日常がダダ漏れ

こうやって眠れないときや
眠りにつくちょっとの瞬間、
金魚達を必ず眺めている。

ベッドの向かい側に設置した水槽。

いつもだいたい、ほとんどかな、
同じ場所で寝ている子が居る。

一瞬、
ううん、一分くらいかな
死んでるのかと心配になるくらい
動きがないように見えて。

ちょっとの間ずっと見てると
尻ビレが動いて鰓も動いて
それを確認して体の向きを変える。

確認するまでの時間が
本当は、
一分も掛かってないかもしれないけど
長く感じられて
すごくドキドキしている。

あぁ生きてる
って、動いた時に思うわけです。

生存確認。

私が生きてる意味がある、
私の生きてる意味になる。

部屋に閉じこもって
鳴らない携帯と過ごしてると
思考が少し遠くにいく。

彼が私にはいるのに
繋がってると感じられるのに
ふっと思考が遠くにいって
取り留めのない事を考えて
また私の所にゆっくり帰ってくる。

門が開く音がする

ポストが開く音がする

鍵穴に鍵を差し込む音がする

鍵が開けられる音がする

玄関が開く音がする

そんな感覚になる事があるというか
それが聞こえてくるような
実際には起こってないのに
そんな感じを錯覚を起こす事がある。

携帯のバイブがなった感じがする
みたいな、そんな感じ。

私の部屋は玄関入ってすぐ、
そうだな左側にある。

だいたい六畳くらい。

玄関側に小さな窓があって
半分くらいしか開かない
押すようなタイプの。

部屋の奥には窓があって
雨戸は半分いつも開けてる。

東だから朝はよく陽が入ってきて
気持ちがいい
と、言いたいところだけど。

常にブラインドも下げっぱなし。

向かいの庭が塀の先にあって
向かいに住んでる住人が変わり者。

私の偏見ではなく近所でも有名。

だからブラインドは下げっぱなし。

でもちゃんと陽は差し込む。

朝になると、自然と、
瞼が開くような感じ。

だからこんな時間に寝ても
きっと朝は何となく目覚めるはず。

まぁ仕事だし起きなきゃ。

因みに今は０時半くらい。

いつもなら眠たくて仕方ない
もう一瞬で眠れるよ
的な、そんな時間。

夕方から夜に掛けて
気づいたら寝ていたから
まぁ今起きてても不思議はない。

いつもならそれでも簡単に眠れるのに
今夜は思考が冴えていて
ぼんやり頭の中を巡っていて
まだこうやっているのです。