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月を見上げて




どうにも淋しく
なったなら
月を見上げて

どうにも辛く
なったなら
星を見上げて

役立たずだけど
ずっとそばにいる
僕みたいだろ

月の無い夜は
落ち葉でいい
星も無い夜は
石ころでいい

秘密をそっと
教えてくれれば
そこに
僕が生まれる

月のように
何でも聞いて
星のように
秘密は守るさ

ただ
なるべくなら
優しく扱ってくれたまえ

出来るだけで
いいけどね



青空へ



青い空を
見上げればいつも
紙飛行機が降りてくる

伸ばした手は切符だらけで
受け取れるわけもなく

胸を叩いて
落ちた飛行機を
広げることはない
白紙に浮かぶ文字は変わらない
あの日のままだね

届かずに
叶わずに
行き場無くし買い集めた
切符に誰が行き先を
書いてくれると
言うのだろうか

何時かは
何処かで
きっと受け止められると
見上げた青空は高くて
涙があふれた



時間に追われ
理想に追われ
笑顔まで追い抜いて

胸に溜まった白紙に
書く言葉さえ
見失ってゆく

自分以外の全ての事は
硝子の向こう側で
今その目で見た色の
香りさえ知らない

今でも
この時にも
身を賭して戦う人がいて
僕は彼らに何かを
伝えられるか
出来るだろうか

今でも
この時にも
響き渡る子供達の声
赤い予感を追い越して
あの空へ届けと

誰かが
何時かは
そんな未来は捨て去って
思う様に生きてみたい
みんな願うさ
当たり前だろう

絶え間なく
降り注ぐ
昔も今も誰にでも
見上げた空が高過ぎて
涙があふれた


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