君の本の主人公は私で
主人公を守るナイトは君で。
君の飼い主は私で
尻尾を振るのは私にだけでいいの。
やり過ぎるくらい尽くして
我儘な私を愛しく思って
思いきり愛でて 自分の想いを口にして
フェアじゃないと思うでしょう?
それは間違いだと思うでしょう?
私の心の中はきたないよ。
私をダメにしてくれる人しかいらないの。
でもただ甘やかすだけじゃだめ。
きみの愛じゃなきゃ、イライラしちゃう。
だからきみには尽くしましょう。
愛を持って尽くしましょう。
様子を伺う子犬のようで
冷めた孤独な狼のようで
少年のような好奇心と
情熱と嫉妬をたぎらせて
誰よりも情深く愛を求める 愛の人。
誰にでも優しい人はいらないの。
それに私が居なきゃダメになる人じゃなきゃ。
そう思うようになったのは君のせいだよ。
なんてね。なんてね。
そんな君を離せないよ、手離せないよ。
傷付けて縛って、消えない確固たる存在になった。
汚い自分。
君は私をただ愛してくれる。ただそれだけの道を真っ直ぐ。
私の深い深い海の底で、泳げる魚は居ないのよ。
勝手に泳ぐなんて許さない。
潜ってきたら殺しちゃうかも。
私の前で自由で居ていいのは君だけなの。
その意味わかるでしょう?
本当の意味で、ワタシに辿り着ける人はこの世で君しかいない。
ワタシの愛は普通じゃない。
つまりは、大切なのよきみが。
すきなのよきみが。