誰にも言ったことないんだけど、実は私はいつか母がころされるんじゃないかと思っている。誰にってもちろん昔わたしの父とかいう存在だった人に。
ずっとずっと前からそんな時のことを想像して胸を怒らせている。もしも、そんなことがあったら、たとえ罪に問われようと絶対この手でフクシュウをしてやる、と固く誓っている。

そんなこと、ないよって言われたい、信じたい。しかし、それを信じられないのがわたしの現実だ。

秘密