『よし!
そろそろ行こうか(^^)』
駐車場で日が暮れるのを待って、イルミネーションの会場に入った。
Nさんは、ちゃんとしたイルミを見るのは初めてだと、子供のようにワクワクしてる。
実は昼間もこの公園に来て遊歩道を散策した。
池の周りの紅葉がキレイで、
平日の公園はのどかで気持ちよかった。
『昼間と夜と、違う景色が見られるんだね。
すごい!』
『早く点灯しないかなぁ♪』
エントランスの近くで点灯を待ってる時
ちょっと冷えてきたので、
手をこすり合わせていたら、
Nさんが私の指先の冷たいのを確認して、
自分の手で包み込んでくれた。
お姉さんのアナウンスの後 会場が点灯され、
人の波に乗って奥へと進んだ。
広大な公園の敷地は、
たくさんの色のキラキラで埋めつくされてる。
『あそこ、見晴らし良さそうだよ。
登ってみる?』
『え〜っ、ずいぶん急な丘だけど(^^;)』
『オレが手を引くから。』
会場全体が見渡せる丘から
写真を撮った。
『まさかこんな大がかりだとは思わなかったなぁ。 来てよかったよ(*^^*)』
Nさんは上機嫌。
いつも機嫌はいいんだけど…
Nさんは、
写真を撮る時以外はずっと手をつないでくれてた。
ブルーがとてもキレイなエリアに来て、
ステキだね! って眺めてたら
『ちょっとこっち来て!』
Nさんは、イルミをバックに
二人並んだ所を撮ろうとした。
『やだ〜、恥ずかしいよ(;゚д゚)』
ビックリしちゃって後ずさりしてしまった。
結局、目から上だけ入れてツーショットで撮ったんだけど、
せっかく撮ろうって言ってくれてるのに、
ちゃんと撮ればよかったなぁ…(´-ω-`)
だって、
けんちゃんと7年も付き合ったのに、
写真とかプリクラとか1枚も撮ったことないんだもの。
そりゃ面食らうよね。
それに、
Nさんのお子さんたちが 彼のスマホをいじらないとも限らないし。
な〜んて変な心配しちゃった。
バカ……
昨年けんちゃんと見たイルミもキラキラしてた。
今年は〜
表現出来ないけど、
何より 手も心もあったかだったから。
『また来年も来よう!』
うん、
今度こそ、来年があるといいなぁ。