夜になる度 自分に言い聞かす
日付はいつの間にか
あっという間に明日を連れてくる

あと 何日行けば
お休みがくる

そう思いながらも
明日が憂鬱になる

だから自分に
言い聞かす
あと5日 あと4日


子供の頃願ってたことがある
いつかと夢みてたことがある

無性に寂しくなる夜
悲しくなる夜

わたしも大人になれば
いつかこんな私の横で
心地よい寝息と
とくとく微かに動く手や肩が
隣にある日がくるだろうと


わたしはひとりじゃないと
わたしはここにいるんだと

なにより実感できて
寂しさなんて悲しさなんて
吹き飛んでしまうだろうと


不思議だね
大人になるほどに
悲しさや寂しさなんて
取り除く方法を
知っていくはずなのに

何歳になっても
365日 それは完全に
消えやしない

よせてはかえす
ゆらゆら揺れる。








悟ったように年々思う
どうにもあたしには
あの夢は夢で終わりそうだ。

それでも 楽しみなことも
幸せも たしかに日常の中に
ちまちまあるわけで、

それで 少しなにかが埋る
それだけで本当はいいのかも

ちょうどいい。そう思う