話題:毒親
母親には友達がいないので、どうなのかは知らないが、父親にとって私は自慢の娘だった。
父親は友達が多く(極道&仕事関係)、よく友達が遊びに来ていた。
そこで話のネタになるのが私の話である。
普段は褒めてもくれないが、父親は友達に自慢気に私の話をした。
鳶が鷹を生んだ。
よく、そんな話をしていた。
そしてそのお友達に私は褒められるのだ。
何も感じなかったけどね。
私は父親の理想像を叶える娘。
そうでなくてはならなかった。
女に学は要らないといいつつ、こんな時だけ成績の優秀さを自慢するんだね…
まあ勉強しろなんて言われたことないけどね。逆に『するな!』と言われたけどね。
父親の誤算は、私が知識を蓄えすぎたことだろう。そして洗脳が解けたことだ。
それでも恐怖が先行し、逆らえなかったのは事実だけど。

いつからか…私は父親の自慢の娘ではなくなった。
私が言うことを聞かなくなったからだ。
暴力が如何に続こうが、人格否定が如何に続こうがだ。
私は、いい子ちゃんをやめた。
それでも長く続いた父親の理想像が私を苦しめ続けた。
長く長く…ね。
理由は簡単さ。
父親が私に教育した生きざまが男の場合には有効だったこと。そして、なってはいけない女の狡さを教え込んだことだ。(もろ母親のこと)
つまり私は、女としての生き方を誰にも教わらなかったのだ。
だから生き苦しかったんだよ。忠実に守ろうとしていたからね。
それが正しい生き方なのだと思っていたからね…ずっと…