スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜J後編

3年生くんたちと
青志先生の引退試合だ!

堂学の監督さんも
校長先生も加わったっ

2組に分かれて〜
青志先生の引退試合でも
遠慮は無しだ!


「誰が相手だろうと
思いっきり戦う
それが城徳の野球です」


「おい現役!
夏からひたすら
練習に明け暮れた
成果を見せろ!!」

「おい赤岩!
彼女だからって
手ぇ抜くんじゃねえぞ!」


あっ
打たれたっ(笑)


赤岩くんのお父さんが
捕りそこなって
乱闘モード?

塁間を走る背中

「さよなら樽見さん」

志方くん・・・


「兄は元気ですか?」

堂学の監督さんに尋ねる
光安くん

「ああ
よく部員たちに
自慢していたよ」


「自分には
頭のいい弟がいるんだ
ってな」





「俺と
デートしてください」


「えっ?」


牛丸くん!
言ったあっ!!

驚いてる璃子さんに
アウトっ(笑)


増本先生の
口のトランペット
校長先生に気が散るって
怒られたっ

バッターボックスに立った
亀沢くんがつぶやいた


「やっぱりいい学校だよな
城徳って」


岡留くん
「浪人先輩!」
言われてる〜

「うるせぇぞ!!」(笑)


ピッチャー青志先生
バッター楓さん

「私が打ったら
監督続けなさいよ青志くん」

「じゃあ打たせません」

空振りっ


「意志は相当かたいわね」


赤岩くんと白尾くんの対決

「六大学野球で会おうな
赤岩!」

「おう!」


青志先生っ
堂学の監督さんに
デッドボールだっ
「貴様っ!
わざとだなー?!」


青志先生の打順!


快音っ!


3塁にすべりこむ
漏れる笑顔っ


そして1人・・・


谷内田さんと対面する


「グラウンドを去るのが
名残惜しいか?」

「まぁ
もちろんそれなりに」


たった1年でも
思い出は・・・


こないだの県大会の試合を
見ていた

「ろくに球も見ずに
振って来る
不格好な戦い方だ」


「だが
少しでも勝ちたいという
気持ちは伝わって来た」

「それが俺の知っていた
城徳との違いだ」


キャッチャーの防具を
無造作に置いた

「ゲームやめるんなら
しっかり
アウト取ってからにしろ
ってことだよ」


一球・・・!

ミットがボールを弾いた

「しっかり構えて
動かなければ捕れる」


何度も何度も


高校生の青志くんに
重なった・・・



あっ

捕らえたっ

続けざまにキャッチ
この感覚!


「ようやくスリーアウトか
先はまだ長いな」



谷内田さんを見送って


青志くん
その場に大の字に
ぶっ倒れたあっ


こみあげる笑い
広がる空!


研究室に戻って忙しい日々

白衣姿で颯爽と
肩で風切る青志先生

白衣を脱いだ


「え?どちらへ?」



全国高校野球選手権記念
神奈川大会

卒業したメンバーが
応援席に集まった

「まあ初戦は
勝ってもらわないとな〜」

「えらそうに!」

「僕たちだって
2回戦敗退なのに」


大丈夫だって
絶対勝てるよ!!


活躍する
新3年生2年生たち

青志先生の言葉が浮かぶ


「よーしいいぞ!」


集まってくる子どもたち


「上手く当てようとするな
思いっきり振りきれ!!」

違うグラウンドで
今日も
青志先生の激が飛んでいるーーーーー!
続きを読む

弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜J前編

堂学は
お前たちに打たせまいと
必死だった

けど
お前たちは打った
何度も何度もだ・・・


「俺たちは」

「俺たちの野球で」


「プライドを持って
やりきったんだ」


みんなが
本当によくがんばったーーー





「すっかり
涼しくなりましたね」

秋の風が吹く

楓さんはまだ
武宮のコーチを
続けてるそう

新入部員さん
なかなか入らないね
3年生くんは
受験中心の生活へ

青志先生の気持ちは
決まってるのかな・・・

野球部のお話に
いらだつ岡留くん

「やるべきことをやろうぜ」

「いつまで
現役のつもりで
いやがんだよ」


璃子さんの連載も
終わっちゃった

青志先生の言葉は
希望に満ちあふれてた

すごいことが起きそうで
ワクワクした


「結局
なんにも起きないことの方が
多かったですけどね」

「でも少なくとも
やってみようって
勝負してみようって
気持ちにはなります」


ファッション誌でも
やりたい企画
全部出してみることに決めた
璃子さん



「上手く当てようとするな!
思いっきり振ってこい!!」



堂学
甲子園行けなかったんかぁ

谷内田さん
いよいよ
プロのコーチになるそうです

「あなたの
助言どおりでした」


「やっぱり
ここは俺の
いるべき場所じゃない」


模試の結果
赤岩くん余裕〜
みんなの成績を知って
表情の変わる
岡留くんっ(笑)


「なんでだあぁ〜〜〜〜〜っ!!」(爆


柚子ちゃんが話しかけても
投球練習し続ける赤岩くん

「きっかけがいるんだよ
きっかけが」

あきれて帰りだした
その時




「好きだ!」




ずっと頭の中で繰り返してた


俺、お前が好きだ



私も・・・

「好きだよ」




校長先生
青志くんほど
野球を愛した生徒は
いなかったと

「ご期待に
応えることは
できませんでしたが・・・」


私の野球は
勝つことが全てじゃない

君は必死に
打者の心を
読もうとしていたし
それを投手に伝えてもいた


君は私の求めに
精いっぱい応えようと
してくれたんだ



それを見られただけで
満足だった



亀沢くん!
高卒認定試験合格おめでとうーーーーーっっ!!

「カンパーイ!」

岡留くん
早速帰って勉強するつもり

「全員第1志望に
合格するといいわね」

赤岩くんの
「柚子・・・樽見」呼びも
すっかりバレて

「毎年
生徒たちを見てて思うけど
高校の3年間なんて
あっという間よね」

「なんでしょうね」

「特にこの一年
青志くんが来てから
早かったわ」


楓さんも
コーチになったり大忙し
青志くんも

「野球部の監督に
なりなさいって
グローブまで
いただいちゃって」



ありがとうございました



にぎやかに明けた新年
そして

次々届く
志望校合格の声

白尾くんは早稲田行くって


「失礼しまーーーす!!」


あれ?岡留くん?



「岡留圭
もう一年がんばります!」



がんばれ



「来年は無敵だーーーーーっっ!!」



亀沢くんも
しっかり合格通知書
もらったよ



そして卒業・・・


「俺も今日この城徳を去る」


お前たち全員と
ここでお別れだ

野球部の部室に
全員そろったこの景色


この部室に
この全員集まることは
もうないんだ


「寂しいなって思えるのは
俺たちがちゃんと
野球と向き合って
来れたからなんだと思う」


上を仰ぐ青志先生の目が
潤んで見えた


伊勢田

お前は兄貴のことを
負い目に感じていた光安を
1人で守りきったんだ

誰かに
友情を感じることが
あったとしても
それを守ろうと
行動できる人間は
なかなかいない

かっこいいぞ

これからも
その気持ちは大事にしろよ


「もっと・・・
もっと努力します」


光安

お前は無愛想だから
最初やる気があるのか
どうかすらわからなかった

けど
あの兄貴と同じ野球を選んだ

この決断は
誰もが尊敬してる

けどな
本当はいらないんだ
そんな決断なんて

野球が楽しくてたまらない
いい顔してたぞ

だからこれからもお前は
城徳野球部のために
いい顔でいつづけろ


「はい
いい顔でいます」


志方

俺はさ
驚いてんだよ

だって別に
誰かに
引き止められたわけでも
ないのに

お前はお前で
この野球部に
根を張ったんだ

自分をさらけ出すことで
こんなにも
たくさんの仲間を
作ることが
できたじゃないか

よくぞ
俺の予想を裏切ってくれたな


「はい
すいません」


牛丸

お前は誰にでも
同じだけ優しくすることが
できるから
いつもうしろのほうで
みんなのことを
見守ってたよな

だから
練習が終わったあと
お前の元に
みんなが集まって来て
輪を作ってるのを
何度か見たことがあった

そこで気づいたんだよ

打順も線で考えるんじゃなく
輪で考えれば
上位も下位も存在しない

お前のその
誰にでも同じだけ
優しくできる気持ちに
俺は教えられたんだ


「お世話になりました!」


樫山

俺はいつか
「野球は無駄なことだ
こんなもん
やってもやらなくても
誰も困らない」
そう言ったよな

お前は時間を
効率的に使う奴だから
無駄が嫌いなんだ

じゃあさ
これは無駄だったか?

無駄だと思って
避けるんじゃなく
効率良く
無駄と向き合うことで
無駄はもう
無駄じゃなくなるんだ

だからこれからも
無駄だからっていって
よけるんじゃなく
お前のその効率の良さで
無駄と
しっかり向き合ってくれ


「はい
向き合っていきます」


亀沢

お前との別れは
もうこれで2度目だけど
1度目の時は
大変だったんだよ

お前の席を永久欠番だとか
抜かす奴が出て来て

そこからみんなが
お前が担ってた役割を
少しずつ少しずつ
やりくりするようになって

この野球部は変わった

お前のおかげなんだ
だから大丈夫だよ

なぜなら
亀沢はどこに行っても
亀沢だからだ


「へへっ
はい、超楽しかったです」


岡留

「俺は無敵だーーーーーーーーーーっっ!!」

ってあれ
誰に言ってたんだよ?

俺はさ
自分自身に
言ってるようにしか
聞こえなかった

お前の
スカウト組へのプライドと
何かをやり直したいと
思ってる
その気持ちにさ

過去にこだわることを
悪いことだって
言う奴もいるけど
こだわったからこそ
前に進めることだって
あるんだよ

お前はその一歩を
踏み出せたじゃないか

だからこそ
お前は強くなれた

だからながんばれ
ただひたすらにがんばれ

お前は無敵なんだから


「俺が無敵になれたのは
監督のおかげです」


江波戸

まずは
キャプテンとの務め
それはご苦労さまでした

お前はさ
悩んで悩んで
いろいろこう
気になっちゃうんだよな

だからさ
キャッチャーっていう
ポジションは
まさに適任だったんだ

あのポジションは
唯一みんなの顔を見ながら
守ることができる
ポジションなんだ

つまり
みんなの思いや気持ちを
ダイレクトに受け取ることが
できる人間しか
できないポジション
だったんだ

俺はこう思うんだよ

お前から見た悩みってのは
俺たちから見ると
チャンスなんじゃないかって

だから
いくつもあった
このチャンスを
お前なりに
向き合って来たからこそ
お前はこうして
みんなの中心に
立ってるんじゃないのか?


「はい
ありがとうございます」


白尾

お前なんだ
城徳がここまで来れたのは

俺がダメでも
他の奴にナメられたって
「白尾が」
「白尾が」

その気持ちで
みんなここまで来れたんだ

でもな
その言葉を
誰よりもウソにしないように
がんばったのは白尾だ

孤独だったろうし
つらいこともあったと思う

けど
いつもと変わらず笑って
「おう!」って言うお前に
俺たちは
何度も助けられたんだ
ありがとう


「俺こそ
ありがとうございました」


赤岩

頭が良くてお金持ちで

悩みがないのが悩みなんて
言えちゃうお前だからこそ
ちょっとつまずいただけで
「人生が終わった」
「この場から逃げ出したい」

あっ
逃げたこともあったよな

赤岩
うしろ向いてみろ

でもお前は
ちゃんとこうして
この場所に
戻って来れたじゃないか

俺はお前が言った
「野球は
下手だけど得意です」
ってその言葉が
忘れられないんだよ

まぁ俺たちは
野球は下手だけど

好きなんだ
得意なんだ

得意なんだったら
やるべきだよな

だからさ
これから何か決断する時は
今みたいに振りかえれ

支えてくれた人たちのことを
思い出して
感謝するつもりで決断をしろ


「・・・はい」


柚子

顔が変わったよな
いい顔になったよ

でもお前はさ
夢を大きく見る癖があるから
その現実を知った時に
受けるショックもまた
デカいんだ

でもさ
それでいいんだよ

そうやって人は
大きくなっていくんだろうし
お前はその経験を
この野球部のみんなと
分かち合うことが
できたんだ

だからお前も
どこに行っても大丈夫だ

それと
俺を野球部に
誘ってくれてありがとう

お前に誘われなかったら
今の俺はここに立ってない


「ありがとうございました」


ありがとう


俺は野球が大好きだ


こんなにも
素直に言える日が来るなんて
思わなかった

俺の後悔は
今やっとちゃんと
過去になったんだ


それはお前たちのおかげだ


お前たちに
出会えてよかった

お前たちのことが大好きだ


「本当に・・・ありがとう」


「ありがとう
ございました!!」
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2014年06月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
アーカイブ