スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ラブアンドジャスティス14(閲覧注意/CM)

『あ、あああ、動か、ぐ、いれぇ、』

自分から出た声が何語なのか、なんの意味があるのか、さっぱりわからない。

それぐらい凄い。

すべての女の子に土下座したくなる気分だった。

『ばか、力入れんなっ、』

バカって言ったな。
後でみていろ、なんて思う余裕すらない。
開拓じゃない。
これは開墾だ。
彼のもので乱暴に掘られる。

そう、まさに、掘るという言葉がぴったりだ。
どんどん掘られて僕の裏側まで穴が空いてしまうのではないか。

『い、たぁ、いっ、』

女の子が痛いって言ったら、大抵の男は一度止めるだろう。
けれど脱童貞したての高校生が、男を相手にして痛がっている様子を見てもそんな気遣いができるはずもなく。

そもそも、気遣いもなにも僕のことが見ていないのではないかと思う。
自分しか見えていない。

仕方ない。
仕方ないさ。

僕だって、彼が高校生だからそう思えるのだろう。
これが同じ歳の頃の男だったのなら、無理だと押し退けて帰っていたかもしれない。

『ゆん、ほっ、く…や、』

どこまで入ったのだろう。
自分ではよく解らない。

『や、やさしく、して、』

痛くしないで欲しい。
もういやだって、あまり思わせないで欲しい。

『おねがいっ、』

僕にいやだって言われて、いやな思いをするのはこの子だから。
それでケンカになったりするとかも、いやだ。
この子とケンカをしたら、きっと心の方がもっと痛い。

『わかってるって、でも、』

わかってる。
僕だってわかってる。
彼は彼なりに自制しようとも思ってくれているはずだって。
けれど彼も慣れない刺激(彼が気持ちいいのか痛いのかはわからないけど)で余裕がないのだ。

『ゆんほく、んんっ、』

彼は押し入ってくる。
引いて押してくる具合からすると、行き着くところまでは辿りついたのかもしれない。

ムチャムチャとイヤな音が股の間から聞こえてくる。

『あ、わかった、』

なんだその数学が解けた時のような声は。

『ちょっと、お前腰上げろ、』
『へ?』

おまけに僕は間抜けな声しかでない。
彼は僕の尻を開くように掴み天井に向けて広げるように角度を変えた。

『おら、』
『はああっ、』

掘られる。
ずぶずぶと大胆に彼が入ってくる。
真っ直ぐに打ち込まれる。
彼が言う角度が、僕の「穴」と彼の「杭」にぴったりはまる角度だったようだ。

『どう?痛い?』
『い、…ん、』

痛いかと言われて改めて考えると、そうでもない。
苦しいけれどさっきのような痛みはない。

そして彼はまた腰を引いた。

『あんっ、』

引かれる、つまり抜かれる瞬間がとても怖い。
怖いというか、未知すぎる。
予測がつかない。
入れられる時の痛いかもしれないという先入観が覚悟みたいなものを作ってくれるけれど、抜かれる時のあの油断したところに与えられるものに揺さぶられるのだ。
抜かれる時の快感のようなものがある。
その快感を予測しきれなくて困るのだ。
不意を突かれる。

『どう?』

彼の唇は少しだけ笑っていた。
彼は彼で気持ちいいのかもしれない。

『うん、痛くは、ない、かな、』

答えると、彼は嬉しそうに、そして楽しそうに唇の角度を急にしていったのだった。

彼は押しては引く動きを繰り返す。
やっぱり押すよりも引く時の方がゾクゾクするものがある。

『俺うまくねえ?』

知ったことか、と突っぱねて言ってやりたくなる。
問題が解けたから、もうその全てを会得したような気分でいるのか。

下から上に抉るような動きをしてくる。
その動きのせいで、僕のなかで彼のものが擦られるような動きになるのだ。
そうやって擦られる瞬間がたまらない。
それが気持ちいいということなのかは解らない。
けれど、確かに何かがものすごい。
そしてやっぱり引いていく瞬間がとんでもない。
恐ろしい。
ああ、引かれる瞬間が気持ちいいとは言えるかもしれない。

言わないけれど。

言ったら最後だ。
この子は付け上がるだろう。

『おい、どうなんだよ、』

そんなこと言われても。
僕は僕でいっぱいいっぱいだ。
余裕なんてない。
痛くなくても余裕はない。
気持ちいい瞬間とかいって大変なんだ。

『おい、』
『や、だめっ、いま、だめっ、』

話しかけないで欲しい。
話しかけるか、動くかどちらかだけでお願いしたい。

抉られる。
もっていかれる。

気持ちいい。

『チャンミン、』
『ああ、らめ…、』

僕の中が明らかに広がってしまっている。
広がったところが彼のサイズを覚えようとする。
彼に触れる部分が、彼をもっと欲するように疼いてくる。

気持ちいいって、こういうことなのか。

『急にめっちゃよくなった、』
『言わ、ない、れっ、』

僕の中が馴染んできたということは、彼は気持ちよくなってきているのかもしれない。
動きが慣れてきたようだった。
僕は一向にこの不思議な状態から慣れない。

気持ちはいいのかもしれないけど。

初めてでお尻で気持ちいいというのは、なんだか悔しい気もするのだが。

『ちゃんと立ってんじゃん、』
『も、言わない、でっ、』

恥ずかしくて死んでしまいそうだ。

『なあ、気持ちいい?』

見下ろされているのもなんだか恥ずかしくて悔しくて、僕は腕を持ち上げて顔を覆った。

『おい、』
『や、きか、ない、れっ、』

相変わらず足の間から嫌な音がしてる。
聞きたくないけど耳に入ってくる。

そして彼は動きを小刻みにしてきたようだ。
それがまた、気持ちいいような気がする。
絶え間なくいいところを突っつかれているような感じだ。

『へへ、』

また、笑ったな。
悔しい。
気持ちいいだなんて、ドキドキしてしまうだなんて。
それって期待もしてしまっているということなのではないのか。
いやだ、考えるのはやめよう。
考えると恥ずかしくて今夜は眠れなくなりそうだ。

『わっ、』

急に体の向きが反転した。
そして彼が抜けていた。
どういうことなのか確かめようと後ろを振り向こうとしたら、また彼が入ってきた。

『あああ、』

そう、僕はうつ伏せになっていた。
そしてお尻だけが彼の方に突き出している。
間もなく彼は入ってきて、また穴に杭が打ち込まれたというわけだった。

後ろから、深く、深く。

『やべ、深え、』

お尻いっぱいに、そしてお腹いっぱいに、彼の存在を感じる。
ぴったりと僕のなかにくっついて、居座っている。
図々しく、堂々と。

僕のなかを支配している。

そして後ろからも攻めてくる。
突いてくる。
すっかり慣れたような腰つきで。

その学習能力には本当に恐れ入るばかりだ。

僕に勝てるもの。
貴方はそれをセックスだと言ったのは、あながち間違いでも嘘でもないかもしれない。

勉強だってわからない。
彼は解けることを快感としているような気もするもの。
自分で切り開くとか、見つけ出すとか、探し出すということに喜びを感じる人だよね。

いいよ、勝てなくてもいい。
負けてもいい。

貴方がそれでまた笑ってくれるのなら。
その喜びを僕で感じてくれているのなら、それでもいい。

そう思う。



『気持ちいい?』

しつこい男子の典型的な台詞だぞ。

『うん、』

それに答えてしまう僕も僕だけれど。

『へへ、』

顔は見えないけれど、きっと可愛い顔をして笑ったのだろう。


ああ、悔しい。



ああ。



それでも、





キモチイイ。
















それから彼は僕のなかで果てた。
一度では終わらず、復習に燃える若い体に付き合わされることになる。

いやだ、若いって。
無駄なエネルギーだ。
それにこの子のしつこい性癖も絶対加算されている。

終わったのが何時だったのか、わからない。

起きるのが怖いよ。
お家の人たちになんて言うのさ。

何も言わせないのだろうけど。




ああ。

僕はなんという夜を過ごしてしまったのだ。



高校生のくせに大人に向かって腕枕をしてくれてしまっている。
僕が甘えないと許さない、みたいな雰囲気だった。

この子の成長が怖いよ。


その支配力と可愛らしさに、人生が持っていかれてしまいそうだ。













続く。
前の記事へ 次の記事へ