話題:今日見た夢
こんな時間になっていますが書いておく。途中途中がダイジェストでした。序盤もダイジェストだったが。


ゼノクのハロウィンイベントから数日後。二階堂は戦闘兼用の義足の試着・武器部分の位置の微調整を専属義肢装具士の皆川と幾度か重ねてついに実装。

二階堂の両足も義足だが、軸足が左足なので右足だけを戦闘兼用に。これで両腕と右足は戦闘兼用になったが、まだ課題が残っていた。


それは二階堂にどうやって右足を使った戦闘スタイルを訓練させるか?
両腕の義手は長官の両腕の義手とさほど変わらないスペックのため、長官自らトレーニングに立ち会い→義手の武器展開や使い方を教えている。そのおかげで二階堂は戦闘兼用義手に関してはメキメキと上達。

じゃあ戦闘兼用義足は誰がトレーニングするのと。義足の特性上、蹴り技が得意な人でなければならない。


本部・司令室。宇崎は鼎を呼び出した。

「鼎、お前に訓練の任務だ。お前が訓練するんじゃない、二階堂の義足のトレーニングに立ち会ってもらう」
「ゼノクへ行けということか?」
「長官が組織の中で蹴り技を多用する隊員はいないかと、必死に探していたんだよ。そしたら鼎、お前に白羽の矢が立った。鼎、ゼノクへ行ってくれるか?」

「はい」


「紀柳院さん、来るんですか?明日」
二階堂は研究施設にある、とあるトレーニングルームで長官と手合わせしながら聞いていた。

「明日来るよ。その義足は戦闘兼用だから走れるし、激しい動きも可能だ。左足も走れる仕様にしてるからさ、二階堂…走れて嬉しいだろ?」
「嬉しいです…」

「以前のだと歩くことは出来ても走れなかったからさ、改良しといたの。以前の二階堂は走りたい時はスポーツ用を装着していたが、この改良型だとその必要がないわけ。この組織にいる以上、何が起こるかなんてわからないんだから」


二階堂は長官の隙を突き、右腕を刃物展開し→長官の急所寸前のところで止めた。蔦沼は余裕そうだが手加減してあげてる。

「昔の感覚、戻ってきたみたいだね」
「こう…訓練してるとファーストチーム時代を思い出しますよ」
二階堂は蔦沼の攻撃を交わしつつ、左腕から雷撃を放つ。

「雷撃いつの間に修得したんだ!?あれは難しいはず…」
「なんか色々とやってたら出ちゃいました。火炎放射はまだなんですけどね」

二階堂は戦闘のセンスがあるのは昔から変わっていない。感覚を取り戻しつつあるようだな。


翌日。鼎がゼノクへやってきた。二階堂の戦闘兼用義足の訓練に立ち会うため。

鼎は研究施設のトレーニングルームを西澤に案内される。

「ここで彼女は毎日のように実戦向けのトレーニングをしていますが、戦闘兼用義足は初めてなので勝手がわかりません。二階堂は足技を使わないスタイルだったのもあります」
「西澤…その義足のスペックを教えて欲しい。どこに武器である刃が仕込んであり、どう展開するのかだ」


西澤は鼎に資料を渡す。
「右足の義足は膝から下の部分に仕込み刃が隠されているんです。本人の意思とシンクロし、刃を展開出来ます」
「刃を展開させることで対象を切り裂けるのか…。蹴り技に近いが違う」
「でも動きは蹴りに近くなりますよ、だから呼んだんです。紀柳院は蹴りに関しては得意だと」


確かにそう見えるのかもしれない…。対怪人用のブーツがなければ無理なのだが。
蹴り技は苦肉の策として生まれたものだ。私は常に身体に火傷の負荷がかかっているのだから。


しばらくしてから二階堂と蔦沼が来た。
「紀柳院さん、蹴り技が得意って意外ですよね」

二階堂の制服…また変わったのか。右足の膝から下が露出しているのは戦闘のためか。
戦闘兼用義足、左足の義足と微妙に色が違うのは差別化か?

「試しにその義足の武器、展開してみようか?強く念じてみて」
二階堂は右足に集中。すると膝下に動きが。ガシャーンと刃物が展開してる!刃物はそこそこ長い。

「出来ました!」
「義手同様、慣れれば強く念じなくてもすぐさま展開出来るから。紀柳院、ためしにシミュレーション用の怪人出すからこいつに蹴り技だけで戦ってみて」


蔦沼は何やらシミュレーション用怪人を呼び出した。
シミュレーション用怪人は組織で作られた偽物だが。

「これは訓練だからね。紀柳院…思いっきりこいつを蹴ってくれ。訓練なんだから戦える回数にはカウントされない」

鼎は思いっきり蹴りあげた。さらに蹴っている。
仮面を着けているとは思えない動き。

「私の戦闘スタイルが参考になるとは思えないのだが…」
「いいから紀柳院、そいつを蹴り技だけで倒してくれ。シミュレーション用だから弱いぞ」
「了解」

鼎は叩きつけるかのように様々なパターンを送り込み、シミュレーション用怪人を撃破。


「紀柳院、参考になったよ。休んでいればいい。二階堂、これから紀柳院の動きを元にした実装訓練をする。キツいかもしれないけど、無理しない程度にね」
「…わかりました」


二階堂、筬羅を倒すためなら手段を問わなくなっていた。
実装訓練はこれから本格化する。