夜の空気 雨の音 煙草の匂い

夏が死んだ

重たくて澄んだ空気が好き
真夜中、ベランダで吸う煙草が少し贅沢になる
言葉が重たくなって
人は一人では生きていけないと痛感させられる
会いたい人に会いにいくべき、ほんの少し背中を押してくれる
感情を曝け出したくなる

でもまた風化していく
去年の夏のことを私は覚えていない