ったら何してほしい?」

私「缶コーヒーを買ってください」

先輩「そんなん勝たんでも買ったるわww買いに行くぞ」

と席を立つ先輩。

「あっ、財布向こう(会議中)や。」

先輩「ジャンケンで負けた方が俺の財布取りに行くんな」

私「会議中やないですか(笑)イヤですよ」

先輩「ジャンケーーーーン!!ポン!!」

結果は私が勝ちました。項垂れた先輩は仕事に戻りました。

先輩「まぁな、また買ったるからな。男に二言はない」

そう言って煙草を吸いに行く先輩。
よく分からない人だなと思うと先輩も私をみて「不思議やな〜」と言います。誰かに似ているとすごい言われるけど、誰に似ているんでしょうかね。

逃避



昔と今では考え方や捉え方、整理の仕方が変わった。「しょうがないな」に落ち着くのは昔も変わない。けど、自分にプラスになるように考える事ができるようになってきた。

本当のことを言うと否定され、自分は人とズレた感覚を持っていると思い、それが嫌で仕方なかった。インターネットを通じて様々な情報を仕入れる中で、自分と似たような考え方や、私が否定されたことをこなす人達に一方的に出会えた。その時に嫌で仕方なかったことが、誇らしくなった。
しかし、私の現状では、否定されていることに間違いなく、そこから離れられないのが現実だ。私が変わればきっと変わる。それが出来ないから落ち込むのだろう。

見限って外に出てしまえば楽なのにね。って思う。厳しいことがあるのは理解しているが、輝いた日々を送っているとは思う。生きているなって。離れているから優しくもされる。

「日頃から言われてるから強くなったでしょ?」「そんなのにお金かけてもったいない」「そんなんだったら何もしないからね」「好きなようにしていいよ」「なんでそんなことするの?」「何もできないね?理解できない」「本当に意味わかんないね(笑)話す時間がもったいない」「何を言ってるの?ちゃんと喋りなよ」「馬鹿なんだからしっかりしなよ」「当たり前なことができないのはなんで?普通でしょ?」

もっとあるだろうな。他人から見たら平気かもしれないが、私はただただ怖かった。顔色を伺って話しをした。言い返しても倍以上で返されるから黙ってる。それを知ってるから平気で言葉を浴びせる。自分の中でいいとこ好きなとこいっぱい探して見つけて大事に持ち続けてる。人間だからそういう時もあるから、しょうがないなって思って。最近は言われる回数も減ったけど、今考えてたら触れないように避けてたのかな。

ニュースをみて、色々喋ってるのを聞きながら「嘘やん(笑)」って心の中で嘲笑ってる。それぐらいしか私にはできない。

私はこういう人にはなりたくない。って思っても要注意だね。知ってるからなりやすい。
人と関わるのが苦手になったのはこういうことがあるからかな。傷つけてないだろうか、変なことを話してないだろうか、私は普通なのか、考えて喋るようになって、本当のことを閉じ込める。
こうやって吐き出す場所や、見つけてくれる人もいるから、私は立っていられる。

でもね、自分が変わればいいだけなんだよ。それができないから人のせいにして逃げる。
結局私はいつまでたってもポンコツの恥さらしなんだよ。ネガティブネガティブ。明日は元気になれるよ。



「眠れない時は無理に目を疲れさせるんだよ」
と友人が言っていたことを思い出した。

月日は流れるのが早いもので、新しい年を迎えた。
過去を振り返っても、今と対して変わりの無い自分がここにいる。
勉強するぞ!と意気込んでいた過去の私よ、未来の私は頑張れなかったよ。と教えてあげたい。

自分が努力したと言い切っても、他人は数字でしか評価しないみたいだ。それが1番手っ取り早い評価の仕方でもあるからだろう。

悔しい、情けない、恥ずかしい、と久しぶりな感情に再会できた。
何事も前向き考えようと無理をしてきたのかもしれない。本当の気持ちを押しつぶし、これ以上押し潰せなくなったものが溢れただけさ。これでゼロになったから、また押しつぶしていくよ。

もうダメだな。と目を瞑ってしまうと、暗闇に引きずり込まれそうになる。戻りたくない反面、戻ってしまえば楽になれることも知っている。

努力は報われると信じては、勝手に裏切られた気持ちになる。私は努力したつもりでも、足りなかっただけだよ。ハイパーポジティブに考えれば、まだまだ努力できる自分がいるってこと。

そうやって無理してでも前向きに考えて、立ち向かう自分は最高に頑張れてる。ポジティブに生きよう。 (後に猛烈な勢いでネガティブになる)

進む


海の綺麗な町へ実習に行ってきた。
一面に広がる海。群れをなして泳ぐ魚。
私の住む町も田舎だと思っていたが、まだまだ都会のようだった。

泊まり込みの実習でもあり、不自由した時もあったが、自由な時もあった。
今回は本当に1人の時間を体験した。静寂の中、ここが私の世界か。と考えては朝を迎えていた。

しかし、日を重ねるごとに増える課題。体力の限界まで皆で課題をしたのはいい思い出だ。
最終日、課題の発表を行うと、怖いくらいに先生方にも褒めたおしてもらった。
嬉しい反面、これは本心なのか?と疑いを持ってしまった。つまりは、私はまだ頑張れる力を発揮せず終わってしまったのだろう。

実習中に何回か心が折れかけたが、その度に友人と励ましあい勇気づけてきた。
こういう行為は苦手なはずなのに、今回の実習ではそれが何よりの力となり糧となった。考え方や思いが少しづつ変化したのだろうか。
なんにせよ、実習が無事に終わり良かったと思っている。

これで一応、大学生活の実習は全て終わった。後に残るのは就職活動と国家試験である。
逃げる口実はなくなった為、今日から向き合うことにした。どうなるかは分からないが、自分が納得できる職に辿りつけたら幸せだ。

本当にどうでもいいことだが、近所の草の伸びが異常に速い。まだまだ成長する草に少しは感心をしている。
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