エスケープジャーニー

月末が近づくたびにここのことを思ってはいたけれど、まさか三ヶ月も書かなかったなんてびっくりだ。

月末が近づくたびに、ここに物を書けていないと思うたびに、時間を大切にできていないような気がしてつらくなる。 
若者はどうして一日を全力で過ごして記憶できるのだろう？と思う。
日々を噛み締めることを時間を大切にすることだと思っていたから、それができなくなった今、大人になった今、その代わりにどうすればよいのかが分からず、ああ私は大人になれていないと思う。
それでも昨日までは、日々を噛み締めることしかこの世にはないと思っていたところに、ようやく、そうではなくて、大人はみんなこれができなくなってくるものなんだと分かったので、まだ進歩しているのだと思う。
インターネットの海に、更新の止まったサイトが星の数ほどあるのは、それだけ大人になっていった人々がいるということなんだろう。
でも自分はそうなりたくない、大人になりたくないとまだ思っていて、モラトリアムに呪われた気分です。

今年一年はこの街のために頑張ると言いはしたけれどもう疲れてしまった！
楽しくないのではないけれど、ライブに行けない（行かない）ことがこんなにつらいとは思わなかった。
でも、おかげで私がどれだけライブを愛しているのか必要としているのかが実感と共に分かったから、良しとしたい。
とにかく来年はもうこんなことはやめる、実家に帰らせて頂きたい。

もしこれがライブを全力で楽しんでいたあの頃に帰りたいだけで、実際にライブに行ってももう楽しくなくなっていたら、いよいよ私は諦めて大人にならなければならないんだろうなあ、なんて絶望的なんだろう。

まだ二ヶ月あるけど、それでも今年はいい一年だった。
悪いことも含めて良い経験になった。強くなれたと思う。
愛するものもまたいくつか増えて、それらに囲まれて生きることは幸せだと感じる。
好きなものを好きと思う気持ちで生きている、そういう根本は何も変わらないままでいる。

一方で、大切にしすぎて時間を止めてしまったものもある。
猫叉Masterの発売日に買った新譜をまだ聴けていないのは、新入社員が質問しても許される期間を過ぎてとうとう質問を飲み込んでしまったかのようなもので、それでもまだ聴いたら絶対ここに感想記事を書きたいって思っているのだ。

とりあえずは来週の、おまけの一日。