(前記事からの続き)
アテナ:「みんな荷物まとめた?」
リュカ:「おっけおっけ」
アテナ:「よしじゃー早くエントランス行こ」
セラフィア:「これから向かうところはいったいどんなところなのかしら…」
メルセデス:「きっと見たことのないものがいっぱいあるんでしょうね」
ステラ:「それにしても」
メイヴィー:「まさかあんな展開になるとは……」
(昨日)
校長:
「ヴァヴァヴァーン!!!」
アンスール:「よく飽きないなあ……」
ドロシー:「シッ!」
校長:「昨日は迷惑をかけたな。時に管理人、そなたは何故そんなに深傷を負っている」
俺:「
……あ……あの後……おっさんにバレて……満身創痍……」
偽:「あの時物凄く怒ってたわね」
タバサ:「友達に教えてもらうまで何事かと思ってたよ〜」
ヨシュア:「……:;」
校長:「ハッハッハ。ウィーズめ、相変わらず管理人に手厳しい事よ」
ヴァニィ:「笑う程の事なの:;?」
校長:「さて昨日の話はここまでにして、管理人と偽よ!」
俺:「なんよ?」
ヴァニィ:(なんよ……)
校長:「あの時ちらつかせておきながら、今まで話していなかったな。そなたらの在るべき使命についての事を」
偽:「あ?……あー、
言ってたわね確か」
アンスール:「使命って何?」
校長:「伝承の地『トーキョー』にて瘴気が蔓延りつつあるという話は聞いておるな?」
俺:「もう九回聞いたよ」
ドロシー:「メタ発言はやめなさい」
イグニス:「で、そのトーキョーとやらに行って解決して来いってわけか?」
校長:「然り」
ジャンゴ:「大丈夫なのか……?」
ドロシー:「何が?」
ジャンゴ:「いくら賢者の石の持ち主とは言え二人に任せるのはどうも……」
俺:「鼻傷てめえ俺の力を信用できねえんかい」(怒)
ジャンゴ:「そんな事は言ってない!」
ガイデル:「確かに、規模がわからないものに二人だけでは無理があるな」
アンスール:「一ヶ所だけとは限らないしね」
校長:「急くな、我とて憶測のつかぬ状況にたった二人だけを遣わそうなどとは思っておらぬ」
グリム:「どーゆーこっちゃ」
校長:「彼の地へは、
ロマノフ寮の生徒及びロマノフ擬き直属の者共全員に赴いてもらう!!」
全員:( д ) ° °
全員:
『ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!?????』
校長:「諸君らには其所で引き続き補佐及び修練を行ってもらいたい」
セラフィア:「と、唐突すぎますわ……」
アテナ:「だいたい予想はしてたけど……」
アリス:「びっくり……」
メルセデス:「でも、行くしかない……のよね?」
ステラ:「行かなきゃどうしようもないですよね……」
軍曹:「何処へ行こうとも、受けて立とうぞ!」
シルバー:「元気だなお前」
ホワイト:「でも……トーキョーってかなり……いえ、遥か遠くの世界にあるって聞きましたけど、どうやって行くんですか?それほどまでの渡航技術なんて私達でも……」
校長:「心配は無用。彼の地へ一気に運ぶ手立てがこちらへ来ている」
アンスール:「?」
バタアアアアン!!!!!!!
ユーリ:「おおおおおおまえらああああああああ!!!!!!!!」
フェイリン:「出たアルな黒歴史2号」
ユーリ:「誰が黒歴史2号だ!!何なんだよいったいこんなとこに呼びやがって!!」(怒)
校長:「そう憤るではない。もうじきにそなたの在るべき世界へ戻ろうというのに」
ユーリ:「うるせぇんだよ!!」
ドロシー:「ちょ、待ってよ!何でこの人が」
アンスール:「…………………………あっ!」
タバサ:「イヤリングの力で連れてってもらうんだ!」
ユーリ:「はあ?」
校長:「いかにも、その石は知っての通り時空をも超える石。これを以てすれば意図も容易く彼の地へ辿り着けるだろう」
ユーリ:「聞いてねーよ!!気合で何とかなるじゃんこんなん!」
校長:「それは賢者の力なくして動かす事はできぬ。故に帰るにはその者達の協力は必要不可欠、このまま拒めばそなたは半永久的にこの地に留まることになるぞ」
ユーリ:
「うぐっ!!」
俺:(……とか体裁のいいこと言って気づかれずに石使わせる魂胆なんだろ……)
校長:(それ以外に何がある)
ヴァニィ:(……:;)
ユーリ:「う、う〜ん……このまま帰れないのも嫌だし……しょーがないな……」
校長:「決まりだ」
(寮エントランス)
アテナ:「…………で、一応黒歴史2号を中心に円陣組んでみたわけだけど」
セラフィア:「どうやって動かすんですの?」
ユーリ:「だ〜か〜ら、気合でどうにかするって言ってんだろ」(怒)
アテナ:「そんなに怒んなくてもいいじゃん」
俺:「まあそれでやってみればいいんじゃね?」
ユーリ:「わかってんじゃん!じゃーいっくよー」
グリム:「さっさと行けやw」
ユーリ:(#^∪^)「……確か言われた台詞……」
ユーリ:「…えーと、時空渡りし……転移の石よ……」
アテナ:「この寮ともしばらくお別れかあ……」
ステラ:「さびしいです……」
タバサ:「でも頑張らなきゃダメだよね!」
ホワイト:「そうですね」
ユーリ:「えーと……転移の石よ……
サウスタウンに飛んでけー!!!」
全員:
『は ?』
グリム:「ちょw待てや!!サウスタウンて何y
ヴァニィ:「…………おじいちゃん……あの人……別世界は別世界でも……トーキョーの出じゃないよね……?」
校長:「…………………………」
校長:「然程気にかける事ではない」
ヴァニィ:「気にするよーーーーーーーーー:;!!!!!!!!!」
アンスール:「…………………………」
ヨシュア:「…………………………」
タバサ:「ここトーキョー!?」
ドロシー:「違う!絶対違う!!!」
ユーリ:「やっと帰って来た〜!」
イグニス:「『帰って来た〜!』じゃねーよ!!どこだよここ!!!」
ユーリ:「え?サウスタウンだけど」
ガイデル:「サウスタウンって何だ!!!」
ユーリ:「ウチの故郷……」
メイヴィー:「だからどこなんだ!!あからさまに東方の地ではないぞここは!!」
ユーリ:「トーホー?何それ、ここアメリカだよ?」
アンスール:「アメ」
ヨシュア:「リカ?」
俺:「………………」
ドロシー:「わけがわからないわ!!もう一回イヤリング動かして!」
ユーリ:「!!? 無茶言うなよ!」
ドロシー:「無茶じゃないでしょ!!とにかく早く…………………………」
ドロシー:「……………………」
タバサ:「どしたの?」
ドロシー:「…………魔力が…………感じられない…………」
全員:
『は い ?』
アテナ:「う……嘘……でしょ……?」
ドロシー:「………………
(厳密に言うと禍々しい気だけは感じるけど……)」
ステラ:「も、もう……アカデミーに帰れないん……ですかあ……?」(涙)
セラフィア:「…そ…そんな馬鹿な話って……」
イグニス:「帰せ!!血ヘド吐いてでも帰しやがれええええええええ!!!」(怒)
ユーリ:「ちょ、痛いよ!引っ張んな!」(怒)
偽:「…………ねえ」
俺:「…………何だ」
偽:「こんなの誰が想像した?何でこうなるって言わなかったの?」
俺:「……んな事言われてももうン年前の話だし……」
偽:「……そっかあ」
俺:「ああ……」
俺:「…………」
偽:「…………」
二人:
「「誰か、助けてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」(涙)