話題:今日見た夢
夢2つ見たうちの1つがリバイスの真澄が出てきた上に悪夢だった。どんだけ夢に出てくるんだよ、ダディ。
こっちではもう1つの方を書く。


本部と支部の交流戦が開始。3組同時スタートで試合は支部の演習場で行われている。
宇崎・小田原・蔦沼の司令2人と長官は対戦の様子をモニタリング。
3人は鼎vs鋼のハンデがある者同士の対決が気になっていた。


「あの2人、本当に戦わせて大丈夫なの?差がありすぎじゃないか?」
宇崎は引っ掛かってる模様。
「男女な上に甲錣は機械じかけの分身だからなー。紀柳院は仮面で視界が狭い上に火傷のダメージがある。差は歴然だな」
小田原はうち(支部)の甲錣が勝つんじゃない?みたいな雰囲気を醸し出してる。

「でもこれはわからないよ。鐡戦を通して紀柳院の実力は格段に上がっているからね。まだ読めないさ」
蔦沼はモニターを凝視している。他の2組よりも鼎vs鋼をずっと見てる状況。


紀柳院鼎(きりゅういんかなえ)vs甲錣鋼(こうてつはがね)。


試合開始と同時に猛攻を仕掛けたのは鋼だった。鋼は手のひらから勢いよく火炎放射する。鼎は高くジャンプし、避ける。

[なかなかやるじゃないか、紀柳院]
「お前…その身体、どこかで遠隔操作してるだろ。本体はどこにある」
[教えないねっ!!]
鋼は高く跳躍、左腕を展開する。左腕から発砲した。鼎は刀で攻撃を防いでいる。対の刀がなかったらかなり不味かった。


こいつ…火力と質量攻撃型か。鼎は冷静に分析してる。鼎は洞察力と観察力に優れている。
鼎は対の刀の超攻撃型の方を主力にすることにした。この刀は重い。もう1つの刀は対照的なのだが。


鋼は次々に攻撃を仕掛けて行く。隙がない。機械じかけの分身…戦闘不能にするにはどこを攻撃すればいいのか。
腕と頭部が妥当だろうけど、こいつの性能がいまいちわからない。長官の高性能な義手のよう。それの全身版だな。


[かかってこないのか?]
「お前…さっきからやけに挑発しているな」
鼎は隙を見せた鋼の腕を攻撃する。腕の間接を狙ったのだ。しかし…硬い!


鋼はどこか楽しそうに見えた。どうやら鋼は手加減しないらしい。鼎は冷静に攻撃パターンを読みながら攻撃している状況。
こいつは圧倒的に火力攻撃が多いな…。なるほど…。


2人は森林にある廃倉庫へと戦闘場所を変えていた。


屋内は鼎にとってはチャンス。鼎は再び二刀流になる。
鼎は一気に畳み掛けた。助走をつけた多段蹴りと二刀流で攻め、一瞬だが鋼を怯ませることに成功。鋼は予想外の攻撃を受ける。

紀柳院…ハンデがある生身の人間とは思えない動きをしている…!?迂闊だった。


鋼は鼎の背後を攻撃しようとするが、鼎に攻撃を止められる。鼎は一切、後方を見ていない。…というか、仮面により視界が狭いので見えてない。

[何っ!?]
「お前…私を舐めているんだろう?そう感じるが…甲錣鋼と言ったな。お前…なぜその姿なんだ?何かわけがあるんだろ…」
鼎の声色が変わる。
[紀柳院の仮面みたいな理由だ。どうせ俺のことなんて、到底理解出来ない]
「何、勝手に決めつけている?」

この間も激しい攻防が続いてる。鼎の声色が低くなったということは本気を出したということだが、鋼はまだ気づいてない。

鋼は再び火力攻撃をするが、鼎の二刀流に防がれる。それどころか、火力攻撃を鋼が受ける状態に。鼎の超攻撃型の刀は炎にめっぽう強い。超攻撃型の刀は火力技においてはおうむ返しが可能。


この展開に近接戦にならざるを得ない状況の鋼。鋼は鼎に殴りかかってくる。鼎は短剣で防御しつつも、パンチをする。
鼎の装備は微妙に変えていた。手袋を対怪人用でなおかつ格闘用のものにしているため、硬い敵でも対等に戦えてる。見た目は黒い革製の手袋にしか見えないが。

こいつ、肉弾戦でも強いのか!?火傷のダメージがあるとは思えない動きをしている。身体能力が高い。

「お前は私を見くびりすぎだ。ハンデがあるのは同じだろう。条件が違うだけでな」
[条件が違うだけ…?笑わせるなよ…]
鋼の声が震えている。鋼は両腕を展開、片腕は刃物・もう片腕は火力攻撃をする。どうやら鋼を怒らせてしまったようだ。

[お前に何がわかるんだ!この動けない身体の俺の何が…お前にわかるんだよ…]
鋼は怒りに身を任せて攻撃を次々と繰り出している。とんでもない火力が鼎を襲う。さすがにマズイ。


廃倉庫の外で鼎と鋼の感情のぶつけ合いのような戦闘が続いていた。感情的になっているのは鋼だが。

[紀柳院と言ったよなぁ…。俺は生まれつき、下半身不随な上に全身の皮膚が弱く爛れている。日光に弱いんだよ…わかるか?この身体が憎いんだよ。憎たらしいさ。片腕は麻痺して使い物にならないしな]

「だからお前はその分身を使っているのか…。だが、不幸自慢は嫌いだ」
[紀柳院だってあの都筑家事件で全身に火傷を負ったんだろ!?重傷だったと聞いてる。顔は大火傷で忌々しい跡が残っている…。だからその仮面を着けているんだろ!?]
鼎は静かに言う。
「私はこの姿を受け入れているさ…。仮面は身体の一部だよ。受け入れるまでには時間がかかったが…」

鼎はひと振りで衝撃波を起こし、鋼にダメージを与える。鋼は対の刀を知らない。
あれはただの日本刀じゃない…なんなんだ!?


「おい、宇崎。お前鼎に何かしただろ?鋼と対等にやれてる時点でおかしすぎる」
小田原がモニタリングしながら呟く。

「え?してないよ。あれは鼎が装備を強化させたくて俺に頼んだのよ。あいつは鐡戦でかなり変わったからね。俺は彼女をサポートしただけだよ」
宇崎はとぼけてる。
「だからといって対怪人用の格闘用の手袋を紀柳院に装備させるか!?あれ、怪人相手に殴れるやつだろ」
「あの手袋、御堂や彩音も履いてるぞ〜?支部でも装備してるやつ、いるじゃん。鼎は装備で補わないと、火傷のダメージが軽減されないからな。鐡戦のダメージもあるから余計にな」


鼎の一言で鋼は感情的になり、鼎は劣勢になったが対の刀をうまくコントロールして攻撃を受け流している。攻防は続く。

「お前、ずいぶんとネガティブなんだな。年齢が若いのもあるんだろうけど、そうやって抱え込むのか。独りで」
[紀柳院にはわからないよ…。この風貌のせいで外出もままならない、この苦しみがわかるか!?外出出来たとしても…夜だけだ。日光の下に出れば脆い皮膚はさらに悪化する。全身は包帯だらけさ]

「私も似たようなもんだよ」

[何を言って…]
鋼が信じられないような声を出す。
「あまり自分語りはしたくはないのだが…。嫌いなんだよ自分語り。私もこの仮面なしでは外出もままならない。それだけ顔の火傷の跡はひどい。目もダメージを受けている」
[お前…季節問わず肌を露出出来ないのはそのためか…]
「…そうだ」

鼎の声が少しだけ優しくなったか?仮面で隠れて表情はわからないが、少し優しそうに見えた。


支部内部にある、とある薄暗い部屋。そこには鋼の本体がいる。言わば鋼の分身のコントロールルームになっている。


鋼の本体は高校生くらいの男性。本人が言ってた通りの全身包帯姿、下半身は見えない。何かに入っているようにも見える。
本人の横には点滴などがぶら下がっている。かなり痛々しい。目元をよく見ると素顔は意外と格好いい系か?
その背後、側面には多数の配線。機械の分身を動かすシステムはいまいちわからないが、意思通りに動かせる高性能な謎システムらしい。

鋼本人の側には車椅子が置いてあるようだ。車椅子の上にはゼルフェノアの制服の上着がかけられてある。

上着は他の隊員とは違うデザインにも見える。鋼本人用に身体に負担がかからない、フード付きになっているのか?


鋼はなにやらモニターを見ながら分身を操作しているが…手元には何もない。どうやって操作してるんだ?


「紀柳院のやつ、甲錣と何やら話ながら戦ってるね。この勝負、ますますわからなくなってきたな」
蔦沼はこの勝負の行方を見守っている。

「紀柳院と甲錣は案外打ち解けそうだけども、どうなんだろうね〜」
宇崎は相変わらず軽い。
「同族嫌悪もあるからな、わからないぞ」
小田原は真面目。


時間が経ったことにより、鼎に疲労の色が見えてきた。
[どうしたの?もう疲れたのかい?]
「お前は…いちいちうるさいな…。こっちは生身だ、それくらいわからんのか…」
鼎は息切れしていた。


体力消耗に加え、鐡戦のダメージがじわじわと出始めている…。早いところこいつと決着着けないと身体が持たない…。時間がない…。どうする…?

鋼の腕を重点的に攻撃しているが、いまいち効いてない…。やはり戦闘不能にするにはシステムが連動している、頭部を狙うしかないのか…。
こいつの分身、機械の上にある強プラスチック製らしき外装を破壊すれば行けるかもしれないが…リスクを伴うな。致し方ない。


鼎は鋼を倒すためにある作戦に出ることにしたが、それは多大なリスクを伴うものだった。



紀柳院鼎vs甲錣鋼。

鼎がなぜ自分語りをしたくないのか、なんとなくわかったような…。
渋々鋼に話した感じです。めっちゃ嫌そうだ。鼎の性格的なもんもあるのかと…。同情されるのが嫌なんだろうな。


なぜ仮面を着けているかはまあまあ人には話せるんだけども、季節問わず肌を露出しない理由はほとんど話さない。
肌出してるの、首くらいだしな…。半袖にアームカバー(長手袋)みたいなものも試したが、鼎には合わなかった模様。

基本的に夏でも長袖に手袋なので暑そうだが…ゼルフェノアの制服は白ベースなのでそこは救われたか?
夏場、私服だとどうしてるのかちょっと謎。薄手のカーディガンでも羽織ってそうだな…。仮面と手袋はしています。


鼎の装備の微妙な変更、小田原は気づいた模様。

宇崎はとぼけてるが、宇崎はあくまでも彼女のサポートをしてるだけだよ〜とはぐらかしてる。
宇崎は鼎の仮面のアップデートをしたことは伏せている。見た目が同じってのもありますが。

動きにキレがあるのは仮面がアップデートされたおかげ。鼎の装備の中には対怪人用の銃もある。鋼戦ではほとんど使ってないが。


鼎さんの身体能力が上がったのは仮面のアップデートと、鍛練の賜物なんだろうなー。身体の負荷を軽減させるために装備を変更してるあたり、細かい。
火傷のダメージにより、常に負荷がかかっている状態なんで。

多段蹴り、いつ修得したんだよと。肉弾戦は蹴り技が多いのが鼎さんなのだ。そのうち回し蹴りとか出てきそうだな…。