嘘月シャングリラ「ハティ」



●ハティ(cv斉藤壮馬さん)
シャングリラの住人でエンデの弟で貴族。しかし他の貴族とは違って大人しく優しい青年。おどおどしている。






〜ネタバレ〜
(ハッピーエンド)
貴族であるエンデと、その弟のハティ。そんな二人は異世界に来た主人公に気を使ってくれ、自分たちの屋敷で暮らせばいいと提案してくれた。
貴族の中でも上流の階級であるエンデの家はとても大きく、その主人としても風格があるエンデ。しかしそれとは逆なおどおどし、気の小さいハティ。その差の意味は、ハティがエンデと血の繋がってないことにあった。
孤児であったハティをエンデは助けてくれ、そして弟として育ててくれた。そしてハティはエンデに貰われる前の記憶が一切無かった。だからこそ、心の優しいハティはいつもエンデに申し訳ないと思っており、いつも大人しくおどおどしている性格だった。
しかしそんなハティが主人公を一目見た途端に魅入られてしまったように虜になった。優しいハティは、そんな美しい主人公を護ろうと思い、そして楽しんでもらいたいと色々なところへ連れてってくれた。そんなハティの優しさは本当に心に響き、主人公もハティにどんどん心を開いた。
そしてハティへの恩返しとして、ハティの記憶を取り戻す手伝いをすることにした。
しかしエンデは無理に記憶を戻さなくていいと常に言っていた。そんなエンデに対し、いつも自分には大切なことは教えてくれないと思っているハティ。それはやっぱり血が繋がってないから自分は信頼されてないんだと思い込んで生きていた。
主人公と一緒にいるようになり、自分のために記憶を探してくれる存在が現れ、更に同じ貴族でもロキという男は自分をちゃんと貴族のように扱ってくれ、それを感じれば感じるほどエンデに対し不満が募る。そしてついに爆発し、エンデに対して歯向かってしまうがエンデはとても辛い顔をした。
そして満月の夜に事件は起きた。なんとハティの目が赤くなり、獣のようなうめき声をあげ主人公を襲ってきたのだ。スノトラの助けにより一命はとりとめたものの、ハティはなんと狼の姿に変身したのだ。
エンデがハティを抑え、また人間の姿に戻し落ち着きを取り戻したものの、エンデから聞いた真実は信じ難いものであった。
はるか昔、神々が人に身近であったころ、神はとある人間の罰として太陽と月を追う狼を放った。二匹の狼はただ月と太陽を追い、殺すことが目的のためだけに生まれたもの。その月を追う狼の方の名がハティと言った。その狼の生まれ変わりである現在のハティ。そのため、救世主であり瞳に月を持つ主人公を追いたくなるのは本能であったため、一目見た時から主人公に焦がれたのだ。
だから、ハティが君に抱く気持ちは恋心ではないよと言うエンデ。覚醒してしまった今近寄るのは危険だからもう離れなさいという。しかしハティの優しさは嘘ではないと信じる主人公は、どうしてもハティのそばを離れたくなかった。
しかしちまたで騒がれている教団がハティの存在を「ヤドリギ」と呼び探しており、そして屋敷を襲ってきた。しかもその主犯がロキであることもわかる。エンデやスノトラを攻撃し、彼らは傷ついて倒れる。その姿を見て怒り狂ったハティは狼の姿になりロキたち全員を噛み殺した。その強さはやはり神話の通りの神々しさまであった。
心優しいハティは、しょうがなかったとはいえ人を殺してしまったことに傷ついて涙した。そしてこんな恐ろしい自分は主人公のそばにいられないと言うが、主人公はハティは恐ろしくなんかないと頭を撫でた。主人公のことがほしくてほしくて堪らない感情が怖いハティだったが、愛情として我慢せずに主人公を求めキスをすると不思議と獣としての感情は薄れた。欲しいと言う気持ちが愛情の熱情だと人としていられるようだった。
その後教団の人間である少年が襲ってきたが、その少年の正体はわからないままエンデの屋敷は教団の手により燃やされてしまった。
その後、主人公の過去読みの力でハティがこの世の暗闇の原因を探せるかもしれないということがわかり、主人公の嘘月の力ばかりが必要とされなくなり、普通の女の子として生活できるようになった。そして大怪我で意識が戻らないエンデの代わりにハティは貴族として振る舞い、その姿は徐々に堂々としたものになり風格が出てきた。そしてもう嘘月じゃなくていい主人公に、ずっと自分の隣にいてほしいとプロポーズをしてくれて終わる。

(嘘月シャングリラ)



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