白と黒のアリス「ネロ」



●ネロ(cv下野紘さん)
城に出入りし、商人をしている三角うさぎ。明るくて話しやすく、主人公にも最初から好意的だった。帽子屋のカノンや眠り鼠のラッテとはよくお茶会をするほど仲良し。






〜ネタバレ〜
ネロは城に商人として出入りしてるため、主人公と会う機会が多かった。
急に異世界へ連れてこられ戸惑い不安を感じていた主人公に対し、優しくも大人で冗談で笑わせてくれるネロは心の支えになっていた。
しかしその後も無愛想で冷たいレインが常にそばにおり、窮屈な中での慣れない裁判、そんな生活を送り続けているうちに裁判でミスをしてしまう主人公。レインの期待に応えられない自分に耐えきれなくなり、ちょうどよく現れたネロに「白の世界へ帰りたい」と泣きつくと、ネロは主人公を逃がしてやると攫ってくれた。
危険を冒してまで自分を助けてくれたネロ、しかしそのせいでお尋ね者になってしまうことに申し訳なさを感じる。
ネロが連れてきたのは芋虫のアサギの場所だった。彼なら白の世界へ行ったことがあるしきっと主人公を助けてくれると言った。しかしアサギは白の世界へ抜けるのは大変なことであり少々時間がかかるという。更に危険を冒す交換条件として、アリスの血を寄越せと言った。主人公はネロを信じきっているのでその交換条件をオーケーし、血を与える日々が始まる。
その後ついに用意が整い白の世界へ帰られることになったが、その前にアサギが自分に王位を継承させるサインを寄越せと言った。そのサインを渡し、ネロと共に白の世界へ旅立つ二人だったが、ネロの手によって意識がなくなってしまう主人公。
気づいた時にはそこは白の世界だったが主人公は記憶をなくしていた。普段通りの生活に、留学生だというネロという少年が気になる甘酸っぱく幸せな日々。しかしそれはネロが見せた幻想であった。記憶が戻った主人公が目にしたのは、日々世を騒がせていた血を抜かれた死体の殺人事件の犯人があるネロであることだった。
ネロの目的は、アサギからの指令であった。階級制度をなくしたいアサギはアリスの血を人の血で薄めて他の者に与えるためにネロに殺しをさせていた。
そしてネロは、大切な妹の病気を治してもらうために幼い頃からアサギの命令に従い殺し屋なんどもしていた。
ネロの家系は女王つきの処刑人。死刑執行人であった。その血は忌み嫌われ、殺しをしていなくても三月ウサギというだけで人殺しと嫌われていた。その人生が嫌で妹と二人で助け合って暮らしていたのに妹は病気になってしまい、それを助けるためにアサギに助けを求めたが中々治らなかった。
そして今回、アリスの血を永遠に欲しいアサギは主人公を血を作るためだけの人形にしようと作戦立てていた。その仕事をネロに任せ、それが成功したら妹に会わせてやると言われたのだ。
すでにネロを愛していた主人公は「お前を騙したんだ」というネロの言葉を聞いてもまだ彼を信じていた。大切な妹のために一生懸命生きたネロを、愛していた。
そんなネロのためならば自分は命を捧げようと言う主人公。ネロもまた心優しく強い主人公を愛していたため、どうしていいのかわからなくなって胸を痛めていた。
しかしレインの調べにより妹はすでに死んでいると言うことがわかった。アサギはネロを利用するため嘘をついていたのだ。絶望するネロを助けたいと思う主人公は危険を冒してアサギの家へ乗り込むが、アサギに捕まってしまう。
主人公と離れて、心配で心配で初めて目から涙がこぼれたネロは、主人公が何より大切なのだと気づき、主人公を助けるためにカノンに助けを求めた。
カノンやレインの助けがあって、主人公を助け出し、最終的に自らの手でアサギを倒したネロ。これが最後の殺しだと、主人公に抱かれながら泣き続けた。

(黒の世界エンド)
アサギがいなくなり平和になった黒の世界でネロと生きることを決意し、正式に女王になろうと決めた主人公。しかしアサギの残党の処刑が決まれば処刑人であるネロはまた殺しを続けなければならないことに悩む。そして主人公は女王として、この世界の死刑を廃止することを観衆の前で発表した。どよめきの中、この世界をより良くするためにみなさんの力が必要ですと頭を下げる女王に、国民は心を打たれ歓声をあげた。
よって、もう処刑人はいらない。ネロはまた主人公に感謝の気持ちを膨らますが、その時レインによりネロはレインの仕事の半分をやってもらうといった。なんと忌み嫌われていた三月ウサギは女王つきの側近となることになったのだ。
その後無事戴冠式も終わり正式に女王になった主人公。そしてともに正式に側近となったネロ。二人は忙しい中もお互いを必要とし、ずっと一緒にいようと心から誓って終わる。

(白と黒のアリス)



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