Re:BIRTHDAY SONG〜恋を唄う死神〜「シュン」



●シュン(cv近藤孝行さん)
特別補習組の一人。強面で長身な上に、短気でキレやすく、周りから不良だといわれ恐れられている。本当は不器用なだけで気持ちは優しく、家事も得意。






〜ネタバレ〜
(死神エンド)
特別補習組に仲間入りしてしまった主人公。そんな時出会ったのが中々とっつきにくいシュンだった。
シュンは口調も乱暴でいつも不真面目。授業や雑用もサボってばかりで、更に死神にもなりたくないという問題児。しかし同じクラスになったならと、主人公はシュンとも仲良くなりたいと思い、ひたむきに彼に寄り添おうとすると、徐々に打ち解けていけた。
更にナミにより、シュンは主人公のパートナーに決定され、主人公は益々シュンとの仲を深めようと決意する。そして落ちこぼれの中の落ちこぼれである二人には夏休みにも課題が出され、それも二人で頑張ることにより二人は本当に仲が良くなり、周りからは恋人同士であると思われるのが当たり前になる程だった。
女が嫌いとか、女は面倒だと口にするシュン。何故そう思うのかはシュンの生前にあった。父親を幼い頃に亡くしたシュンの母は、生きていくために男の人に縋るようになり、毎日いろんな男を家に連れ込む母に翻弄され、そして罵られたりすがられたりもし、散々な目にあったため女の人のイメージが悪くなっていた。しかし純粋で明るい主人公に出会い、主人公だけは違うという気持ちが生まれ始めていた。
しかし死神の実習が始まった時、初めて人の命を狩る場面に出くわした二人。主人公は気絶してしまい、そしてシュンも落ち込んで立ち直れないくらいになってしまった。
主人公は死神になることが正しいのかわからなくなるが、まずはシュンを励まそうと思いシュンの元へ行くと、シュンは歌が嫌いな理由を話してくれる。それはなんと、自分の父が死ぬ間際にシュンは死神を見ていたのだ。幼い頃の記憶だから封じ込めていたが、死神が歌って鎌を振りかざす瞬間が見え、そして今本当にそんな存在がいることを実感し、あれは夢じゃなかったと感じ恐怖し、それから歌が嫌いになっていた。
しかし主人公の歌だけは嫌いじゃないと思えた。主人公の歌を聴くと幸せな気持ちになれた。シュンは主人公を守りたいという気持ちにあふれていた。
その言葉を聞いた主人公は死神になることを決意した。自分の歌が誰かを救えるならばこの歌で人々の最期を迎えてあげようと。
そしてシュンもまた、そんな主人公を守りたいから共に死神になることを決意した。
そんな頃ついに卒業試験を受けることになる二人。特別補習組は他のクラスと違い特別な試験となるが、それはターゲットが心残り無く成仏するために一ヶ月ターゲットに寄り添い、最後の日を迎えることだった。しかしそのターゲット名は「司馬 ケイナ」なんとシュンの母親であった。
シュンの母親の恋人が、母親に乱暴するのを止めようとしてその恋人に刺されて死んでしまったシュン。そんな彼は母親を憎んでおり、会いたくないと拒否するが試験を受けないわけにもいかずとりあえず主人公と現世へ向かう。しかしそこにいたケイナは穏やかそうで寂しそうなひとりぼっちの老婆だった。
目が見えないケイナはシュンが息子だとは気づかないが、シュンと主人公がきてくれたおかげで寂しくないと喜んでくれた。年も増しているためか、寿命も受け入れてくれていた。
そんな穏やかなケイナとの数日は楽しいものだった。片付けを手伝ったり、お話ししたり、そんな姿を見ているうちにシュンの心は揺れる。そして話を聞くうちにケイナは息子がいることを教えてくれ、その息子を愛していて殺してしまったことを本当に心から後悔し、悲しみ、辛い日々を過ごしていたことを話してくれた。そんなケイナを見て徐々に気持ちが揺らぐシュン。
しかもその上ナミが、シュンの忘れている記憶を呼び覚ますといい、記憶を呼び出す蓄音機というものを出すと、なんとシュンと主人公に同時にその記憶が蘇る。
本名は司馬春斗というシュンは、死ぬ何日か前になんと主人公と出会っていた。心が荒んで、自分など存在価値がないとヤケになっていたシュンに、偶然出会った明るい主人公は毎日話しかけてくれた。主人公はごく普通の子だったが、優しくて明るくて人のことを決してバカにしないいい子で、シュンは初めて人に対して心を開いていた。そんな主人公との毎日は楽しく、お互い惹かれていたが、なんと主人公の誕生日の日に例のケイナの恋人が暴れ出し、ケイナを庇おうとするシュンに対して包丁を向けてきた恋人だったが、なんとその時主人公がシュンを守って刺されて死んでしまっていた。更にその後逆上したシュンが恋人に向かっていくが、シュンもまた刺され死んでしまっていた。
一気に記憶が蘇った二人。ずっと大好きだったシュンにもう一度出会えていたことに涙し、喜ぶ主人公はシュンをだきしめ、ずっとそばにいると、大好きだと告白した。
主人公の言葉に勇気をもらったシュンはついにケイナに自分が春斗である事を明かすが、ケイナはもう分かっていたと涙した。そして沢山謝り、沢山泣いて春斗に会えたことを喜んでくれた。
そしてついにケイナの魂を迎える日。シュンはケイナに対し、母親としてのお礼をし、主人公の歌で魂を狩ることができた。やっとシュンと母親が分かり合えた瞬間だったが、なんとシュンの未練は母親とわかり合うことだったため、成仏してしまったのだ。泣きながら離れたくないと言う主人公の目の前が光り、知らなくも懐かしい声が聞こえる。シュンと一緒に行きたいなら力を与えると。シュンのそばに居たいと願うと、主人公は光に包まれた。
エンドロール後、今日は主人公の17歳の誕生日。1つ年下の春斗というちょっと悪そうな見た目の、でも優しい彼氏と腕を組んで放課後たっぷりデートした。大好きな彼氏に誕生日を祝ってもらってとっても嬉しいけど、彼はお母さんととっても仲良しだからきっと今頃お母さんは心配してるかもと思ったり。けれど春斗は今日という日を迎えられたことが何故だか本当に嬉しいんだと笑う。その言葉に何故か胸が痛くなって涙が溢れると、春斗はおでこにキスをしてくれた。真っ赤になる彼に「おでこだけでいいの?」と言うと唇にキスをしてくれた。満天の夜空の中、二人は何度もキスをして、幸せを噛み締めた。

(Re:BIRTHDAY SONG〜恋を唄う死神〜)



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