耐性文学

第六感アップデート、聴こえる

体調不良で学校欠席
勘が冴え渡っている…


具合が悪くなるほど
勘が冴える不思議…
友人のトラブルをタイムリーに察知し
メールを送ったところどんぴしゃりで
イケメンエスパー扱いされました。


昨日のゼミでも
一人十作品作ってきた課題の中から
一つ選んで感想を言う時間に
篠原が選んだ作品が
その人の自薦作品ってパターンが続き
的中率が１０人をこえたあたりで
友人から気味悪がられた
ことごとく当たった……


あの低い位置に月が出ていた夜
眠れない日が続いてだるいのに
脳だけがやたらと醒めていて
そのときやたらと耳についた
窓辺の夫婦の会話の一片

「最近、
　ご飯をたくさん貰ってしまって、
　本当に……」

ああこれはと思って
覚えておいたんだけど
今になって意味がわかった


篠原は多分、
じきに母と別離するだろう
その方がお互い幸福になれる
そんなことはわかっていた

明日は母の手術日
受け取りすぎたものは返して循環させることで篠原は幸福になると魚ちゃんに言われた

多分、自立のときが近いんだろう
そんなの知っている