話題:今日見た夢
アウトプットした影響か、ものすごく生々しい描写だった上に長かった。中ボス戦決着とその後が出たので分割。


県境付近での禹螢戦は佳境を迎えていた。4人ともダメージを受け、鼎は精神攻撃を受け戦意喪失寸前に。晴斗と御堂は諦めず、禹螢に立ち向かう。御堂は何を思ったか、鼎の対の刀を借りて戦うことに。

囃は鼎を安心させることしか出来ない。
「いいか、見てろよ。和希の馬鹿力をな」
「見ているよ…」
鼎は落ち着きつつあるが、まだ声に力がない。


晴斗は禹螢に先制攻撃。浄化の剣に変化させたはいいが、最上級の浄化の剣は扱いにくいのか禹螢にあっさりとやられてしまう。
「詰めが甘いよ、暁くん」
禹螢はまだ余裕を見せている。

御堂は鼎の対の刀を両方発動させるという、荒業をやることにした。今まで超攻撃型の紅炎刀だけは火炎発動出来たが、両方なんて出来るのか!?
御堂は少し前にも火炎発動をしているため、連続発動になる。リスクはあるはず。

禹螢を倒すにはやるしかねぇんだよ…!

御堂は対の刀に集中。晴斗は交戦中。すると2つの刀がぼんやり発動し始めた。蒼閃刀も閃光発動してる!?囃と鼎は驚いた。和希は対の刀を同時に発動させている!


「おい、禹螢…俺と1対1でやらないか。3分でケリをつける」
「お前…消耗激しいんじゃないの?あーあ、俺本気出そうかなぁ。3分で行けるかねぇ」
禹螢は本気を出し、怪人態へと変貌。禹螢怪人態は鐡怪人態と酷似。これはどういうことだ!?


御堂は二刀流で禹螢相手に斬り込んでいく。火炎発動は火力を上げたせいか、消耗が激しい。
禹螢は予想外の猛攻にダメージを受けるが反撃。御堂は二刀流発動のリスクを感じていた。体力の消耗が激しすぎる…!

晴斗も思わず叫ぶ。
「御堂さん!ヤバいってば!」
「うるせー晴斗、これは俺の戦いだ。鼎を傷つけやがって…。許さねぇ…」
御堂はゼイゼイ言いながらも禹螢にダメージを与え続ける。さすがの禹螢も余裕がなくなってきた。

なんなんだ、この御堂和希という男は…?


御堂は明らかに様子がおかしくなっていた。使い手以外の対の刀同時発動はリスクを伴う。御堂はふらふらしながらも意地で斬り込む。体力は限界近い。

鼎も思わず叫ぶ。
「和希、もうやめろ!!やめるんだ!!」
鼎の声は切実だった。刀の使い手以外が発動を使うリスクは今のところ、わからない。体力の消耗が激しすぎるのは確かだが。

晴斗はなんとか禹螢に斬り込むが、まだ剣を使いこなせてない。最上級の浄化の剣は扱いがとにかく難しい!こんなじゃじゃ馬みたいな剣、どうすれば使いこなせるんだ!?
晴斗はひとり、剣に翻弄されている。これじゃダメージ1つも与えられない…。


御堂は隙を突かれ、禹螢に吹っ飛ばされてしまい痛みに悶える。飛ばされた衝撃で対の刀は宙を舞った。
それぞれの刀は鼎と囃の方向に落ち、紅炎刀は鼎の目の前の地面に突き刺さる。

まだ火炎発動したままの炎に包まれた紅い刀身。鼎はまだ僅かに震える手でそれを手にし、刀をゆっくりと抜いた。
囃は鼎を止めようとする。

「鼎、やめとけ!火炎はリスクを伴うんだろ!?制限時間内に終わらせろよ…。それしか言えない…」
囃は複雑そうに鼎を見た。ぼろぼろにやられた御堂も鼎を見る。晴斗も静かに禹螢に向かう鼎を見るしかない。空気が変わった。


「鼎…火炎を使うのか…死ぬなよ…帰ってこい」
「…あぁ…」
声に力はないが鼎の意思は強く感じた。禹螢の好き勝手にさせるわけにはいかない。


禹螢も御堂の二刀流発動により、ダメージをかなり受けていた。

「お前…またやられに来たのか」
「来て悪いか?鐡の操り人形が」
鼎の一言に禹螢はキレる。
「鐡様のためなら手段は問わないよ!紀柳院…お前を終わらせてやる」
鼎は火力を上げ、周りを見渡した。3人は気づいた。

鼎は火炎発動を使って何かする気だ…。


この県境付近の場所は廃工場などがある、人気がない場所。鼎は御堂達に向けて呟いた。

「ここ…火の海にしても問題ないか…?」
火の海…?鼎はここを燃やす気だ!!囃はとっさにある場所に連絡。それは組織の消防隊。
「鼎…思いっきりやれ!ある所に連絡したからな」
囃はニヤリと笑う。

禹螢はそんなことを知らずに鼎を容赦なく攻撃する。鼎もダメージを受けているため、うまく実力を発揮出来ない。
鼎は一瞬の隙を突き、ローキックで禹螢を突き飛ばし→刀の火炎発動を最大にした。そして周囲を火の海に。

「お前は何を考えている…?イカれたのか…」
禹螢は鼎に呟くが、鼎には聞こえていない。鼎は再び構え、禹螢と斬りあう。


一方、増援に向かう翳珠メンバー3人は。

「見えたぞ!あそこに禹螢がって…あれ、なんか燃えてないか?」
鶴屋が異変に気づく。廃工場が燃えている!?道真は冷静。
「あの炎、ただの火事じゃねぇよ。よく見てみろ、禹螢とあれは…紀柳院が交戦中だ」
道真、視力いいよなお前…。よく見ると組織の消防隊が近くに待機している。ゼルフェノアの消防隊が待機してる…。

3人はただこの戦いを見守るしかなかった。


鼎は禹螢にわざと不利な状況を作り、火炎だけを使い斬り込んでいく。
禹螢は鼎のしつこさに根負けしそうになるが、鼎にじわじわダメージを与え双方相討ちになってもおかしくない状況に。


「あんた…しつこいな」
「貴様もな…往生際の悪いやつ…」

鼎はよろよろと立ち上がり、さらに火力を上げる。鼎は消耗が激しいのか、まだ約5分しか経っていないのに息切れしてる。火力を上げすぎたか…。


双方相討ち覚悟で斬りあった。ほんの一瞬だった。倒れ・爆散したのは禹螢。禹螢は最大火力の鼎の紅炎刀の前には及ばず。
その後、鼎も倒れた。消耗が激しいのかゼイゼイ言ってる。


囃は消防隊に合図を送った。廃工場の消火が急ピッチで行われる。囃は急いで鼎の元に駆けつけ、鼎を廃工場から脱出させた。戦闘で鼎の出血がひどい。
囃は冷静に鼎の出血がひどい腕と太ももに止血剤を投与。なんとか止血する。


鼎は気を失っていた。御堂もぼろぼろだが、鼎よりは怪我はマシだった。

「鼎のやつ…無茶しやがって…!火力上げるなよ…」
御堂は泣きそうな声を出す。


やがて組織のドクターヘリが到着。鼎は戦闘のダメージが深刻なことから、本部はドクターヘリを派遣したらしい。ヘリには鼎の主治医の海堂が。

「御堂さんも乗って!早く!」
「なんで俺も?俺は近くの病院でいいんじゃ…」
御堂、困惑。

「話はヘリの中で。紀柳院さんのダメージが深刻だから来たのよ。あと…彼女に安心感を与えるためにはあなたが必要なの。だから本部の病院へ向かうわよ」


ヘリ内部ではストレッチャーに横たわる鼎の姿が。首もとには御堂があげたドッグタグが見えている。鼎は輸血されていた。
御堂は海堂に促され、そっと鼎の仮面を外してあげる。角度の関係で素顔は見えないが、気を失ってはいるがかなり苦しそう。


ヘリはやがて本部隣接の組織直属病院のヘリポートへと到着。鼎は急いで搬送された。御堂も応急措置を受けてはいたが、鼎のダメージに比べたら浅い。

この禹螢戦は爪痕を残した。特に鼎は精神攻撃を受けた上のあのダメージ。火炎発動で最大火力を使ったことが仇となり、鼎にとってはショックなことを聞かされることになる。

戦闘で傷ついた晴斗と囃も彩音と霧人がいる、埼玉県某市にある組織直属病院へと行くこととなった。


解析班。朝倉は複雑そうにしている。

「矢神…聞いた?紀柳院さんのこと…」
「チーフ、なんですか急に」

朝倉は元気なさそうに呟く。
「戦闘のダメージが深刻で復帰までかかるってさ…。カウンセリングが必要なほどに精神的ダメージも受けたって…」
「チーフ、もしかしてちょっと泣いてる?」
「な、泣いてなんかいないわよ…」

朝倉はごまかすのが下手だ。目元にうっすらと光るものが見えてるが…。


ゼノク。蔦沼長官は禹螢戦後に体力は回復したが、まだ怪しい。二階堂は禹螢戦の様子をライブ映像で見ていたせいか、鼎達を案じていた。

「西澤室長…紀柳院さん達、無事ですよね…?」
「無事だが紀柳院は復帰までかかると聞いてる。精神攻撃を受けた人間は復帰までかかるもんなんだよ。心の傷は深いからな…。カウンセリングが必要なくらい深刻だっていうし…」

「爪痕がひどいですよね…」



生々しい上になんか後味悪い感じになってる…。倒したことには代わりないけど、そう来るか!?…っていう。

戦闘パートも生々しいが、この続きの方がもっと生々しかった…。書いてみたらかなり長いんで、やっぱり分割するしかない…。


無駄にスペクタクルな夢だった上に描写がキツいよー。なんだよこれー。

禹螢戦後も別な意味でキツい描写があって、ちょっとした悪夢だった。


突如出てきた謎。禹螢怪人態が鐡怪人態と酷似していたこと。
これ、明かされるかなー…。禹螢人間態もどことなく鐡人間態に似ていたのと関係してるのか?

敵は容赦なく攻撃・目的のためなら手段は問わないなど、鐡と禹螢は共通点が多い…。相手の苦しむ姿を見たがってる、非情で残虐的なところも同じ。煽る・挑発するのも共通。
しかも明らかに弱そうな人をターゲットにしているのもエグいな。鐡も鼎の仮面、割りましたし。