私は腑に落ちない。
事の発端は、
家族4人でお互いの実家に行ったり外出していたのにママが乳がんになって落ち込み、ママが外に出る気が無くなってしまった事から始まる。
ママが行かないなら行かない。
子どもも外に出なくなり、上の子は元気が無くなる。
実家は、田中家なら嫁も気兼ねないから交流はそのまま、三井家は嫁を気遣って遠ざける。
子どもへの影響を考えず、目の前の嫁のフォローばかりを考えた結果、 田中家と三井家の割合のアンバランスさが、上の子が栄子さん依存になった戦犯だと思う。
ママ代わりになってしまった。
そしてその栄子さんは極度の甘やかしと、 ”自分は悪くない”と思って全て他人に原因があるとする性格であり、さらに思った事をすぐ口にしてしまう。
それによって 「パパはすぐ怒鳴る怖い人」 というイメージを作ってしまったように思える。
たしかに去年の終わりに田中家から帰ってこようとしない娘に対して電話で 「もう帰ってこなくていいから」 と言ったり、車から降りてこないで頭に来た。
けどその前から栄子さん依存で、 すぐに田中家に電話をかけて、車で駆けつける という構図だった。
元々 「パパが怖いから」 じゃなかった。
そもそも田中家は子どもの前でさえ思った事を口にしてしまう。
「もう〜、今度怒鳴られたらすぐに警察に連絡してもいいのよぅ〜」
「パパにぶっ飛ばされちゃうわよ〜。怖いわぁ〜」
「すぐ怒鳴るからビックリしちゃってるんだと思うのぅ」
と子どもに言ったり、子どもの前で言ったりするくらいだし。
昔だったら問題ではなかったような瞬間的な事でさえ、 「パパが怖いんでしょう? 他にも何かされた事あるの?」 とでも聞いて、 「お酒を呑んで大きな声を出した事がある」 という言葉を引っ張り出させ、
「だから子どもが怖がって帰ろうとしない」 という流れに強引に持って行っている。
そもそも パパが怖いから帰りたくない というのなら、田中家に行く事が確定した途端泣き止んでパパの側に置いてある物を取りに来るなんてできやしない。
パパが怖かったらパパの側に1人で来れない。
そう刷り込ませようとしている栄子さんのマリオネット。
正さんはそういう人だと思っていた。
しかしそうではないらしい。
時には
「お前は黙ってろ!」 と言うらしいし、
「お前がそうやって言うから子どもがパパを怖がるんだろ!」とも言っていたとか。
パパ恐怖症の”フリ”の戦犯が栄子さんにあるのを理解しているらしい。