誰でもインプラント治療ができるわけではありません。
その大きな原因は費用の問題も大きいと思います。
保険適用外のケースが圧倒的多数で、全面的に自由診療になることが普通であるためインプラントを何本埋め込むのかや、どんな材料を選ぶかによって費用の差が出てきます。
また、どの歯科医院を選ぶかによっても費用が異なることも事実です。
また、定期的なメンテナンスも必要という点にも注意が必要です。
費用がかかるだけに、インプラントの耐久性が気になります。
実際のところ歴史が比較的浅いのでデータも多くはありませんが、きちんとメンテナンスを行った場合は自前の歯と同じレベルの耐久性を保てるというケースが増えています。
ということは、日頃のケアを欠かさなければ長い間自分の歯と同じように使えますが、ケアが十分でなければ維持できなくなる異常も起こりうるということを肝に銘じておくべきです。
金属でできたインプラントを骨に埋め、周辺組織で固めるといっても、金属アレルギーが問題になることはほとんどありません。
人工歯根の材料として、チタンやセラミック、金といったアレルギーをきわめて起こしにくい素材を使っているためです。
健康保険が適用されるインプラント治療はごくまれで、ほぼ全額自費とみるべきです。
もし金属アレルギーの不安があれば治療に取りかかる前に、歯科医に相談しておくのが不安なく進めていけるでしょう。
無くなった歯をインプラントで補ってからというもの、前よりも口臭が気になるといった変化が歯科医院ではよくきかれます。
これはなぜでしょうか。
一つには、インプラントと隣の歯の間などに食べかすが残って臭いを放ってしまう場合や、歯周病と似た病気である、インプラント周囲炎を発症しているという可能性もあるのです。
自分もそうかも、と思った方は、すぐに歯医者さんに診てもらいましょう。
一般的にはインプラント埋入手術を日帰りで行います。
使われるのは部分麻酔で、麻酔のために入院することはまずありません。
麻酔が効きにくいケースや、血液系や循環器系の持病があるケースでは安全を期すため、入院を求められることもあります。
また、インプラントを埋入するあごの骨の厚みがないケースでは、第一に骨を形成しなければなりません。
腸骨など自家骨の移植手術であれば入院が必要になることもあるので、注意してください。
自分が当てはまるという方は、治療が他よりも長い期間にわたることを知っておくべきです。