↑スジグロカバマダラ(2011.8.23撮影)
温室内の花に来ていた。
前翅長40mmくらい。
タテハチョウ科Salatura属。
オレンジ・白・黒だけで彩られた、シンプルかつ美しい蝶。
しかし体内には毒がある。
この毒は幼虫が食べた葉に含まれる毒らしい。
体内に毒があれば、鳥などの捕食者に嫌われて見向きもされなくなるとか。
因みにマダラチョウ類は本種に限らず、殆どの種類が毒を持っています。
ドクガの様に触るだけで毒がまわるわけではないので、触っても平気。
でも念の為触った後は、目や口に触れずに手を洗いましょう。
「ツマグロヒョウモン」という種類の蝶の♀は、本種に擬態している。
実際体内に毒はないが、毒のある蝶に似た模様にすることで身を守る。
が、スジグロカバマダラはかなり南の方にしかいないのに対し、ツマグロヒョウモンは関東や東北まで見る事ができる。
その為、関東とかでは擬態効果はないのかもしれない。
捕食者が「その模様=毒を持っている」という、学習をしてない筈だから。