今宵はラム&レーズン



オトナなラム酒の香り
舌を刺激する
レーズンキュン

お子様は
近寄っちゃいけないよ
危ない危ない・・・





「しよっか、えれな」


あああっ
シーンは無しっ!
(ちょっと期待っ)

サエコさんが
店に来なくなって
ひと月半ーーー


「心の中が
あいまいになってくる」


彼女の顔も
好きだった想いも

でも
このまま二度と
会えないかもしれない
なんて思うと

たまらない


やっぱり逢いたいよ


「爽太くん!」


来たっ

っ?!
えれなさんっ?!

カウンター越しに疑う
薫子さんがっ(笑)

あ・・・


サエコさん?!


眼差しが怖〜〜〜〜〜い

「まずかったねごめん」と
離れるえれなさんを
抱き寄せっ


チャンスだ・・・


ドクンドクン
ドクンドクン

「この音は
聞かれちゃダメだ」


いつもサエコさんが
俺にするように
相手にしてるような
してないような
微妙な態度で気をひくんだ


「あの・・・」

「いらっしゃいサエコさん
久しぶりだね
元気だった?」

彼女が
いい感じに
なってるって人?


悪い男は
どう答えるんだ・・・

爽太くんの
心の声が面白いっ


「ただの友だちだよ」


サエコさん戸惑ってる?
動揺してる?

もしかして
もしかして


「主導権、俺?」


えれなさんに
インスピレーションを
受けて
作ったショコラ・・・

「あのねほんとはね」

「新作がなくても
来たかったんだ
もっと早く」

「でも・・・」

この上目遣いはっ
危ねえっ!!
爽太くんっっ!!

「俺、別に
怒ってないからね」

心ん中でガッツポーズの
爽太くん

「でもあれはいいんだ
断ってもらって
よかったかも」


「なんか微妙じゃない?
元カレを友だちに
紹介するなんて」




あっ

「元カレ」
喜んでるのかっ?!
爽太くんっ?!


「へぇっ?」

変な声出とるっ!!
ダメだっ!!
心ん中読まれるぞっ
爽太くんっっ!!

妹のまつりちゃん
ややこしいことに
なってるなぁ
本気で惚れちゃった?
お友だちの彼氏に・・・

「まつりちゃんは
かわいそうだね」

会いに行くのに
悲しそうな顔するなんて


「まつりちゃんは
かわいそうだよ」



「俺は恋をしたよ」

オリヴィエくん・・・

「片想いって苦しいね」
「爽太なら
わかるでしょ?」

肩をポンポン

「みんなさっさと
やめちゃえばいいのに」

片想いなんか


「俺だけで充分だよ」


「合コンで
使えるテク〜?」

サエコさんの本性っ!!
薫子さんっ
矢印がっ(笑

うわっ
ニコニコしすぎだよっ
爽太くん

「なくならないチョコ」

もしかして
爽太くんのこと・・・?

サエコさんのお願い


「私
パン・オ・ショコラ
大好きなの」


パンはパンで
研究しなきゃあ

「だ〜れが?」
「お〜れが?」

かわいい


「なんか悔しいよね
できないって言うの」



「彼とは
うまくいってるの?」

まつりちゃん・・・


「彼ね
彼女と別れるって
言ってくれてるの」


「よかったね」って
祝うけど
オリヴィエくん
ほんとはつらいだろうな

「でも気をつけてね」


「男ってそういう約束
あんまり守らないから」


相手はロクでもない男だと
大ケガするよと
そうわかっていて様子見

「1回痛い目見ないと
その男がどういう男なのか
身にしみて
わからないだろうし」

「それに
手を差し延べるなら
転んで
自分じゃ起き上がれない
ぐらいの時の方が
こっちの手を
取ってもらえるでしょ?」

「意外に真っ黒だな」

いやっ
見習わなきゃって
爽太くんっ!


結婚してる女は
外泊とか
有り得ないでしょ?
常識的にって

女の子同士の旅行でも?
サエコさんの旦那さん
カタイなあ


「俺のは仕事!
お前のは遊びだろ」



あ〜あ
まつりちゃん
酔っ払って帰ってきた

「ケンカしたんだー!」

彼女と別れる気なんて
ないんだ〜
だったら
こっちから別れる!


「とか言って
できないんだよね〜」


クッション抱いて

あー!目の毒!
涙の跡をスッと指でぬぐう



「オリヴィ・・・?」






バタバタバタバタっ

「ちょっと何?」


「僕、まつりちゃんに
手を出した」


「まつりちゃんに
キスした」

まだ状況が
わからない爽太くん


「僕が好きなのは
彼女だよ!
まつりちゃんだよ!!」


いやっ
頭抱えなくても

「なんでオリヴィエが
なんでまつりなんかに?」

爽太くん
そりゃ有り得るよ

「人の恋愛は面白いんだよ
好き勝手
ああだこうだ言える」

自分のこと考えると
しんどいからさ

だからすっごい
都合のいい妄想

もっと妄想・・・


旦那さんとの
夫婦生活なんか
拒否してるんだよ

そして
爽太くんのチョコレートを
1つ1つ口にしながら
爽太くんと
体を重ねる夢を見るんだよ


エレナさんの妄想

これ以上いい夢なんか
想像できないんだもん

相手が遠すぎて・・・


「爽太くんがんばってね」


「爽太くんのほうが
ずっと可能性あるもん」


そうかな?

近くにいても夢は夢だよ


「俺の方こそ
ただのファンみたいな
もんじゃん・・・」


豪雨の中
サエコさんの入店を断る
爽太くん

パン・オ・ショコラが
まだできてないんだ


「そんなこと
どうだっていいよ!」

抱きしめっ

「ほんとは私
チョコレートなんて
もうどうでもいいの!」


「爽太くんに会いに
ここに来たの!」


あれ?
エレナさん何喜んでるの?

ああっ電話の相手
六道さんっ?!(笑)


倉科さんに
会えるんだー!!


「ほんとに会えるんだ
うまくいくといいな」

俺の夢も


少しは
現実になるかも
しれないんだ



新作美味しくできました

「これを食べてる時ぐらい
幸せになって
ほしいからさ」

「サエコさんに?」


「片想いしてる皆様に」


薫子さんは
片想いなんてしない
無駄なことに
時間使ったりしない

そんな風に
思われちゃってるかな?

サエコさんの
可憐そうな演出

「見え見えだから
かわいいんじゃん」


見えなかったら
かわいいって思えないよ



サエコさんに
うらやましがられる
薫子さん

爽太くんに
認められるだけの
能力があるから

「すごいなぁ
毎日充実してるん
だろうなぁ」


「この店が好きでいるから
いいんですけどね」

「やっぱり
好きなんですね」

私は
サエコさんみたいな能力
ちょっとくらい
ほしいですけどね

「サエコさんすごく
モテるじゃないですか」
「そんなことないですよ」

「そこ否定すんな」

こっからの会話が
めっちゃ面白いっ!


短いスカートはいて
お家に行って

「でも結局
相手は無反応で
な〜んにも起きずに
終わっちゃって」

ちらっと爽太くん見た?


「もしも
あれが上手くいってたら
人生変わってたかも
しれないなぁ」


サエコさん
ほんとに
爽太くんのチョコ食べて

旦那さんは
置いといて・・・


まつりちゃんと
オリヴィエくんの間の
空気が気まずいっ

「お父様」

「お兄様」

あらたまってのご挨拶
椅子を正して向かい合う
お父様お兄様(笑)

「僕、まつりちゃんに
きちんと自分の気持ち
伝えることにしました」


「お父様
僕はまつりちゃんのことが
好きです」


どんなお金持ちだろうと
どんな美男美女だろうと


「出逢えた人としか
恋はできないよ」


オリヴィエくん
告白の決意をしたんだね!

「お父様」に
「がんばれよ!」
励まされとるっ!!(笑)


えれなさんからの電話

「今日の夜
倉科さんと会う」


「えれな」

「がんばれ!」


「うん・・・ありがとう」



みんな・・・がんばれ!



オリヴィエもえれなも
ちゃんと
前に進もうとしてる


「何もしてないのは
俺だけか・・・」


俺も先へ進まなきゃ
いけないのかな・・・?


楽しみにしてた旅行断って

今度はお友だちの
結婚祝いの食器選び

「時間があったら
爽太くんにつきあって
もらえたらなぁ」

「爽太くんがいい」


「爽太くんと
行きたいんだ」


フッ・・・


「あ〜
ちょっと無理かな?」


あっ・・・断った


ムースオンショコラ

「旦那さんと
食べるんだ〜」


(抱えてることあるけど
でも
だからサエコさん・・・
素直じゃ
ないんだよなぁ)


カンカンカンカン・・・

鳴り出した踏切で

「来週の水曜なら
あけられるよ」


「買い物、
つきあおうか?」



悪い男のやり口ーーー

「今頃サエコさん
ハートギュウギュウ
つかまれてるよ」


「そんな
持ち上げないでよっ!!」


「いつもみたいに
厳しいこと言って
俺のこと
たたき落としてよ」


サエコさんとデートだよ

どうしよう
俺すげぇ舞い上がって


どうにかなりそうだよ


俺、バカだ

サエコさん
そんなつもり
さらさらないって
わかってんのに


「俺、
ほんとバカだ・・・」



(夢の〜中で〜
はぁ〜毎回
聴き惚れるぅ〜)


動きだしたそれぞれの恋


「井上さん」

「はい」


名前・・・?


「今日
俺とメシ行きませんか?」



・・・デート

「な、ワケないじゃん」

お店の厨房に1人
チョコを作る爽太くん


お気楽な主婦の買い物に
つきあってやるだけだよ

こんなの別に



「なんでもない」





次回っ!!

なんかわからんが
薫子さんがんばれーーーーーーーーーーっっ!!