スザクにとってのルルーシュについて。
特別であり、色んな意味をこめた『友達』なのは当たり前ですけれど。
光だと感じたユフィに最期まで打ち明けず。
ルルーシュという存在を共有できる誰かを原作のアニメにおいては望まなかったんですよね。
ジノやアーニャに寄り添われても、スザクはずっと独りで抱えることを選んでいた。
特に劇場三部作のスザクとか、かつて私が想像した彼そのもので。

本当に、スザクにとってルルーシュは悪夢だったのだなぁ。

結局空白の一ヶ月間は未だに分からずじまいですけれど、でも、それはルルーシュにとっては勿論。
スザクにとっても必要な猶予だったのだろうなぁ。
たとえ、人生の中のほんの一瞬だとしても。
蟹座の特別は永遠。
それも一緒の時間があるならば、狂気に飲まれることなく正気のまま生きる力になる。
だから私は、スザクの未来については悲観していないんですよね。
選択した孤独。でも復活でもそうでしたけど、配慮された孤独もどきにしかならない。
スザクはずっとルルーシュとの対比で描かれていて。ルルーシュが関係したことでは全て失いましたが、そうでなければあの男、アイドルばりの吸引力なので。
求めてなくても、勝手に望まれるはず。某ルシオのように。
まあ、その選択の孤独自体が酷い、その選択の概念にそもそも干渉が入っていると言われたらそうとしか言えませんけれど。
人間なんてみんな干渉しあうものだと個人的には思っていまして。存在するだけで誰かの救いにも邪魔にもなりえる。
そもそもスザクって嫌なことは絶対嫌って言いそうですし。特にルルーシュに対してそういう配慮絶対しないでしょう、あいつ。
だからゼロの継承は決して茨の海を歩くわけでも、毒の空気の中に放り出されるようなものでもなく。
長い夜を越えて漸く見えた朝だと思うんですよね。
まあ、それも私個人のスザクの解釈です。