憂鬱な気持ちの時、体が鉛みたいで、ただただ時計を眺めて、あと、何分で家を出なくてはいけないだとか、期限が迫った書類がどれだけあるかとか、寝返りもうたずにじっと横たわって考えてる。何とか体を起こしてみると、髪はボサボサで、まともに着れる服も残ってない。なんやかんやバタバタして、ほら、また今日も遅刻だとしずかに失望する。職場に入ると人が変わったように焦って、謎の使命感と罪悪感で必死こいて勤務して、ミスをして恥かいて死にたいと何度も声に出さずにつぶやいて残業する。帰る頃にはスーパーも閉まってる。
また今日もお風呂入れなかった。
部屋も身体も汚い。洗濯物も溜まってる。
冷蔵庫に腐臭を放つブロッコリーを見つけた。
床の絨毯の上に寝転ぶと背中が痒い。ダニでも湧いたかな。
電気消すのもめんどくさい。この時点で気力なんてとうになくて、寝転んだらもうそのままの状態で、憂鬱な朝を迎えるんだ。
人生諦めが肝心だよ。これが自分の身の丈にあった生活なんだよ。今日も明日も明後日も、ずっと続くよ。だって自分は死ぬまでクズのままだからね。