Re:BIRTHDAY SONG〜恋を唄う死神〜 「ヨル」



●ヨル(cv前野智昭さん)
容姿端麗、頭脳明晰の無愛想な青年。17歳。その成績は学年一位を誇るほどの実力だが、前のパートナーと折り合いが合わず卒業試験の直前に逃げられてしまったため、補習組で浪人する羽目になった不幸な人。






〜ネタバレ〜
(転生エンド)
究極の頭の悪さでおちこぼれクラスへ落とされた主人公。これからはそこにいたカイリ、ヨル、アメ、シュン達と仲良くしようと頑張るが中々うまくいかず、生学祭で一致団結することで彼らとの絆が生まれ、やっと主人公は認められることになった。
そんな特別補習組にいたヨルは、無愛想だがとても成績が良く、面倒見のいい優しい青年だった。頭がいいのに去年の卒業試験直前でパートナーに逃げられこのクラスに来たという不憫な運命の持ち主だったが、それでも努力をし続ける姿勢と美しい容姿で女子からの人気も高かった。
彼らとの授業も順調に行く中、ついに担任からパートナー決めを宣告され、主人公はヨルとパートナーになることになってしまった。
ヨルはとても頼りになるし、不器用でも優しかったため主人公は喜んだが、パートナーが発表されてから何故かヨルの様子がおかしかった。それはもしかしてバカな自分とパートナーになるのが嫌だから?そう思う主人公はヨルに認めてもらうために一人影で勉強を始めるが全く上手くいかず、元気が取り柄の主人公から笑顔が消え、結局みんなに心配をかけ、バレてしまった。その中でも一番心配していたヨルに何故無理をしたのか問い詰められ本当のことを話すと、ヨルは主人公を嫌で避けているわけではないことがわかる。パートナー云々ではなくヨルには生きている時から探している大切な存在がおり、その子が主人公にとても似ていることから、それが気になり様子がおかしかったのだ。しかし主人公は生前の記憶が一切無いため、その子と自分は違うといい、ヨルも納得したようだった。そしてパートナーになったことは嫌じゃ無いし、これからは自分を頼ってほしいとヨルは言ってくれ、二人にパートナーとしての絆が生まれた。
それから主人公はヨルと行動することが増えた。勉強を教えてもらったり、文化祭でやる喫茶店のために料理を教えてもらったりもした。ヨルと過ごすのは楽しくて楽しくて、主人公はヨルの隣には自分がいるのが当たり前になっていた。
しかし文化祭当日、人気のあるヨルが女子達に囲まれる姿を見た主人公は彼の隣が自分のものであることが当たり前じゃ無いと気づいた。すると胸に痛みが走る。
寂しそうにする主人公にすぐ気付いたヨルは優しくしてくれるが、胸の痛みは消えなかった。
そんな時ついにおちこぼれメンバーは魂を狩る実習に移ることになる。先輩であるゼンとリッカの仕事を見学するために現世へと行く主人公たちだったが、ゼンが命を狩る瞬間に立ち会った時の命の重さを痛感する主人公は震え恐怖し、なんとゼンの仕事を妨げ、死ぬはずだった少女を生かしてしまった。
ショックから抜け出せず床に伏せる主人公だったが、みんなは優しくしてくれ、しばらく学校も休むことになった。
そんな時でも優しいヨルはずっと主人公の看病をしてくれた。初めて実習を見た人は倒れることも多いと慰めてくれるが、主人公はどうしても人の命を狩る事が怖かった。それを見たヨルは主人公に死神になることをやめてもいいんだと言ってくれるがその言葉に胸を打たれる主人公。自分がやめたらまた浪人しなければならないのにヨルはこんなにも自分を思ってくれる。そんなヨルのために自分は何を返せるのかと思った。
ヨルの看病で癒され体も完治しつつある主人公はベッドの中でうつらうつらとしていたがその時なんと唇に何か感触を感じ、驚く主人公の目の前にはなんと自分にキスをするヨルの姿。主人公が寝てると勘違いするヨルはキスを終え「好きだ」と呟き部屋を出て行った。その行為に心拍は上がり、嬉しいという気持ちが込み上げ一人浮かれるが、気付いてしまった、そう、ヨルは自分と似ている大切な人を探していることを。
バカで何もできなくて迷惑ばっかりかけてる自分。完璧なヨルがそんな自分を好きだというはずがない。だからそれはきっと自分に誰かを重ねてるんだ。
それに気付いてから主人公の胸はズキズキ痛み始めるが同時にあることを決意する。自分はパートナーのために、死神になろう。
今まで自分のために優しくしてくれたヨルを、大切な人を探すために目指してる死神にしてあげることが恩返しなんだ。
決意した主人公はもう何も怖くなかった。大好きなあの人のためなら怖くなかった。そう、主人公はヨルのことを愛してしまったのだった。
それから実習を重ね、ついに二人に卒業試験が言い渡された。特別補習組の試験は他とは違い難しい課題が言い渡されてあった。それは死ぬ事が決まっている人間に1ヶ月前に接触し、その人物が未練を残さず成仏できるようにする事。難しい難題だったがさらに二人に試練がのしかかる。なんとそのターゲットはヨルが生前関わったことのあるメイと言う名の女の人だったのだ。
メイは生前ヨルを好きだった子であり、なんとその子の告白を受け返事をする前にヨルは死んでしまっていた。メイと接触することにより主人公はヨルの過去を知る。ヨルの本当の名は佐和夜一と言って、高校生だった彼は頭が良くて無愛想だけど優しい今のヨルと変わらないそのものだった。そしてメイとの接触によりついに主人公は思い出してしまった、自分の記憶を。
なんと主人公の生きている時の名前は「心」。そして夜一の幼馴染だった。心を好きだった夜一は心の誕生日の日告白をしようとしていたが、タイミング悪くメイに告白され、そのシーンを見た心がヤキモチを焼き走って行った時なんとトラックが突っ込んできた。それをとっさに守ろうとした夜一は道路に飛び込み、心と夜一はそのまま死んでいたのだ。
それを思い出してしまっては主人公はヨルに申し訳ない気持ちでいっぱいになるが、ヨルは誰よりも好きだった心をずっと探していたため、思い出してくれて良かったと抱き合った。
その後、メイを無事成仏させる事ができた二人は生前よく行ってた丘へ登る。そして主人公は今の気持ちの全てをヨルに伝えた。夜一のことも今のヨルのことも大好きだと。しかしヨルはその気持ちには返事ができないと言った。そう、ヨルの心残りは「主人公に告白できなかったこと」だったのだ。好きと一言言って仕舞えばヨルの未練は無くなってしまう。同時にもうネザーワールドにはいられず成仏してしまうことなのだった。
言葉にできないつらさを抱えながらも愛おしそうにキスをしてくれるヨルだったが、その表情は辛そうだった。
そしてついに卒業式。二人は無事に死神になる事ができたが、卒業と同時に主人公は決意した事があった。それはヨルを、大好きな人を成仏させること。ヨルは私のことどう思ってる?わざとそう聞く主人公にヨルは戸惑うが、主人公は言った。好きな人には幸せになってほしいと。記憶が曖昧で成仏出来ない自分に付き合わせて新しい人生に転生出来ないヨルがかわいそうだと思い、成仏してほしいと願った。涙をこらえながら笑う主人公についにヨルは「お前が好きだ」と言ってくれた。そして主人公は心を込めて歌い、ヨルは消えていった。
しかしその時誰かの声が頭に響いた。彼と共にいたいのかと。愛する人を見つけたならその人とずっと共に生きなさいと。
すると主人公の体はまばゆい光に包まれていく。
エンドロール後、事故が起こるはずだったあの日、主人公に誕生日プレゼントをくれる夜一。そのプレゼントはなんと指輪で主人公はとても驚く。夜一は本当はずっと好きだったと告白すると、主人公の心には何故か懐かしさが生まれ涙がこぼれ、そして自然と言葉が出た「私も夜が好き」と。驚く夜一だったが喜びキスをしてくれる。主人公はそのキスにまた懐かしさを感じながら幸せを噛み締めた。

(死神エンド)
転生エンドの卒業式の日から分岐。
ヨルを好きだから成仏させたいと言う主人公に対し、離れたくないから自分の気持ちは絶対言えないと泣くヨル。しかしその時主人公の頭の中に懐かしい声が響き「本当にその人が好きなら一緒にいたいと願いながら歌いなさい」といわれ、主人公は心を込めてヨルとずっと離れたくない気持ちで歌った。そしてヨルに大丈夫だから本当の気持ちを話してと促し、ヨルは恐る恐るついに本音を口にする「お前が好きだ」と。しかし未練であったその言葉を口にしてもヨルは消えなかった。その事に喜び合う二人は何度もお互いを好きだと言って愛を確かめ合う事ができた。
エンドロール後は、無事死神になって3ヶ月が経った二人。あれから料理を頑張ってる主人公がアップルパイを焼き、二人で草原で食べながら横になって抱きしめ合う。そして好きだと口にできる幸せを噛み締め合うように愛をささやき合い、キスをして終わる。

(Re:BIRTHDAY SONG〜恋を唄う死神〜)



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