鳥籠のマリアージュ「真行寺 悠人」



●真行寺 悠人/シンギョウジ ユウト(cvワッショイ太郎さん)
真行寺家長男で父親の仕事の手伝いとして秘書をしている。フワッとした印象で穏やかで優しい。しかし何を考えているかわからない時がある。









〜ネタバレ〜
真行寺家の息子のどちらかと結婚させられることになった主人公だったが、悠人は最初から主人公に優しく、更には一目惚れをしたと積極的だった。悠人の紳士的な態度や優しさ、そして何より自分を盲信してるかのような褒め称える言葉の数々に主人公もその気になり、悠人に恋するようになる。
そして二人は恋人同士になった。
順調に交際するうち、ついに大人の関係を迎える夜になるが悠人は主人公にレトロな浴衣を渡し、着替えて欲しいと言った。少し変に感じた主人公だったがとりあえずは受け入れ、浴衣に着替えた。しかしそのあと、悠人は主人公に薬を飲ませた。それは媚薬のようなものなのか、感度が良くなり、更に痛みを感じないものであった。初めての行為が女性にとって痛いものだと知っていた悠人はそれを和らげてあげるためにと主人公に飲ませたが、初めての痛みを愛する人とともに感じたいと思っていた主人公はショックを受けていた。
そしてその後も悠人がコスプレのように毎度服を用意し、主人公を愛でていたが、「僕に会いにきてくれた」「写真から出てきたんだよね?」「やっぱり前に着てた服が似合う」などと意味がわからない言動を度々発していた。
おかしいと思いつつも悠人を愛していることにより深くを追求しないまま時は過ぎるが、そんな時彼らの父である真行寺惣一により「悠人に写真を見せられたことはないか?」と聞かれた。たびたび悠人の口から写真というワードが出てたことを気になっていた主人公は気になり、悠人がいないうちに彼の部屋を漁る。すると奥深くに慎重に隠されたアルバムを見つけた。そこにはなんと主人公にそっくりな少女が、幼い頃から徐々に今の主人公くらいの年齢になるまでの写真がたくさん入っていた。そしてその少女が身につけていた服はすべて、今まで悠人がくれたデザインと全く同じだった。更に主人公は気づいた。その写真の少女は、自分の母であることに。
そう、悠人は自分に恋をしていたわけではなく、母親に恋をし、同一人物だと勘違いしていたのだ。
それに気づいた主人公は悠人に写真の人物は自分ではないと話すが、信じない悠人は頭がおかしくなり狂ったように主人公は人形だと叫んだ。
幼い頃から父に厳しくされ、母親には捨てられた悠人はその写真の少女に話しかけることだけが心の救いであったため、主人公がその少女と同じだと信じることで精神を保っていたのだ。
しかし拒絶されたことによりパニックになる悠人は主人公に薬を飲ませ、監禁した。ショックと薬のせいで主人公は徐々におかしくなり、監禁されていることも忘れ幼児のような行動をし始める。そして何日も監禁されるが、おかしく思った睦と翔太が主人公の居場所を突き止め助けてくれた。すでにおかしくなっている主人公だったが睦と翔太の介護により徐々に自分を取り戻し始める。悠人は人形を返せと暴れたり、主人公の気を引くために主人公の好物を差し入れたりするが、その好物は写真の中の少女の好物であり、主人公の好きなものではない。それに気づいた悠人は、主人公自身のことを何も知らないと気付き、土下座して泣いた。徐々に主人公を知ろうとする悠人は毎日毎日主人公本人が好きなものを運び続けた。そして、ついに主人公が自分をほぼ取り戻せた頃、ようやく二人は本当の気持ちを話す。主人公は、写真の中の女の子ではなく、自分という女の子を愛して欲しいと言った。そして悠人も、ずっと考えてきたが、写真の少女を見ても、主人公とは全然違うと気づき、会いたいと思うのはやっぱり主人公なのだと分かったと言う。そして彼は写真を全て捨て、これからはもっと君をたくさん知りたいと言った。主人公はそんな彼を受け入れ、二人は本当の恋人になれた。
その後、あのアルバムには二人の写真をたくさん入れようと約束した二人は、まず手始めにと初デートで行った水族館で写真を撮って終わる。

(鳥籠のマリアージュ)



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