遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜「ルードハーネ」



●ルードハーネ(cv立花慎之介さん)
鬼の一族で通称ルード。年の割にしっかりしており、蠱惑の森でもダリウスの従者として財政担当や家事担当もやっている。








〜ネタバレ〜
以前蠱惑の森で暮らしていた頃、主人公の世話役をしていたため未だになにかと世話をしてくれるルード。そんなルードとは兄と妹のような関係だったが、いつも世話になってばかりでは申し訳ないと、ルードの手助けを何かできないかと考えていた。
そんな時ルードが知り合いの私塾で先生をやっていると知る。説明が丁寧で世話焼きのルードには先生というのがピッタリであり、その姿はとても様になっていた。更にダリウスが鬼の一族を横浜に呼ぶ計画をしているため、横浜の人たちに鬼についての演説をするので、その演説担当をルードに任せることになった。ダリウスからの頼みにルードは何が何でも成功させようと力んでいたため、主人公はその手伝いを買って出た。
少々頭の固いルードは主人公の素直さを理解できないところがあったが、主人公の天真爛漫さにルードの心が穏やかになっていることに気づき始めていた。
主人公の手伝いの甲斐あって、演説がうまくいったルード。その喜びを主人公に1番先に伝えたくて時間も構わず部屋に訪れたその表情は、いつもの大人びたルードではなく年相応の男の子の表情であり、そんな彼に主人公は惹かれて行く。
演説成功のご褒美にダリウスから天体望遠鏡をもらい、夜に星を見に行こうと主人公を誘うルード。二人は他愛もない好きなものの話に花を咲かせ、とても楽しい夜を過ごした。
しかしダリウスが急に、もうしばらく演説はしなくていいと言い出した。それに違和感を感じたルードは横浜で何かあったのではないかと疑い、横浜へと一人乗り込む。するとそこでは鬼について書いてある雑誌が流行っており、その内容は「ダンスホールに現れた鬼の話」であった。それは鬼を怪物とも言わせるような書き方で、それを信じた横浜の人々が増え、演説どころではなくなったのだ。
傷ついたダリウスを救うために自分を責めるルードだったが、主人公はいつもの明るさで彼を救っていた。まだ幼さ残る自分と同じ年頃のルードはこんなにもたくさんのことを背負っているが、本当は沢山勉強をして学校にも通って見たいという気持ちがあることも主人公は気づいていた。だからこそ、自分といるときだけは年相応に笑ってほしいと、彼を笑顔に導く。そんな主人公のおかけでルードは心を穏やかにでき、そして恋をしているのだときづいた。
そんな頃秋兵の家での菊の鑑賞会の日、食事の担当をしていたルードにコハクが「主人公を好きなんでしょ?」と尋ねていた。その会話をしているときに偶然にその場を通りかかった主人公だったが、その言葉を聞いて自分の気持ちにも気づいてしまう。ルードの気持ちがこんなに気になるっていうのはきっと、自分がルードに恋をしているから。ルードの答えが聞きたくて思わず本人に問いただした主人公は逆に「私はルード君が好き」と先に言ってしまい、ルードは女性に先に言わせるなんて申し訳ないと、本当はずっと前からあなたに恋してましたと言ってくれ、二人は両思いになり抱きあおうとするが立ち聞きをしていたダリウスが思わず吹き出してしまったため、二人はいたたまれない気持ちになるがダリウスもコハクも二人が幸せになったことにとても喜んでいた。
その後二人のお祝いにとダリウスが屋敷でお茶を入れてくれ、これからの鬼の一族についてルードは思っていることを話した。これからは首領の負担を減らすための策と、鬼の一族の頭脳を活かし人との交流に役立てるための案を提示し、ダリウスはそれを聞き入れてくれた。そして主人公と二人きりになると、これからもずっとそばにいてほしいとプロポーズをしてくれた。
しかしその後藤堂が黒幕だとわかり、ダリウスが藤堂らに捕獲されてしまう。助けるためにダリウスの元へ向かう主人公とルードだったが、藤堂はダリウスの牢にとても強い結界を張っており、ダリウスを助けることは不可能だった。そのためダリウスは自らを犠牲にして、首領をルードに譲る覚悟をしたが、そんなことは絶対に出来ないとルードは鬼の仮面を使ってしまう。仮面の力でダリウスを助けることはできたがなんと強大な力を持つ仮面はルードの力を飲み込み、ルードは死んでしまった。こんな未来は望んでいなかったと絶望する主人公は黒龍へと願った。そして過去へ戻してほしいと告げる。するとルードが亡くなる前の朝へと飛ぶことができ、ルードにそれまでのことを話し、未来を変えようと提案する。頭のいいルードは主人公の言葉を理解し、事件が起こる前に藤堂へ交渉をすることにした。
藤堂との交渉で、未来の終焉の理由は外交との決裂により起きた戦争のため破滅を迎えたとのことがわかり、それならば今から国外への交流を深め、長い年月で未来を変えればいいと提案した。元から鬼の一族での未来のためにやろうとしていたことの規模をでかくするものと同じであり、それなら藤堂にこの時代に留まってもらい、共に未来を変えていこうと言ったのだ。藤堂はその提案に納得したが藤堂をこの時代に飛ばした未来の黒龍がそれでは納得せず、皆は未来の黒龍と戦うことになる。しかも主人公の黒龍は力が弱まっているため、主人公の神子の力を全て捧げなければならないということが分かった。神子の力を失えば主人公はただの人になってしまいこの時代にはいられない。もうルードとは一緒にはいられないのだ。
それでもルードたちの未来を守るために一人決断をした主人公は、未来の黒龍を倒した後に一人飛ばされていく。何も知らされてなかったルードたちは驚きと悲しみの中、必死に主人公に手を伸ばすが主人公は消えていった。
一年後、現代に戻った主人公は平和に暮らしていたが思い出すのはいつもルードのこと。未来が見えずにいた。そしてルードも帝都で必死に働いていたが笑顔になったことは一度もなかった。そんなルードを見ていられない八葉たちは相談し、千代の白龍に頼んでルードを主人公の世界へ飛ばすことを提案する。ルードは何より一族と未来とダリウスのことを思っているため戸惑うが、ダリウスが「2つのうち本当に大切なものを選びなさい」と背中を押してくれ、ルードは走った。そして白龍の力で現代へと飛ぶ。
ルードを想って涙を浮かべる主人公の前に誰かが走ってきた。目をこするとそこには、名前を呼んで抱きしめてくれるルードがいた。
エンドロール後は龍神の力でちゃんと現代に存在があるルードが高校生として勉強に励んでいた。放課後に主人公と待ち合わせしてデートへ。手を繋ぎながら歩く中、ダリウスたちの未来が幸せであることを祈りながら、主人公とずっと一緒にいたいと再度プロポーズをしてくれて終わる。

(遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜)



前のページへ 次のページへ


元カレたちのストーリー (prof) (bkm)

-エムブロ-