白と黒のアリス「レイン」



●レイン(cv梅原裕一郎)
黒の世界の女王の側近。クールで無口で素っ気ないが腕は立つ。白うさぎであり、スノウは双子の兄。







〜ネタバレ〜
突如現れ、主人公を黒の世界へと連れて来た張本人であるレイン。戸惑う主人公に対し、言葉少なく無愛想で冷たく、わけのわからない主人公は彼のせいでさらに困惑する。
黒の世界には前女王である主人公の双子の姉がいた。しかしその姉がなんらかの事情で白の世界へ追放され、それに伴いなにも知らずに育った主人公が無理矢理身代わりとして黒の世界へと連れ去られたのだ。
黒の世界では「アリス」と言う名の血を持つ種族が世界を牛耳る資格があり、その血筋に双子が生まれた場合直ぐに片方を白の世界に送る規則があった。白の世界で育った方はなにも知らずに、記憶を操られた身代わりの親に育てられるのだが、黒の世界の片割れに何かあったばあいは強制的に戻される掟もあった。その為何も知らない主人公が連れ去られたのだが、もちろんそんなことは望まない主人公はどうにか元の世界に戻ろうと足掻く。しかしアリスの血にはとても力があるため賊に命を狙われてしまう。その都度レインは身を呈して主人公を助けるが、彼が助けているのは自分ではなく「アリスの血を持つ女王」であると思う主人公は素直に受け入れられず、孤独だった。
しかもミネットの薬で白の世界の記憶を消されかけていたことに気づいた主人公は自棄になり逃げ出そうとするが、結局逃げ場などないことにも気づき、どうしてもこの世界にい続けなければないのなら楽しめるよう受け入れようと、この世界のことを知ろうとし始めた。
そして新女王の戴冠式に伴うパレードの日、盛大に祝われ主人公も国民も楽しく終わろうとしていたが、そこに新たな賊が現れレインが酷い怪我を負った。新しい女王が現れれば世界は平和になると暗示のように思い込んでいる国民たちは、血だらけになるレインを見て脅威し、このままではまた世界が乱れてしまうと思った時、主人公はレインに自分の血を飲ませ死なせないと言った。私を護れと、ここに連れて来た責任を取れと、泣きながら命令をした。その気持ちを受け取ったレインは主人公を抱き上げ、新女王のおかげで自分はまた立ち上がった、これで世界は安泰だと証明されたとわざと国民を安心させ、その場をどうにかしのいだ。
しかしその後、賊を囲い裏で手引きしていた首謀者が芋虫のアサギだということがわかる。アサギはパレードのいざこざの中、なんと主人公を攫ってしまう。さらにアサギの目的はなんと階級制度を廃止することであった。第三階級である自分にジレンマを感じるアサギは上の階級を憎んでおり、主人公の「アリス」の力を使い世界を乗っ取ろうとしていた。
連れ攫った主人公から血を抜き、その血を賊に飲ませ強くし、自らも血を飲み力を蓄えた。強くなった賊たちは助けに来た兵士たちをも簡単に倒してしまう。
そこにレインがぼろぼろになりつつも主人公を助けに来た。主人公のことが女王として大切なだけではなく、一人の女の子として大切なことに気づいたレインは、アサギに捕まってしまうものの、主人公と二人きりに閉じ込められた時にその気持ちを話してくれた。誰よりも好きで大切で、なにもかも全ての痛みすら引き受けてしまいたいくらい愛していると。主人公もすでにレインを愛していたため、喜んで気持ちを伝えるとレインはキスをしてくれる。
その後アサギが主人公を動けなくし、戴冠式にて階級制度の廃止を発表しようとするが、そこにミネットやカノンたちがレインに力を貸し、アサギを追い詰める。しかしアサギは諦めずに体制を整えるために無理矢理主人公を白の世界へ連れて行こうと鏡の間へとやってきた。後を追うレインだったがアサギに手負いにされてしまい動けなくなってしまい、アサギは主人公へ「一緒に白の世界へと行くならレインを助けてやる」と持ちかける。

(黒の世界エンド)
アサギの言葉に惑わされず、レインのそばに居たいからと黒の世界に残ると言った主人公だったがそれに怒ったアサギがレインに銃を向ける。しかしレインを庇った主人公が撃たれてしまう。そこに駆けつけたトランプ兵にアサギは捕まるが、主人公はもう助からないであろう状態だった。レインは悲しみ主人公を抱きしめ死なないでとキスをした。その瞬間、何故か眩しい光が二人を包む。なんと、アリスの血が覚醒し、主人公の傷を癒したのだ。本来アリスの力は他者の血を飲むことで覚醒するものであったが、それを酷使すると力が暴走し、気が狂ってしまうもの。だからこそ今までレインは主人公にそのことを黙って覚醒させなかったが、主人公は覚醒してもなお、その力を使いこなすことができた。
力を使いレインの傷も癒しながら二人にはなくして居た記憶が蘇る。
主人公がまだ白の世界へと追いやられたばかりの頃、まだ白の世界になじめず泣いて居た主人公は鏡の間へときていた。そこで幼いレインと鏡ごしにあっていたのだ。その時レインは泣きじゃくる少女に「黒の世界を平和にして、必ずぼくが君を迎えに行く」と約束してくれていた。
二人はその記憶がよみがえり、更に心が通じ合った。
その後、黒の世界では二人の女王誕生の戴冠式が行われた。なんとアリスの血を狂気から抑える方法は、双子の同時の戴冠であることが血の記憶から蘇ったのだ。それを知り、双子は同時に女王になった。
ようやく、落ち着いた黒の世界で、戴冠式を抜けた主人公とレイン。二人きりで甘い時を過ごし、今だけは自分だけの女王でいてほしいと甘えるレインと、ずっといたいと願う主人公だった。

(白の世界エンド)
レインを助けるために白の世界に行くことにした主人公。しかしアサギの目を盗みレインを鏡に突き飛ばした。そのままレインを追い、自分も白の世界へと飛び込む。すると何故かちょうどよく、鏡の向こう側には双子の姉ルナがいた。そして「私に任せなさい」と言い、彼女は鏡に飛び込み黒の世界へと旅立った。
そしてそのまま主人公は近くにあった椅子を持ち上げ、鏡に叩きつけ、白の世界と黒の世界の繋がりは消えた。
それからしばらくし、白の世界で暮らす主人公とレイン。何故か白の世界の住人は主人公が戻ってきたことを不思議にも思わず、普通に受け入れていた。更にレインも元からこの世界のこの学校の生徒であったことになっており、レインそのものの記憶も徐々に薄れてる。
イカれてる、世界。
そう思うけど、レインが今まで見たことない優しい穏やかな笑顔で笑うからそれだけでいい。二人は仲良く、黒の世界にはない夕方の道を歩いて行く‥というエンド。



(白と黒のアリス)



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