どんな問題がインプラント治療にあるかを広く調べたと思いますが、その情報に、インプラントを埋め込んだ後は、頭部のMRI検査を受けられないという問題はありませんでしたか。


しかし、それは正しくありません。


MRI検査とは、身体に磁気を当てて画像を作ることです。


金属に反応したところの画像は乱れてしまいます。


インプラントの場合、あごに埋まる部分はチタンかチタン合金なので磁気に反応して画像が得られないという問題がなく、そのため、MRI検査は問題なくできます。


例外はありますが、インプラント治療は全額自己負担で、ごくまれにしか保険適用されませんが医療費控除で払ったお金を取り戻すことはできます。


確定申告することではじめて、医療費控除の対象になり収入から医療費を控除されます。


医療費控除を受けようとすれば歯科医で発行した領収書は医療費を払った唯一の証明ですからなくしたり、レシートの印字が消えたりというミスがないよう暦年単位で、大事に保管しておきましょう。


人工歯としてのインプラントは虫歯の危険性は全くありませんが、歯肉炎や歯槽膿漏は十分起こりえます。


長期間快適にインプラントを使うためには日頃のケアが重要で、維持していくためには、歯科医の指導に従った毎日のケアと、定期検診やクリーニングはずっと続きます。


ですが、インプラントを入れた後、歯茎の腫れや出血があればそれはインプラント周囲炎の可能性があります。


放置は禁物で、炎症がひどくなる一方ですから早急に診察を受けましょう。


一般的な規模の歯科医院で、外来診療を受けたよくあるケースのインプラント治療でも、当然、院内感染のリスクはゼロではありません。


治療を受ける歯科医院を選ぶときは、感染症対策はどうなっているか調べた上で決めることが大事だと心得てください。


感染症対策は重要な問題なので、その取り組みについてホームページ上で具体的に示している歯科医院も当然のようになっているので、真っ先に見ておきたいところです。


検査から治療後のメンテナンスまで、インプラント治療はほぼ全面的に保険適用外です。


保険がきかない理由ははっきりしています。


この人工歯治療は他の人工歯を使った治療に比べて歯科医や歯科技工士の手間がぐっと増えるためです。


あごの骨に穴を開けてインプラントを埋入し、周囲の歯との力関係を調節するなど時間を要し、全ての治療を通した費用はかなりの額になります。


これを保険適用にしてしまうと、健康保険の赤字がいっそう増え、結局は被保険者の負担が増えることになるので、保険適用にはならないのです。