／
遙かなる時空の中で６〜幻燈ロンド〜「本条 政虎」
＼


●本条 政虎/ホンジョウ マサトラ(cv竹本英史さん)
鬼と人間のハーフで通称、虎。豪快で力持ちで野生的な性格。報酬次第でなんでも受け持つ「なんでも屋」をやっていた。







〜ネタバレ〜
力持ちで機転も利く虎は、とても頼りになる存在であったが、本人は基本的に非協力的であり、善意ではなく金でしか動かない男であった。力のない主人公よりも人々のために役に立つのにと思う主人公は彼がどうしたら動いてくれるのかと近づこうとするが、言い方もきつい虎は主人公に素っ気なかった。
しかし虎は何か深い事情で金に執着している事に気付いた主人公は、事情を知る村雨に真実を教えてもらった。
虎の父親は鬼だったが原因不明で亡くなったため、誰かに殺されたのだと思った虎はお金を貯めて情報を探しており、その敵討ちのために生きていたのにやっと知った真実は「父親は火事で逃げ遅れた子供を助けるために死んだ」ということだった。仇どころか人助けをして死んだ父。どこにもあたりようがない思いに持て余し、更に人助けをすることにも抵抗が出て素直になれずにいた。
そして更に、主人公のお人好しは父親に似ていたため虎は主人公と距離を置こうとしていたが、主人公の無鉄砲で無条件なお人好しは何故か心地よくて、憎まれ口を叩きあいながらも二人の距離は縮まってゆく。
虎は今まで仇討ちのために貯めていた大金を主人公に渡し、世のために良いことをしたかった父親の代わりにその金で良いことをしてほしいと頼んだ。
父のことを話したことにより更に二人の距離は縮まったようで、虎はなにかと主人公にちょっかいをかけるようになった。更に信頼も生まれつつあり、いつでも主人公を助けてくれるその姿に、強い彼を守れる唯一の人になりたいと思えるようになった。
そんな思いから虎のことをなにかと気にかける主人公だったが、虎からすればその行動の意味は好意にしか見えないという。何もわからずに構ってくるのがガキだと言い、何かと触れてくる虎にドキドキする主人公だったが、その意味を考えてみろと言われてしまう。
まだハッキリとわからない主人公だったが虎の誕生日のお祝いに何かをあげたいと思い、高価な時計を買った。なんとそれは偶然にも死んだ父親と同じ誕生日プレゼントであり、虎は主人公のお人好しでプレゼントまだ同じ姿に思わず笑みがこぼれるが、その姿が愛おしいと感じていた。
そして俺に喜んでほしいという気持ちは俺を好きだということだと言い、お前のために生きてやると告白をしてくれる。その言葉で自分の気持ちに気付いた主人公は、ずっと虎のそばにいると誓った。
その後帝都を怨霊で満たしていた黒幕が藤堂だと分かり、ダリウスが捕まってしまう。更になんと秋兵が死んでしまった。仲間の死にパニックになる主人公はどう行動したらいいのかわからなくなり、その姿を見た虎は任せろと言い、そして「達者でな」と一言残しダリウスを助けに行ってしまった。その結果、ダリウスと虎は逃げられたようだったが二人はもう蠱惑の森には帰って来なかった。
こんな未来を望んだわけではない、神子としての行動が間違っていたのか？そう葛藤する主人公に黒龍の鈴の音が聞こえ、なんと黒龍の力で事件が起きる前の朝へタイムスリップさせてくれた。
虎の元へ走る主人公は今までのことを虎に相談し、ルードも引き連れ三人は事件を未然に防ぐ方法を探す。萬の耳にある盗聴器を外すことに成功し、萬から藤堂が洗脳に使っている「幻燈機」の存在を教えてもらった。その幻燈機を破壊すれば洗脳は解け、藤堂の計画は無になるがなんと幻燈機には人口怨霊がしかけてあり、それを倒しても更にパスコードが必要とのこと。パスコードが解けなければ大規模な爆発が起きるということだった。
そして八葉たちの助けもありどうにか幻燈機を見つけ人工怨霊を倒すことができたもののパスコードが分からず爆発のカウントダウンが始まる。最後まで諦めず幻燈機を壊そうとする虎だったが、藤堂からどうにか聞き出したパスコードを入力するのが1秒遅れ、小規模な爆発が起きてしまった。
その結果なんと虎の右目は見えなくなってしまった。
藤堂たちはいつのまにか消え、帝都は平和になった。虎は帝都を救ったスーパーマンとして感謝されたが右目を傷つけたことに主人公は悲しんでいた。虎を想い泣く主人公に、お前が守りたかった帝都だから自分はこんなに頑張れたんだと、何より主人公が大切だから何にでもなれると抱きしめてくれた。
エンドロール後、二人は部屋を借りて一緒に暮らし、何でも屋を始めていた。しかしいいことだけをする何でも屋。近所の人たちは皆とてもよくしてくれ、二人も仲良く暮らしている。そして見えなくなった右目だけれど主人公がそばにいてくれることで前よりも世界が素敵に見えるという虎は愛していると囁いて主人公を抱き上げながらキスをしてくれて終わる。