嘘月シャングリラ「エンデ」



●エンデ(cv杉田智和さん)
他キャラ全員をクリアするとオープンする真相ルート。
シャングリラの住人で上流の階級の貴族。他の貴族と違って話しやすく、少し変わっている。ハティは弟。








〜ネタバレ〜
(ハッピーエンド)
エンデの正体それは、ビルレストであり神である。
太古の昔、神々と人が共存する世界。そこに「ロキ」と言う名の過去のエンデがいた。ロキは巨人族でありながら、全能の神オーディンとの兄弟の契りを交わしたことにより神になった。しかしそれを面白くないと思うのが虹の橋の番人ヘイムダル。彼はロキに嫌がらせをはじめ、それは徐々にとても酷いものになる。ロキの子供であるフェンリルやヨルムンガンドやヘルたちもヘイムダルにより嫌がらせをされたため、ロキはそれをやめさせたくてヘイムダルのいいなりになっていた。その為、ヘイムダルの言う悪事をさせられたために他の神たちからは悪だと罵られていた。しかしそれを我慢するのも子供達のため。そう思っていたのについにヘイムダルは子供達を殺してしまった。怒り狂ったロキはヘイムダルに復讐をする。その戦いは世界を巻き込む恐ろしいほどの大戦争になった。結果、ヘイムダルを討つ事は出来たもののロキの周りには何1つ残らなかった。そう、人も神も何もかも、何一つ残らなかった。
こんなことをしたくて神になったわけじゃない、何かを間違えたんだ、初めからやり直せればきっと素晴らしい世界を作れるのに。
そう願うロキはなんと何もない新たな土地に生まれ変わった。しかし何もない。もう疲れた、何もしたくない。そう思うのに孤独はひどく辛かった。だから今度こそ自分の桃源郷を作ろうと人を作り自分が神となってうまく行く世界を作ろうとしていた。
しかしそこに現れたのはオーディンの息子であったホズルの生まれ変わりだった。ホズルはオーディンがロキを自分より可愛がっていたのが気に入らなくて、復讐をするために生まれ変わった。そして光に愛されているホズルは太陽の下では最強の神でいられたため、ロキの力を抑えロキを殺した。
そしてその戦いは何年も何年も続いた。消えることのできないロキは殺されてはまた生まれ変わった。そして生まれ変わってはまた殺された。毎回毎回とても酷い殺され方をし、ロキが死ぬとせっかく作り上げた世界も同じように消えてしまったため、何度も生まれた大切な家族たちも死んでしまうのだ。
そんな繰り返しの中、ついにロキは太陽の登らないシャングリラという世界に辿り着く。太陽が登らなければホズルには見つからないため、ロキはようやく幸せになれると思った。シャングリラはロキの思った通りしあわせな世界になった。ロキはエンデと言う名を持ち、貴族として世界に暮らし、人々と関わってきた。しかしとある日に急にシャングリラに太陽が昇ってしまう。焦るエンデは太陽に登る隙を与えないようにするために偽物の青く大きな月を空に飾った。しかしそれだけでは太陽は消えない。だからこそエンデは本物の月を人間の中に封じようと決めた。その月を宿したのはソニアという美しい女で、月が隠れた今太陽も昇らなくなりシャングリラはまた平和が戻ったが青い月の影響で暴徒が現れるようになってしまった。
時が経ち体の弱かったソニアはフェンリル、ヨルム、ヘルという三人の子供を産んだのち死んでしまった。そのため急いで月を他の人間に移そうと決め、その時見つけたのが孤児だった主人公だった。主人公に月を移してからエンデは主人公を家に閉じ込め大切に育てたが、主人公は外が見たくて勝手に出て行ってしまう。とても愛していたが、月である主人公がもしホズルに見つかって殺されてしまえばまた月が登り太陽が現れてしまうため、主人公を他の世界へ飛ばすことを決意した。記憶を消して、もうシャングリラには戻ってこないようにと。そこがそう、主人公が育ったあの世界だった。
しかし何故か主人公はシャングリラに戻ってきてしまい、そして記憶が戻った。更についにホズルが「テトラ」という偽名を使いシャングリラに潜入しはじめた。このままではまた自分は殺され、シャングリラは消えてしまう。しかしもはや主人公を愛し、スノトラやハティという家族を愛し、子供達と同じ名をつけた災禍の兄弟たちを愛してしまった今、この世界は絶対に消したくなかった。全てを知り、主人公は自分を殺してバレないうちに月を他の人に移す方法が一番いいと言うが、エンデはそんなことが出来るはずがなかった。愛するもののためにずっと嘘をつき続けてきたエンデに「本当の気持ちを私にだけは話してほしい」という主人公に、ハッとするエンデは「ずっと寂しかった」と涙を流して縋り付いた。
ずっと孤独で、家族を作り上げてもまた殺されて、自分が殺されるよりも辛く痛かった気持ちが、涙とともに溢れ出す。
そしてこの愛しい気持ちをもう失いたくないから、エンデはホズルを討つことを決意する。力は敵わないものだったが、戦いの場になんとスノトラとハティの他に、災禍の兄弟が駆けつけてくれる。そして大切な仲間とともについにホズルを討つことができたのだった‥。
全てが終わり、エンデは本当の安堵からか倒れるように眠った。今まで安心して眠ることができなかったんだと、幸せそうに眠るエンデを見つめると、主人公の背後に威厳のある声が響く。「息子をようやく解放してくれてありがとう。お礼に目を瞑りなさい。」その声の通りに目を瞑るとなんと、主人公の中から月が取り出され、窓からは朝日が昇った。明るさに目が覚めたエンデは、その光を見て、かつての義兄弟の計らいに感謝した。
その後、シャングリラには太陽が昇る生活が始まり、満月の暴徒も現れることがなくなった。平和になった今、ようやく本当の言葉を伝えられるようになったエンデが「君が好きだ」と伝えてくれる。神である自分が同じ時を生きることはできないが、この先永遠に愛を誓うと微笑んでくれて終わる。

(嘘月シャングリラ)



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