話題:アイドルマスター
あずさ・あずさ「おはようございます」
グリP「おはようございます、あずささん。昨夜はよく……眠れてないみたいですね…」
あずさ「つい…いろいろ話し込んでしまいました」
あずさ「すいません、プロデューサーさん」
グリP「あ、いえ…。とりあえず、時間まで休んでいてください」
貴音「おはようございます」
グリP「おぉ、貴音、おはよう。早いな」
あずさ「おはよう、貴音ちゃん」
あずさ「あら、貴音ちゃん。おはよう」
貴音「……面妖な」
グリP「一番しっくりくるツッコミだな…。そういや昨日貴音はいなかったな。実は」
貴音「いえ、話しは聞いていましたが、実際こうして目の当たりにすると…」
あずさ・あずさ「」
貴音「…面妖な」
グリP「…あ、そうだ。もしかしたらなんだけど、貴音ならひょっとして、あずささんが元の世界に帰れる方法知ってたりしないなんか貴音なら知ってそうな気がするんだけど」
貴音「はい、存じていますよ」
グリP「だよなぁ。やっぱ知ってるわけな……って知ってんのかよ」
貴音「はい。それをお伝えするために、今日は早めに来たのですから」
グリP「マジかよ…」
貴音「三浦あずさ」
あずさ「えぇと、わたし、ですよね」
貴音「できることなら、わたくしも貴女とゆっくりお話をしたいところですが、さすがにそうもいきません。本来ならば、貴女はここに居るべき人ではないのですから」
あずさ「そうですね…。早く戻らないと、向こうの765プロのみんなが心配しているでしょうし…」
貴音「こちらに地図を用意しました。この地図に示されている場所に向かえば、元の世界に帰ることができるでしょう」
あずさ「え、地図って…。あの、貴音ちゃん…わかっているとは思うけど」
貴音「大丈夫です。どんなに道に迷おうとも、道は必ずどこかに繋がっているのです」
あずさ「貴音ちゃん…」
グリP「あぁ、まだ時間ありますし、なんなら俺がそこまで送り」
貴音「なりません」
グリP「おぉう」
貴音「申し訳ありません。ですが、そこにはあずさ一人で行ってもらわねば意味がないのです」
あずさ「そういうことなら、仕方ないですね。…プロデューサーさん。短い間でしたが、お世話になりました」
グリP「いえ、そんな…。あずささんのおかげでみんなのやる気に火が点いたというか、こちらこそ大したこともできずに」
あずさ「突然もう一人のわたしが現れたんですから、むしろご迷惑をかけてしまったかと」
あずさ「そんなことないわ。昨日も言ったけど、あなたと出会えたことに、わたしはとても感謝してる。あなたのおかげで、わたしは見失っていた自分の道を見つけることができたんですもの。…それに、新しい目標も」
あずさ「目標」
あずさ「あなたより先に運命の人を見つけること」ボソ
あずさ「…あら。手強い好敵手の登場ね」
あずさ「やっぱり、まず自分自身に負けたくないもの。仕事も、恋も」
あずさ「どちらが先にトップアイドルになるか、運命の人を見つけられるか、競争ね」
あずさ「うふふ」
あずさ「うふふ」
グリP(あれ…なんだかプレッシャーを感じる…)
あずさ「あ、そうだ。このリボン、春香ちゃんに返さないと」
あずさ「じゃあ、わたしが預かっておくわ」
あずさ「じゃあ、お願いするわ」
あずさ「…もう、会うことはないでしょうね」
あずさ「そう、ね…。あなたはもう迷子じゃないのだから」
あずさ「もし、また迷子になったりしたら、また会えたりするのかしら…」
あずさ「そうならないようにしたいわね。それに、もしまた会うことがあるなら、その時は…」
あずさ「…」
あずさ「…ううん、なんでもない。では、もう行きますね。あまり長居してはいけないみたいですし」
グリP「お気を付けて」
貴音「そちらのわたくしにも、よろしくとお伝えください」
あずさ「お互い、トップアイドル目指して頑張りましょう」
あずさ「えぇ」