わざわざ、新しく話題を作成してまで書くことではないかも知れない。
しかし、ドラマ化されることによって、原作となる漫画の評価が下がるのは、この上なくつらい。
好きな漫画なら尚更だ。

私は、おせんという漫画が好きだ。
しかし、ドラマ化されてしまい、原作の醍醐味である『まっつぐな』作品ではなくなってしまった。

勿論、俳優を始めとするスタッフの方々はしっかりとした仕事をされたのだろう。(もっとも、俳優が良かったかと言えば断じて否であるが)

テレビ局の都合によって変えられる内容…それによって傷つけられた読者は少なくないだろう。

原作者の心中はそれ以上に抉られてしまっているのではないだろうか。
現に、おせんの原作者であるきくち正太先生は一年の休載期間をおいた程だ。

ドラマ化のすべてが悪いと言うわけではない。
しかし、少なくとも私の読んだことのある作品のドラマ化は此方が泣きたくなるような出来映えだった。

ふざけるな。
なぜ、原作を汚すのか。
なぜ読者の、原作者の心を踏みにじるのか。

ストーリーは変えられ、登場人物も変えられ、内容も変えられ、それは果たして原作の名を名乗って良いものなのか?

叶うなら、テレビ局並びに脚本家、監督に今一度考え直していただきたく思う。