ビール大手の中で独り負け状態だったキリンビールが今年に入り絶好調だ。昨年は大手4社の中で唯一ビール類のシェアを落としたが、今年1〜3月の販売数量は市場平均が約1%減の中、前年同期比5%増と健闘し、シェアを伸ばした。

 キリンに何が起きたのか。けん引役は、課題だった新ジャンルの新商品群だ。1月は人気の高アルコールカテゴリーに向けて「のどごしストロング」を、3月はビールの味わいを志向した「本麒麟」を発売し、4月時点でそれぞれ販売数量140万ケースを突破した。