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北風




冷たい風に
冷ましながら
生きていくのも
いいじゃない

はらりと散るも
ぽとり堕ちるも
花の終わりに
変わりない

凍えた手の歌声に
導かれた朝日だとしても
誰が戻せるの
何が消せるの

陽の光に
開く小さな
小さな花が
また開く

その白さに
胸痛む時
心は
そこに在るの

何か成す為に
生まれた訳じゃない
何か足す為に
出会った訳じゃない
何か奪う為に
背を向けた訳じゃない

望まないで

望まないままで

そばに居たかった



風はただ
冷たく強く
散るも堕ちるも
くれたりはしない

今日もまた
開く白い花

小さく揺らすだけさ



野に歌絶えて残るもの




歌声の
絶えた野に
一人立ち
想うのは

在りし日の
騒がしさ
その日々が残した
愛しさ

居たかった
ただずっと
一緒に
居たかった

時の流れを
魚になって
泳げたなら

ただそれだけを
伝えよう
羽根が擦り切れても
ただそれだけを
歌おう
定めが尽きるまで

春に撫でた
銀杏の一葉
北風に駆けてゆく



刺さるよに
綺麗な星
遠くなった
お月様

その時は
気づかないもの程
愛しくて困るね

流れ星
誰か祈るだろうか
共に居るこの時を

いつまでも
ただ
いつまでも
繋いでいたい



信号が瞬きをして
呼び合う
子ども達の声

野に歌声絶えて
残るのは

黄金色の約束



強烈な君




強烈なのは
君との夜だけでいい
他の事なんて
笑って許せるようにもなるさ

強烈なのは
君との朝だけでいい
頼むからその珈琲に混ぜる何かを
俺のカップには入れないでくれ

強烈なのは
君との散策だけでいい
世界の平和を今まさに
僕が守ってると感じるのは何故だろうね

君に言わせると
どうやら君は
ごく当たり前の
普通の人より
ちょっと控えめらしいけど

俺に言わせると
何から何まで
更に言うなら
隅から角まで
頼むから一度言わせくれるなら
一から千まで

色々間違っているぞ
ほっとけないね



勿論本人には絶対に秘密だ
俺だってまだ生きていたいし

小出しにして気づかせようとはしてる
効果は今のところよろしくない

言えば言ったで怒り出すし
言わなきゃ言わないで怒り出すし

なんであんたら一緒に居られるの
なんて

不思議の欠片と
はた迷惑の本体を
撒き散らしながら

今日も
強烈な君は平然と町を歩く
この町の平和の為
僕も並んで歩く
端から見たら
君の騎士気取りだって

全くもって
冗談じゃない

知らないって事は
幸せな事だと
骨身に染みてわかったよ
ほらしっかり被って羊の革を
周りの安全のためにね
自爆するような可憐さを
期待した途端に
引き裂かれるのさ
天使な笑顔で

だから
君を守る為に僕が居るんじゃない
君から守る為に僕が居るのさ

ウラヤマだリア充だと言うヤツらはみんな

爆ぜてしまえ

持ってる靴下全部穴あいちゃえ

全くもって
冗談じゃないよ



生きていてよかった




空っぽを見上げて
広がる胸の極光

光と影の狭間で
今日も回る
万華鏡

何もないから
何でも映る
あなたには

何が見えるんだろ

喜びの後ろ姿
悲しさの寝顔
笑い転げる憂鬱
突き付けられる笑顔

その
どれもが繋がっているから
どれかなんて選べないんだ

なんでもない
つまらない
当たり前の事が
繋がって
寄り添って
花の様に
開いていく

そんな風に出会った時
僕はゆっくりと
感じるよ

生きていてよかったなってね



だって同じ人だもの




右に在る人も
左に在る人も大切

前に在る人も
後ろに在る人も大事

だって同じ人だもの
わたしがわたしである様に
ひとにはそのひとが在るでしょう

健やかで在る人も
病める人も大切

決める人も
決められない人も大事

だって同じ人だもの
その流れの中で
生きているのだから

だから
わたしはあなたが大事

だから
わたしはわたしが大切

だって同じ人だもの
わたしもあなたも
それ意外では有り得ないの

今在る人も
今は亡き人も大切

むこうの人も
こちらの人も大事

だって同じ人だもの
この時に生きている人と
この胸に生きている人と
その愛しさに
違いは無いと感じてるの

わたしにしてみれば
あなたは晴れで在り
あなたは雨で在り
あなたは海で在り
あなたは空で
あなたは岩で
あなたは水で
全てのあなたは
わたしこの世界そのもの

わたしはそんなあなた方が愛しくて

ある時は抱きしめたくなり
ある時は突き放したくなります

だって同じ人だもの
それ意外では有り得ないの

だからこの世界の全てに祈る

思い出して
そして忘れないでと



人のせいになんかしないで
その手を伸ばした
始まりの時を
思い出して

そして忘れないでいて

だって同じ人だもの
きっとわたしも
そしてあなたも
そうなんだもの

それ意外では
有り得ないから



大丈夫
あなたもわたしもね



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