いよいよ。明日です。
この日が来ることが、嫌で嫌でたまらなく、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。
いよいよ。
ちょっと思い出そうと思って、執行からの日記をひっぱり出してみました。
そうするとね、たかが一年間なのに、本当にいろいろあったんだなって思うんです。
楽器を弾くことが、みんなと音楽やることが、どれほどまでに幸せなのかを、診療所のベッドの中で泣きながら思い知った春はじめ。
自分がおなか痛めて産みましたってくらい可愛い仲間を加えて、またみんなで集まってこうやって音楽ができることがもうただただ嬉しくて楽しくて幸せで……仕方なかった春。
自分たちの音楽を生み出し築き届けることが、こんなにもこんなにも苦しく、こんなにも暖かく愛しいのかを思い知った春の終わり。
「音楽は時代だ」という言葉を本気で考えながら、ただがむしゃらに叩きの練習をして(※私はVnパートです)叩き棒を2本折った夏休み。
「人間はみんな幸せになりたくて生きてるんだ。私たちがその人の曲を演奏することは、その人の人生を少しだけど生きることなんだよ。そして俺たちもそれを通じて幸せになる!」と言う指揮者を最大限に利用して最大の幸せに声を出して泣いた秋。
楽器片手にみんなでまたここ(舞台)に帰ってくるまでに、もっともっと成長してやるって、一人静かに誓った秋。
誕生日にまさかのハジメテお祈りされた冬。(爆笑w)
「ひとりだけど、ひとりじゃない。ひとりじゃないから、きっと明日もがんばれる」と毎晩自分に言い聞かせ、帰りたくて帰りたくてたまらないあの場所のことを思って静かに泣いた冬。
やっぱり先輩の背中は大きかった、最後にすごいものを見せられたと痛感し、後輩でいられたことを幸せに思い、とにかくとにかく寂しかった冬。
見送りの時に、後輩から嬉しいお誘いをもらった冬の終わり。
就活スーツにハイヒールでだって、楽器を担いで音練に行くのが人生最大の楽しみだった春先。
後輩の奇跡のような演奏を、舞台という一番近いところで魅せてもらった、巻き込んでもらった夏の初め。
音楽がやっぱり私は本当に好きだ、と痛感した春の初め。
後輩が多くのみなさまから、嬉しい感想を言われ、本当に本当に嬉しかった夏の初め。
……そして、同時になんだか無性に悔しくて、、
ラフ2でブラ1をこえる、メサイアでラフ2をこえる、卒演でメサイアをこえる!と密かに決した夏の初め。
とりあえず道は決まった夏の初め。
久しぶりに楽器もって音練に行って、同期のみんなに会って、 一音目 ……“あぁ、帰ってきた”って思って、少し目が潤んだ夏。
ここに帰ってきたかった、ここが安心できる場所だぁ…、って何かがストンておちた夏。
もうねーとにかくとにかく音楽が楽しくて仕方なかった夏!!!
……そして初めて妄想で涙が止まらなくなった夏www
里帰りして6年前の自分に喝を入れられ、自分が今する表現は今までの歴史(人生)がなかったら出来ないことだし、今の私にしか出来ないことなんだと痛感した秋。
みんなの道も決まってきて、とても嬉しい反面、喜ばしいとは思いながらも、今この狭い音練にいるこの38人も、あと半年もしたら日本中世界中に散ってしまって、楽器片手に集まるなんてことはもうこの先ないことに、はっと気づいた秋。
なんでか分かんないんだけどこの表現は妙に照れくさいけど笑、先輩に育ててもらったのと同じくらい、私は後輩に育ててもらったんだな、ともうこれでもかってくらい思い知った秋の終わり。
なんだかいろいろ返ってきて、ああそうだったそうだったの連続で変に動揺したんだけど、でもねやっぱり私この代でいられたことが本当に幸せだな、と何度も何度も思った冬。
だいすきな先輩方の言葉が夢に出てきたり、ふとした瞬間に降ってきて、先輩たちもこの言葉にできない思いを感じていたのかなと、おこがましいことを思ったりして、ああこれが4年生なのかもなぁ、と思った(……遅い。もう終わる。)冬。
もうなんというかただただ寂しくて、とにかくとにかく弾きたくて、出したい音を模索してる今。
みんなとばいばいとか基本的に考えたくないけど、思考は勝手に「会えるのもあと追いコン入れても3回とかかもなあ」とか思ってよく分からんけど一人悶えて、気づくとまたスコア広げてみんなの音を脳内再生してニヘラ〜として自分きも!って一人突っ込みしてる今。
みんなのことを全身全霊信じるために、あとは私が「2ndパート」が出したい音に一歩でも近づく、2ndの中核になる!あと1日!って思っている今。
スポッチャにもフランスにもディズニーにもなぜか持って行ってしまうスコアとの生活ともお別れかぁとふと気づく今。
いよいよ。明日。
私の人生が、37人の人生と、ここで4年間重なったこと、本当に幸せにおもう。
同期だけじゃないです。
先輩方も。後輩方も。先生方も。
それから楽器も。曲も。それから音も。
その感謝を届けたいです。
37人のみんなに、そして育て支えてくださったみなさまにありがとうの気持ちを込めて、一音一音響かせたいと思います。
23歳の私はこうなったよ、こんなに感謝でいっぱいだよ。
みんなの音が、大切な人の鼓膜を打ち、心に響き、そして届きますように。
*
解散ライヴあと一日。
いよいよ明日。
音楽に終わりなんてないけれど、最後まであきらめない。妥協なんてしない。
ちゃんと気持ちが届くように。
だいすきな人、大切な人に、喝采の拍手を浴びせるために。笑
Live = Life s ?
とか中学生みたいなことを思ったり笑(今日一の発見だったからこれが言いたかった笑)
2月24日。38人とその大好きな後輩の生き様w、ぜひ観に聞きに来てください。
夢みたいな演奏ができますように。