幸せ。
部屋でコートのボタンを付け替えながら
夕飯の片付けをする音が聞こえてくる。
あたしは懐かしい音楽を聞きながら
昔のことを少し思い出しながら
帰りたくないな、なんて考えてる。
この間Graceと粘土で遊んでた時に
彼女がぽつりと「アズサがもっとここにいられたらいいのに」
って言った。
初めて言われた。
それから、どうすればここにいられるか色々提案してくるの。
こうするのはどう?とか、じゃあこれは?とか。
すっごく可愛い。
子供が嫌いだったあたしは、それも克服できればと
あえて子供のいる家を選んだ。
家は来た時から今もずっと汚いし、
子供たちはトイレを流せないし
朝は洗面所が込み合うし、
ダイニングテーブルの上には食器を置くスペースなんて無いし
シャワーは夜9時以降使えないし、
子供優先だから、決めてたスケジュールもころころ当日変更とかするけど
それでも家を変えたいと思った事は無い。
ホストマザーのVictoriaに会えて良かったと思ってる。
彼女からは、人間として、女性として、学ぶ事が多い。
人生の楽しみ方も、気持ちのコントロールの仕方も、
あと、自信の持ち方も、
自分にとって何が大切かも。
20年生きてきて、何十人か子供も見たけど
あんまり怒らない、とか躾しない親の子は
わがままだったり独りよがりな子が多かった。
でもGraceは違う。優しくて、いつもハッピー。
7歳だけど、機嫌の悪いところをこの2ヶ月で見た事がない。
ごねてるところも、拗ねてるところも。
いっつも歌ってダンスしてる。
あと接してて思ったのが、彼女は絶対何事も否定しない。
あたしが失敗した粘土も、
「新しい方もいいけどこっちも好きだよ」とか
付け替えて、取ってしまったコートのボタンも
「付け替えてすっごくよくなったけど、これも素敵だよ」とか。
まだ7歳で、
しんどい事や煩わしい事は今から、中学や高校で経験して行くだろうけど
彼女は、誰からも愛される性格じゃないかな、って思ったりもした。
一緒にいて相手の気分害したり、絶対しない娘だと思うの。
旅行会社の受付の黒人のお姉さんには服装を褒められたから
あ、これ自分で作ったんです。実はこの鞄も、ペンケースも
って言ったらすごく気に入ってくれたみたいで
アドレスを渡されて、もしあなたがまた再びネットでお店を開くなら
ぜひメールして頂戴って言われた。
トロントで唯一vivienneを扱ってるお店があって
ベッツィージョンソンとかもあって、
キャッチーでカラフルで、少し癖のある個性的なものばかり取り揃えてて、
とにかくそのお店の嗜好が大好きなんだけど
そこの店主の気のいいおじちゃんにも
雇ってあげるからずっとここにいなよ、
なんて言われた。
君のそのハートのバッグすごく素敵だよって。
嬉しかった事は全部、忘れないように書いておこう。
だって、5日前のあたしですら
もうここにはいないから。
あと1ヶ月、毎日毎日
大げさなほど、それこそ詩人みたいな感性で
色んな気持ちになりたい。
この土地で、色んなことを感じたい。
思いつく限りのところへ出かけて、
何も惜しまず吸収したい。
3月に戻るのもアリだな、なんて考えてる。
お金を十分に貯められればの話だけどね。
その技は暗闇でも効果を発揮しますか?
チークをいつもより少し高い位置に乗せたのも
アイラインをすこし長めに引いたのにも、全て理由があるの。
秘密は、狭いところで共有しましょう。
そのほうがほら、もっとどきどきするでしょ。
2011-10-26 20:06
ふわふわしてるのは気持ちが良いからさ、
ついついこのままでいいや、って
溺れそうになってしまうわ。
でももう高3の時のあたしではないので
ぎりぎりの所で正しい判断ができたんじゃないかって、思う。
だって、欲しいのはそんなものじゃない。
あの頃のあたしより、いまのあたしは大人。
ずぅっと、大人。
煩わしいことは煩わしいままどんどんひとりでに形を変えるから、
もうどうでも良いやって手放しそうになったり
やっぱりつっかかって、気持ち悪いわと思って
どうにか飲み込めるくらいに溶かそうと術を考えたり
でもそうしだすと、
やっぱり面倒くさくなるのよ。
その価値って、どんなものかしら?って。
だって知ってるもん。
低い人は低い所で一生を過ごすの。
途中で大切なことに気づけた人だけが
素敵な世界を見られるの。
あたしはそう言われたの。
大阪なんかでとどまりたくないものですね。
知ってるだけであと3つあるプレゼンがすこぶるめんどくさい。
嘘、頑張る。
あと1ヶ月しかここにいられないからもっと遊んでよ。
あなたの手が好きなの。
2011-10-24 05:44
カッコいいとか素敵とか思う対象が少し変わった気がする。
優しさの中には強さと弱さの2種類があることにも気づいた。
今、すごく日本に帰りたくないよ。
友達にも家族にも会いたいんだけど
もう少しだけ、カナダにいたい。
お正月くらいまで。
こういう風に気持ちが変化していくだろうなって事、来る前から知ってた。
最初1,2週間は生活に慣れるのにしんどかったけど
あたしは最初から、カナダの家族が大好きなんだ。
帰ることを考えたら既に涙が出てくる;;
あと1ヶ月とすこし。
さっきかっこいいと思う対象が少し変わったって言ったけど
それはきっとあたしが少し変わったから。
大学に入ってから、人との付き合い方が変わったのには気づいてた。
これはいい方向に。
で、今回の変化はもう1段階。
気づかせてくれたのは大切な友達。
もう怒らない、の約束を
今でもずっと守れてる。
最悪な接客されても電車の中の人のモラルが低くても
インターネットが急に使えなくなってももうイライラしないの。
それはあたしがなりたい自分ではないから。
あたしは、ちいさい所でちょこんと収まりたくなんかないの。
もっともっと、世界が見たい。
新しいものも古いものも、あたしは両方愛せるの。
同じ事を繰り返したり、同じ事をぐるぐる考えて悲観的になるような人より
あたしを楽しい所に連れて行ってくれる人について行きたい。
常に向上していきたい。
今までだってそうして取捨選択をしてきたはず。
キラキラしてる人が大好きで
あたしだってできるだけそうありたいから。
あたしたちはどこへでも行けるし、
気持ち次第で何にだってなれる。
カナダで日々色んなことを感じてる。
大きな変化にも気づいてる。
このまま日本に持って帰りたいな。
あたしは社会的欲求がかなり強いほうだから
これが原動力になってくれる。
人の気持ちに気が付けるというのは尊いことで
冷静さの程度で人間性がある程度伺える。
素敵だと思える人が周りにいるのは嬉しいこと。
妥協と我慢は必要だけど
自分を見失っては意味が無い。
自分が良ければ他人が何て言ったってそれを貫くだなんて
危険な発想。
結局芯がしっかりしてないと
なにもつくりだすことができない。
自分の世界観の表現も、また然り。
ブレブレで脆くて、毅然としていないと格好悪いでしょう。
あたし9月と10月は3年前から呪われてるんだろうけど、
2,3年前と比べてずいぶん強くなったと思う。
相変わらずどうでもいいことにはひどく興味がないけど
なんだろう、
今はすごくワクワクしてる。
自己啓発は、少なからず必要だと思うよ。
完全に風邪だけどマディソン行ってくる。
でも踊るのはやめとく。お酒も、ほんのちょっとだけにする。
カナダの素敵な写真、パソコンからだと貼れないのが残念すぎる;;
fbみてね^^
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2011-10-14 06:36