スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

真空パックと電光看板。

米津さんの曲に影響されつつ、門メカ。短め!項ぺろぺろさせたかっただけなんです!…多分。

【真空パックと電光看板】

メカの髪が揺れる。
前髪、良く邪魔にならんもんじゃ…切ってこいや…可愛い顔が見れないやろ…と呟くと、メカは振り返る。

「どうしたの?門っち」
「いや、メカの髪、随分伸びてきたのう、って…」
「ああ、そうなんだよ、ちょっと長くし過ぎたかな?」
「おう、切ってこいや」

メカの髪は、茶色い。
元々、色素が薄いのか、肌も病的な程、白い。
健康的とは云い難い。
御大のコーヒーのせいかもしれんがの。
断りきれないメカと、御大の会話が気になってしょうがない。
で、廊下で案の定、御大に会ってしまう。

「おや?目蒲立会人と門倉立会人ではないですか?…どうですかな?今夜、新しい豆を入荷しましたので、二人できて…」
「俺だけでいいです!門っち…門倉立会人はデートがありますので!」
「それは残念。では、目蒲立会人、今夜、ぜひ」
「はい、伺わせていただきます」

二人で頭を下げ、御大から遠ざかると、門っちの事、守れた…守ったぞ!なんて云っとるメカが、可愛くてしょうもない。
前髪をかき上げる仕草に、ドキドキしてしまう。
その項も舐めてしまいたい。
どうしたものか、悩みながら、メカは胃薬を今から飲むらしく、自販機でポカリを買う。
わしがおごるわ、っと云うと、悪いよ〜なんて云うけども。

「ああ、ちょっと御大には嫉妬してしまうのう」
「なんで?」
「いや、こっちの話じゃ…メカ」
「なぁに?」

薬を飲んだメカの、無防備な姿。
椅子に座っているメカの、項を舐める。

「ひゃ…っ!何するの、か、門っち…!?」
「…ええ反応じゃ」

わしの中のドSスイッチ入ったわ。
首筋を舐めると、メカはビクビクしながら、耐える。

「ん…んぅ、門っち…」
「嫌なら、ええんじゃぞ?離せや」
「…もう、知らない!門っちなんて」
「じゃあ、百鬼夜行一緒に行くか?」
「駄目!それは駄目!」
「御大が好きなんか?メカは」
「何処がさ…あのジジィ…ッ…!」

メカが悪態つく。
可愛い。
御大と本当に何も無いんじゃろうか?
コーヒーが不味い事が知っているが、メカが犠牲者とは思わなかった。
メカ、実はええヤツなんじゃなぁ。
わしの事も、守ってくれたしのう。

「ちょ、門っち、だ、駄目だってば!」
「ええじゃろ?二人っきりじゃ…」
「いや、あのね…さっきから、巳虎と弥鱈が動画撮ってるから…!」
「お前ら、何に使う気じゃ…!」
「べ、別に!」
「今後の参考用に」
「何の参考だ!」

メカを手放すと、メカは逃げるように、美容院に向かってしまう。
何じゃ、もっと楽しみたかったのに、と思う、わしは性格悪いかのう?
真空パックにメカを詰めたいくらいには、恋してる、電光看板のように、この恋を掲げていたいと思う。
贅沢は、云わんぞ。
巳虎を〆つつ、(弥鱈は逃げた。巳虎を出しぬいて)巫山戯てるわけじゃない、そうじゃ、恋なんじゃ、と勝手に納得して、メカもいつか、わしと同じ病気になればいいと思うんじゃ。

終わり!

くすぐったい、感情。

短め貘梶!久しぶりな感じなので、リハビリを見てる感覚でどうぞ。

【くすぐったい、感情】

悪夢を見た夜、梶ちゃんのベッドに潜り込んだ。

「な、なんっすか!?貘さん」
「別にぃ〜」
「嫌な夢でも見たんですか?」
「どうして君は、そう鋭いかなぁ、最近、成長してきて嬉しいよ、俺」
「そう、ですか?」

梶ちゃんは、仕方なく、俺一人分のスペースを開けてくれる。
我が儘ばっか云ってるのに、梶ちゃんは呆れながらも、付き合ってくれる。
梶ちゃんは、料理も美味いし、最近は、イケメンになったし、いつ悪い虫がつくかって心配なんだよ?
君には、伝わってないけどね。
最初はさ、「斑目さん」って呼んでたんだけど、俺が、それじゃ嫌だ、ってこれまた、我が儘を云うと、梶ちゃんは溜息ついて、「貘さん」って呼ぶようになった。
俺は恋なんてものは、必要なかったんだよ?
それが、君を見て、そう一目見た瞬間に、どうしても欲しくなった。
まるで、クリスマスに親に仮面ライダーのベルトを強請る子どもみたく、「欲しい」から、「絶対に欲しい」に変わったんだ。

「梶ちゃん、眠れない…何か読んで」
「そうですね…じゃあ、マルコが買ってきた、シンデレラでも読みますよ」
「うん、お願い…あのさ、梶…ちゃん?」
「どうしました?寒いですか?」
「ち、違うよ」
「そうですか?どうしました?貘さん、さっきから、挙動不審ですよ?」
「俺の少ない恋愛経験値分かってる?梶ちゃん?」
「へ、え?」

俺は梶ちゃんの唇を奪う。
強引にキスしてしまい、順序を完璧に間違えた、と思った。
梶ちゃんの布団から、出て行こうとすると、掴まれた。

「やり逃げは狡いですよ、貘さん…」
「…いや、その悪かった。ごめん、梶ちゃん…えっとさ、梶ちゃんの事、名前呼んでもいい?」
「いいですけど…」

狡いのは、君の方じゃないか。
俺ばっかり、君が好きなようで、狡いよ。
貘さん、貘さんと雛鳥が親鳥を追いかけるような君も好きだけど、今はもう、並んだかもしれないと思う。
焦る反面、そういう成長も楽しみだよ?

「た…隆臣ちゃん」
「似合わないんで、やっぱ『梶ちゃん』のままでいさせてください」
「プライベートだったら、いいんでしょ?」
「そ、そうですけど、恥ずかしいです!」
「あらら?梶ちゃん、顔真っ赤だよ?」
「貘さんが、そうさせたんじゃないですか!」
「ええ〜俺に責任転嫁しちゃう?」
「…貘さんって、もう…!このサド!」
「ウフフ〜効かないよ〜。梶ちゃんこそ、マゾじゃん」
「し、失礼ですね…!貘さん、もうベッドから出て、マルコと寝てください!」
「拗ねちゃった〜?かわい、梶ちゃん」
「もう貘さんの馬鹿」

ゴソゴソと二人で寝ながら、梶ちゃんがシンデレラを読んで、俺は眠りに入ってしまう。
ねぇ、梶ちゃん、夢の中まで出てきてよ?
俺を幸せにしてくれるのは、君だけなんだよ?
分かって、そーゆー事。

終わり!

きゅるり♪

最近、ロキノン系でまた好きなアーティストさんが出来ました!Base Ball Bearさんです!もっぱら、聞くのは花澤香菜さんと関根嬢がコラボした「恋する感覚」ですが…!凄く女子力が高い曲なんですが、作詞したの男性だと思えないくらい、可愛いです!つべで聞けますの…そういえば、違法ダウンロード法ってどうなったの…?広告が出ますが、オススメですので、ぜひ!そして、パチパチ感謝です!門メカの需要なんて知らない…!シティに受かったら、ネカフェこもって、原稿を進めねば!…コピー本で済む量じゃなくなった…。門っち、メカと呼び合える仲になるまで、キスまでと決めています。(あくまで予定ですので)こんな事云っておいて、落ちたとか、申し込み忘れたとか、ありませんように!では、また☆

恋、風ひらり。

また門メカ。そして、短め!あっ、パチパチありがとうございます!双方向片思いな感じ?

【恋、風ひらり】

門っちが風邪をひいたらしく、俺が急に立ち会いをすることになった。
その事については、判事からの説明があり、季節の変わり目だから、しょうがないと思ったし、あの頑丈で、仕事人の門っちにしては珍しいな、とは感じたけれど。
それが終わると、午後暇になったので、門っちのロッカーにまで、行ってみる。
実はさ、一回着たかったんだよね、門っちのスーツ。
体型からして、違うから、ブカブカだろうけど。
俺はジャケットを交換してみる。
ふわりと鼻をかすめるのは、煙草と香水の香り。
門っちって何の煙草吸ってたかなぁ。

「メカ?」
「…門っち、いつから其処いたの?不謹慎な顔して」
「いや、メカがあんまり可愛いもんじゃからな、つい」

マスクをしてる門っちが、咳き込むので、ホットココアを購入し、背中を擦ってあげる。

「大丈夫?無理しない方がいいよ?」
「おう…でも、メカに仕事行ったんじゃろ?悪いのう」
「いいよ。別に。俺は、まだ専属とか無いから、平気だし」
「そうか?」

ホットココアを飲む、門っちの吐息が白い。
もうすぐ、冬がやってくる。
その事を思いながら、そういえば、数日前から、門っちは、オレンジ色のマフラーを編んでいたけれど。
誰にあげるんだろう?
いいなぁ、門っちに想われる子は幸せだろうなぁ。
似合わなさに、俺は吹き出したけど、門っちは、至極真剣に編み物をしていた。
長い、マフラーだ。

「そういえば、門っち、マフラー編んでるけど、誰にあげるの?」
「秘密、じゃ」

親友にも云えない相手かぁ…。
ちょっと嫉妬したのは、気のせいということにしておく。
そう、難燃性のカーテン、もしくは夏草が燃えていくような、感覚を覚えたんだ、俺は。
其処で初めて、俺は、門っちの事が好きなんだ、と思う。
ロッカールームで、ジャケットを元に戻すと、不意に、門っちが、俺をロッカーに押し付ける。

「ぶ、不格好じゃろうけど、受け取れ、メカ…!」

とだけ、言い残し、紙袋を受け取る。
拒否権無いの、門っち。
そういう強引な処も好き、なんだと思うよ?
自分でも、未確定な恋に、まだ親友でいたいという気持ちが揺らぎ、結論は出ない。
紙袋には、あの門っちが編んでたマフラーが入っていた。
え?俺にくれるの?
どうして?
…もしかして、門っちも、俺の事が好き?
いや、それは無い無い。
確かに、売っているものよりは不格好だけれども、それを首に巻くと、暖かくて、俺は後でメールしよう、と決めた。
それから、お返しもしなきゃ。
何がいいかな?
門っちが欲しがるものって何だろう?
そうだなぁ、手袋でも編んでみようかな。
まさか、この歳になって、編み物をするなんて。
云っておくけど、俺はなんでも出来るからね、門っち。
メールを送ろうとしたら、デスクワークも門っちの分が回ってきたので、其れをこなす。

「おや?目蒲立会人、そのマフラーどうしたんですか?」

弥鱈が、そう告げるので、俺は云ってやる。

「世界で一番かっこいい立会人に貰った」
「はぁ…惚気ですか?」
「まぁね」
「巳虎さんにも、こういう繊細な事ができればいいんですけどねぇ〜」
「エヘヘ…」
「惚気話、ごちそうさまです」

弥鱈はそう云い、巳虎のデスクに行って、何かを話している、馬鹿じゃねぇの!死ね!と聞こえたのは、気のせいか?
俺は、オニオンスープを飲みながら、門っちに、いつか、上手く俺の、この想いを伝えられればいいと思うんだ。

終わり!

ダンスナンバー。

門メカ未満のような、恋の始まりのような?(あやふや)

【ダンスナンバー】

始まりは、門っちっていっつも、不謹慎な顔で笑うよな、という好奇心だった。
普通に笑えばいいのにね。
俺は、ちょっと俺の部屋でだれている、門っちを捕まえる。

「ねぇ、門っち」
「何じゃ?買い物か?」
「違う。あのさ…くすぐってもいい?」
「唐突じゃのう…目的は何じゃ?」
「うん、不謹慎じゃない門っちの笑顔見たいなって」
「メカこそ、きちんと笑えば、可愛いんじゃけどのう」
「で、くすぐっていい?」
「お…今のスルーか…」
「え?駄目?」

上目遣いで見ると、門っちは、それは反則じゃ、メカと何故か、赤くなる。
何だろう?
門っちと暑い8月の夜、クーラーをフルに使って、二人で、アイスを食べていた。
ガリガリくんを齧り、二人で、ゴミ箱に捨てて、俺は、お願いする。

「構わんぞ?」
「わ、いいの?じゃ、くすぐるね」
「お、おう…」

というと、俺はすぐさま、門っちをくすぐる。
不謹慎じゃ無い顔で笑う、門っちに、そっちの方がいいのにな、と思う。

「アハハハ…っちょ、メカ!」
「何?」
「笑い殺す気か!そうじゃ、わしもお返しするわ!」
「すぐムキになるんだから」
「なんじゃ、メカ、不満か?」
「そうじゃないけど、門っちって割りとわかりやすいなって」
「そうか、そうか。でも、1ミリもメカには、伝わっておらんようじゃがのう」
「何が?」
「ええから…メカ、くすぐったるわ」

というと、門っちは、俺をソファに押し倒して、くすぐってくる。

「アハハハっ…ハハハ…ちょっ…苦し…門っち…っ」
「今の、来た」
「何が…だから、や、やめてってば、門っち…っハハ、フフフ…」
「もう降参か?」
「降参!白旗降るよ!」
「そうか、そうか。で、メカ、そのじゃのう…」
「あっ、ドラマ見なきゃ…!」
「メカの天然っぷりは、わしを殺す気じゃな」
「え?どうしたの?」
「なんでもない。ええから、メカ、ドラマ始まるぞ?」
「うん…」

さっきから、何かの機会を伺っている門っちに、なんだろうな、って思いながら、テレビをつける。
門っちだけだよ、俺の事、可愛いとか云うの。
なんだか、よくわからないけど、もう親友じゃいられない、そんな予感がする8月に、セレナーデを聞こう。

終わり!
<<prev next>>