百花百狼「黒雪」



●黒雪(cv下野紘さん)
主人公たちと同じ甲賀の忍者。月下丸の弟で幼い8歳の時に任務を与えられ8年もの間その任務についていたが、今回急に戻ってきて再会することになる。
自由奔放で明るく、腕っ節はいいので頼りになる存在。







〜ネタバレ〜
初の任務で石田三成により京を騒がす大泥棒の石川五右衛門を捕縛することになる主人公たち。その道中に8年もの間任務で出て行ったきりだった黒雪が戻り、そのまま任務に参加することになった。
黒雪は幼い頃の思い出しかないものの、主人公とは乳兄弟であったためいい印象が残っていた。長い任務につくと決まった時二人で泣いたことや、みんなにイタズラして怒られたこと、そんな思い出を思い出す主人公は心を暖かくするが何故かそういった話をすると黒雪の表情は陰った。
そんな中、ついに五右衛門を捕まえることが出来た主人公。五右衛門と主人公が戦う姿を見た豊臣秀吉がいたく感動し、主人公に直接褒美を与えたいと呼びつけた。しかし、大層喜ぶ秀吉は褒美を持ってくると隣の部屋に移動した時に何故か誰かに殺されてしまった。血を一滴も流さず息を引き取った秀吉を見つけた主人公は他に誰もいなかったことにより、暗殺者だと投獄されてしまった。
自分はやってないのに‥と牢屋で嘆く主人公の元に黒雪がやってくる。そして見張りたちを倒し、主人公を逃してくれた。
主人公の父親である上野勘道はこの度のこともあり、主人公とは親子の縁を切るといい、もう甲賀の忍者でもないと見限ったことを話され、もうどこにも行くあてがない主人公に黒雪はともに逃げようと言ってくれた。
しかしそれは恐怖の始まりであった。
秀吉は自分が誰かに殺された時はその敵討ちをしたものを後見人とするという遺書を残しており、それを聞いた五大老たちはすぐにお抱えの忍びを使い主人公を討ちに躍起になる。
追忍に追われながらも黒雪は今までの修行の成果として怪しい忍術を使い追忍を倒して行く。そして、もう誰も主人公の味方はいないと、黒雪だけが自分の味方だとどんどん主人公を一人にし、黒雪だけを求めるように仕向ける。
それは恋心なのか依存なのかわからない、けど主人公は嫌な気持ちはしなかった。
逃走を続けるうち、黒雪は8年前に加賀に任務に行ってから地獄のような訓練をさせられていたことを知る。秘術である影蝕という術を会得するためには何もない真っ暗な場所に永遠に閉じ込められ、泣いても喚いてもずっと一人で寝ても覚めても狂った幻想を幻術で見せられるという恐ろしい修行をしなくてはならなかった。もはや自分はどこにいるのか、夢なのか現実なのか、そして自分は誰なのか?わけがわからなくなる中、その秘術が徐々に使えるようになるがその影蝕を会得すると心と記憶が無くなるという弱点があった。そのためもはや今の黒雪には里での記憶がなかった。ただ唯一覚えていたのは主人公のことだけ。だから黒雪はずっとずーっと主人公だけを想って生きていたと話してくれた。
他に何もないそれは今の主人公と同じ。そう、彼もまた依存なのか恋なのかわからないのだ。
しかしその後、徐々に秀吉殺しの黒幕が見えてくる。そう、秀吉を殺したのは黒雪だったのだ。
真相は、8年前加賀の長と甲賀の上野勘道が企てた策。安泰な世の中になど忍びは活躍できない、だからこそ秀吉を殺害し、再び乱世を蘇らせようという計画。だからこそ、一人の子供を暗殺者に育て、今回実行に移したのだ。
しかしもう黒雪はその運命に逆らいたかった。主人公に恋しているのか依存しているのかわからない、けど、主人公も同じ気持ちだという。同じ気持ちを持つならそれは「両想い」ってことではないのか?そういった黒雪に心を打たれた主人公は、たしかに彼を想っていた。
だから黒雪は愛する人のためにもうこんな腐った世界を終わらせるために、加賀の長を殺害し、その次上野勘道を殺害するために一人で向かった。自分も死を覚悟して。
けどそこに主人公は現れた。愛する黒雪が死んでしまったら自分は幸せじゃないと、だからまた私を攫ってほしいと手を広げる。一度は諦めた黒雪だったがそんな主人公の姿を見てもう止められなかった。
その後黒雪と主人公は無事に逃げ切り、上野勘道は本当の犯人だと暴かれ捕まった。甲賀の里は平和になり皆もまた平和に暮らし始めていた。黒雪は彼の力が膨大すぎるので徳川で面倒をみるということになり、そこに主人公もついていくことになった。二人は夫婦になる約束をし、笑顔で徳川へと向かって終わる。


(百花百狼〜戦国忍法帖〜)



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