白と黒のアリス「ミネット」



●ミネット(cv木村良平さん)
自称魔法使いの猫の青年。見た目がとても美しく口も上手いので誰からも愛される。飄々として掴み所がないが憎めない。






〜ネタバレ〜
主人公が黒の世界へ無理矢理連れて来られ、更に毎日しかめっ面のレインと対面し、やることと言ったらおかしな裁判と家族の堅苦しい謁見のみ。そんな病んでしまいそうな生活を強いられていたが、そこに唯一明るさをもたらしてくれるのがミネットであった。
神出鬼没のミネットは城に侵入しては主人公に優しく楽しく話しかけてくれた。堅苦しいレインを前にしても、息抜きが必要だとお茶に誘ったり、外に連れ出してくれた。そんなミネットのお陰で主人公の心は穏やかになり、笑顔になり、とても救われていた。
しかしミネットは気まぐれなのか、一緒に外出中にも関わらず急に主人公を置いて帰ってしまったりと、謎の行動もあった。それでも次に会った時には全く悪びれないミネットに絆され、それでもいいかと思わせるような魅力があった。
しかしも主人公がレインにも黒の世界にも嫌気がさしていることを知り、ミネットは主人公を連れ出し町のパレードを見せてくれた。キラキラ輝くパレードは新しい女王の誕生を祝うものであり、皆女王への感謝の気持ちで心穏やかに楽しく過ごしていた。それをみた主人公は何故自分がここにいるのか、こんなにもみんなに必要とされているということ、自分は一人なんかじゃ無いという事がわかり、とても心が落ち着き、女王になることに前向きに思えるようになった。
ミネットは、いつもそうやって安らぎをくれる。
彼を信頼し、好きになり始める主人公だったが、そんな時になんとミネットは主人公を攫ってしまう。
ミネットの住まいにはミネットの飼い主である公爵夫人がいた。彼女は何もないミネットを拾い、沢山のものを与えてくれ飼ってくれた存在だった。なんでも与え、自由をくれ、住まいをくれた公爵夫人。しかしそのかわりに若返りの薬を作る事が条件であると、ミネットに「契約」の魔法をかけていた。その魔法は公爵夫人が命ずれば、ミネットの首にイバラ模様が現れ、ミネットを苦しめるものだった。
そして今度は主人公の「アリス」の力を利用し効果の高い若返りの薬を作らせようと、ミネットに主人公を攫わせ、主人公にしびれ薬を飲ませ自由を奪い、毎日主人公から血を抜き薬を作ることにしたのだ。
単純に主人公を気に入ってるミネットは毎日主人公と一緒に居られるなら嬉しいと思い、自由の効かない人形のような主人公を可愛がり甲斐甲斐しく世話をし、薬を使った。しかし、ミネットは気づいた、しゃべりもしなく笑わない主人公と一緒にいても何か足りないことに。前はあんなに楽しかったのに、なんでこんなにそばにいるのに楽しくないのかがわからない、何故なのかがピンとこない猫のミネットをただ見ているしかない主人公は何故わからないのかを言葉にして教えてあげたいのに口が動かさず、涙を流した。するとミネットはその涙を見て胸が苦しくなった。
大好きだから笑って欲しいのに、なんで泣くんだろう。
ようやく自分の間違いに気づいたミネットは、公爵夫人に痛めつけられる覚悟で主人公を逃すことにしたが、口を聞けるようになった主人公はミネットが大切だから一緒に逃げようと城へ連れていくことにした。
レインたちに怒られるものの、主人公とミネットの絆の深さに諦め、更にミネットが前女王の病んでしまったアリスの力をおさえる薬を作ると言い出し、ミネットはそのまま城のお抱えの研究者として仕えることになった。
やっと落ち着き、主人公とミネットは愛を語る事が出来、二人はお互いの気持ちを確かめ合う。愛を知らなかったミネットが初めて本当に好きになった主人公、とても好きで好きで離れたくないと、1秒でもいいから自分より長生きして欲しいという言葉とともにキスをくれる。主人公もまた、そんなミネットを愛していると言った。
しかし幸せは束の間、ミネットがいなくなり美の薬が効れ、美しさを保てなくなった公爵夫人の仕返しが始まる。ミネットへの契約の魔法を使いミネットを苦しめるが、主人公が自分の「アリス」の血をミネットに飲ませると力がみなぎりとりあえずは契約の魔法を鎮めることができた。しかし根本である契約そのものは消す事が出来ない。
力が及ばずイライラする公爵夫人は他の平民に魔法をかけ、女王とミネットを襲うように仕向けた。公爵夫人本人もミネットが残していた薬を使いレインに化け、城の中へ侵入するものの、すぐにレインではないと気づいた主人公が問い詰め、そしてミネットが魔法で公爵夫人に対抗すると、その姿は本来の年齢である老婆の公爵夫人の姿へと戻り、たくさんの力を使った公爵夫人は弱り、ミネットや人々にかけた契約の魔法は消えたのだった。
そしてその騒動に紛れて黒の世界へ戻ってきたルナが、ミネットの薬をあてにし、これからは自分がまた女王に戻るから主人公は白の世界へ戻っていいと言い出した。

↓ここから分岐↓

〜黒の世界エンド〜
ルナの提案を聞いたものの、ミネットと離れたくない主人公は黒の世界へ残りたいと言った。その言葉に心から喜ぶミネットはルナたちがいるのも気にせずに主人公を抱き締めキスをした。
半年後、ミネットの薬は完成しルナは元どおり女王になった。
そして主人公はというものの、ミネットの提案で高校を卒業するまでは白の世界へ戻ることになっていた。そして卒業式、ミネットは白の世界へ主人公を迎えに行く。目を瞑って欲しいと言ったミネットは、初めてミネットが買ってくれたあの指輪を主人公の薬指に嵌め、これから一生そばにいて欲しいと甘える。早く主人公を黒の世界に連れて行きたくて、ジャックの部屋に主人公へのプレゼントを沢山用意して待ち遠しくて、けれど愛に少し臆病なミネット。そんな彼とずっと一緒にいたいと桜の木の下で抱き合ってキスをして終わる。

〜白の世界エンド〜
ワガママを言ってはいけないと白の世界へ戻ると宣言した主人公。半年後にミネットは薬を無事に作り上げ、主人公は普通の生活へと戻っていった。
しかし白の世界へ戻っても寂しさは募るばかり。ミネットに会いたくて会いたくてただ呆然とする毎日の中、なんとミネットが白の世界へ現れた。驚き喜ぶ主人公を抱き上げ、新しい魔法を見せてあげると空を飛ぶミネット。なんと彼は主人公に会うために沢山の魔法を覚え、城の専属魔法使いになったのだ。そうなれば鏡を行き来することを許されるので、主人公のために必死に頑張ったという。これでこれからもまた一緒にいられると二人は喜び終わる。

(白と黒のアリス)



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