淡い期待は
ガラガラガラと音を立てて
唐突に悟った。
この恋愛は、不毛だ。
話題:行くあてのない気持ち
本音が漏れて聞こえしまったのだ。
それが彼の本気で、本心だった。
瞬間、今までの 「きっと」 「でも」 はただの思い込みだったんだと、都合のいい解釈だったんだと。
走馬灯のように頭をめぐって
それが全てなんじゃないか、と。
いや、そんな考えすら無意味。
なにが真実だなんて問題ではない。
すきか、きらいか。本気か、ウソか。
そんなことはどうでもいいんだ。
何がどうでも、つまりは価値観だとか考え方だとかが違うわけで、その差は一生埋まらない。
彼の恋愛観は変わらないし
彼は私とは結婚しない。
ただそれだけ。
引き際は一瞬。
冷える音が私にはいつも聞こえる。
*