2010-10-30 23:22
そもそも我が家にそういった文化が根付いていないこともあり、
篠原は「一口ちょうだい」が好きではない。
篠原は食に対してこだわりもなければ欲もない
人様の好意でおいしいものを食べる機会には恵まれているが
一人っ子というのも手伝ってか、がっつかないことに定評がある
それは幼少の頃からそうだったようだ
それでも自分のものを一口あげることにはそれほど抵抗はないし
おいしいと思ってくれるなら食べてもらうのも悪くない
潔癖からはほど遠いものぐさ人間でもあるので、
他人の唾液や食器が云々ということも気にならない
いらないときは無礼を承知で「結構です」と断るし
学校では今まで若干の不快感を感じる程度で済んできた
ただ今日の昼の出来事はちょっと頂けない
篠原は友人Sと課題提出のため授業終了後に昼飯を買い、
提出先の棟に移動してそこで食べることにしていた
学食で会計を済ませるとサークルの友人数名と鉢合わせた
篠原はSと二人カップ焼きそばをつくりながら会話をし、
彼らはそのまま違う用事に向かうことにしたようだった
さてそろそろと移動をしようとする篠原に彼らは遠回しに
「 焼 き そ ば を よ こ せ 」
と い う よ う な
ア ピ ー ル を し て き た
場所は購入した学食内の給湯ポットのある流し台前、
しかも行き先も違う(食事は同席しない)上に、
篠原はまだ食べようともしていないにも関わらず、だ
……これはマナー違反じゃないだろうか?
いくら空腹だからって目の前の他人の食べ物に涎を垂らすような行為は
年頃の女性として卑しすぎはしないだろうか?
それとも篠原が潔癖なのか……最早わからなくなってきた
大体の他人の欠点は下らないと一周できる流し上手な篠原ですが
(例えば、篠原の父は三回国勢調査が来た上にその中の一人は生活指導の警官で
近所の不審者情報と一致しないか念のため確認に来たりするんだぜ☆
しかもいい歳して髪はとうもろこしのひげみたいな色と長さ☆ 笑うしかねえ☆☆)
食べ物に関してだけはちょっと敏感になってしまう困った体質なのです。
長々と愚痴ってしまった……疲れているのか
そんなこんなで
許せない話でした。
2010-10-27 20:19
罪な女とか
男を使っているとか
言われる理由がわからない
世間では付き合って「あげる」という
高圧的な優しさが一般的なの?
同性の友達どうしなら誰もそんなことを言わないくせに
それは傲慢で酷く醜い言動に思える
私が卑屈なだけなのだろうか
過不足ない自信ってなによ
2010-10-26 10:38
篠原は他人にも自分にも無関心で
その身軽さはとても重要なものだ
つまり独りが苦痛ではないということ
だから篠原は自分で自分を子守するのが他人より幾分か巧みだ
精神的面において、篠原は子守されるよりもする場面の方が圧倒的に多かったから、そのようなスキルが身についたのだろう
大学生ともなった今ではその身のこなしは太極拳のように無駄なく理路整然とした余裕がある
子守スキルは他人に対しても有効である
どこをどう諭し、甘やかせば、
効率よく転換させられるのかをあっさりと見抜くことができる
そのために必要な語彙程度なら身についているし、人好きのする笑顔も持っている
篠原は嘘をつくのが上手いのだ
嘘をついていると自覚しなければよい
自分を騙すのが得意なのだ
だから心の底からの「他人の味方」を演ずるのは容易で、疑われることすら少なく、不快感は最小限に抑える技術を篠原は知っている
大学ではこれを濫用しすぎて
他人からの濃密な愛情を獲得してしまい
篠原の身軽さは失われようとしている
母も彼も友人も誰もの愛が重い
篠原にはそれらは返せる気もしなければ依存と変わりないようにも思える
しばしば篠原が教祖のようだと言われる所以は恐らくこの子守する技術にあるのだろう
つまり何が言いたいかというと
昨日のヤンデレの愛は重いだけでなく深すぎたって話で
思い出したら疲れたからやめる
ただでさえ眠いんだよ