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風立ちぬ

風立ちぬのレンタルが始まって以来ずっと気になっていたので、ブルーレイ借りてみました。
まぁ、手書きのアニメなので、ブルーレイで見るメリットほぼ無かったっていう。
DVDは全部貸出中だったんだよう。そうです、消去法です。
まぁPS3あるからね。結局はどっちでもいいという話なんですね。

劇場公開時に見そびれてしまいましたので、気になるなら見てしまえばいいじゃない的な何か。


堀越二郎/庵野秀明
里見菜穂子/瀧本美織
本庄/西島秀俊
黒川/西村雅彦



※ややネタばれ含みます※

堀越二郎という実在の人物の半生を描いた内容になっていて、話の内容は全体的に暗め。
まぁ関東大震災やら、第2次世界大戦(様子そのものは描かれてはないけど)やらの時代背景だから仕方の無い事ではありますか。
宮崎駿監督の作品は人物の躍動感がやっぱり凄いなぁと思います。
しかし、今作では名物の登場人物が食べるシーンがあまり無かったなぁ。クレソンくらいか。
あのドイツ人の人は勝手にクレソンさんと名付けていました。名前覚えられないならそれでいいのです。

本庄はひたすらにカッコよかった。何あのイケメン常識人。
エンドロール見て初めて気付いたんですけど声は西島秀俊さんなのね。そりゃイケメンだわ。
本庄の奥さん見てみたい。裏山。
黒川さんは、最初「何やねんこのおっさん」って思ってたのを謝りたいくらい良い人だった。
ああいう上司いいよね。欲しい。人情って素晴らしい。そして奥さんの方がかっこいい。

二郎と菜穂子の恋は見ていて微笑ましいし、お互いに惹かれ合う様子がとても丁寧に作られていたのが良かった。けど、ちっとばかし恋愛描写多め。
二郎は仕事が大事だったし、菜穂子も仕事に励む二郎を見るのが好きだったんだろうけども、やっぱり加代の言葉が真実だったんだろうと思う。
早く過ぎる時間の中で二人の過ごす時間を美しい物にしようと努める行為は、もの悲しくもあり、切なくもあり、微笑ましくもあり。二人の出会いは運命だったんですね。
菜穂子さんはいつでも明るく優しく美しく潔く、本当に花の様な人ですなぁ。
「ナイスキャッチ!」って言いたい。私も言いたい。
そして主役。
もののけ姫のアシタカ−勇ましさ+近眼=二郎って感じ。好きな物を包み隠さず真っ直ぐに好きだと言える潔さと素直さは素敵過ぎる。でも当時の人間でこんなオープンな人は多分あんまりいないよ…?
彼は魚の骨です。そう、全てはその一言に尽きる。
正直な感想としては、庵野さん棒読みな気が(ゲフンゲフン)


話の流れがとても早いし場面転換も前触れ無くあったりするので、ちびっこは訳分からん映画かもしれませんね。気付いたら5年経っとる!とかあるし。
あと、一時問題にもなっていた喫煙シーンの多さについてですが、「そういう時代だからええやろ」って事で。昔は煙草を吸う事は何も問題無かったし、受動喫煙とかの概念すら無かっただろうし。
何から何まで規制すりゃいいってもんじゃないんだよ。与えられた情報から何を選び取るのかは各個人の自由だし、自由には責任も伴うし。

個人的には二郎が作った零戦でその後の日本がどうなったのかとか(言わずもがな、だけどそこは描いて欲しかった)それに対する二郎の心情を吐露する様なシーンがあっても良かった気がする。
菜穂子の命をとても大切に思う一方で、戦争で使われるであろう飛行機の開発をする矛盾と葛藤とか。
結局は生きてるだけで丸儲けなんです。
だからこそ「生きねば。」というキャッチフレーズが付いたんでしょう。


結果→ カコ的評価 ★★★★☆

もっと大人向けに作り込んで欲しかった気もするし、子供向けにもしたいなら分かりやすい描写増やして欲しかった気もしますけどね。私の理解力が低いだけなのかしら。ロマンもロマンス要素もありますよ。
あと少しすれば終戦記念日でもあるし、零戦にちなんだ話としてでも一度は見ておきたい映画だと思います。シベリヤ食べたいよー。
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