秋田禎信
再読。
「キムラック編」クライマックス。そして第一部完。
結界の外から漏れ出る死の砂、その身を使い結界の穴を塞がんとする女性、その女性の首を掴んで離さない女の腕…。この描写が好きで好きで。口絵イラストも素晴らしいです。
サルア再登場。
クリーオウとは本当に相性が悪いですねこの人…。
唐突にサルアのお兄さんがああなったの再読しても恐怖します。傘怖い。
カーロッタががこの時点ではまだまだ底を見せていない感じがするのも恐怖ですよ。
…新大陸ではああですし。
魔術を使えなくなったオーフェンが事故を認識するトリガーになったのが地人兄弟なのが良いです。ここでいつものギャグ交じりのノリが復活し、勝ち確定の流れという感じでした。
夜は明け、雨は上がる。
読後感が良いです。
そうか、ネイムがああなったことを彼の市街での知人達は知らないままなのだということが胸に重く響きました。こういう描写に弱いです。