いきなり鷲×白鳥の兄カプを始めてみたけど、やまなしオチなし意味なしです(*ノД`*)笑
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◆白鳥
アヒルの兄で弟を溺愛している。冷たそうな顔立ちの美人で優秀。人当たりがよく慕われているが、ワシにのみツンツンした態度を取る。
◆鷲(ワシ)
タカの兄で、弟は基本放置だが兄弟仲は悪くない。そこそこ悪い遊びも経験してきた不良だがメスにはモテる。白鳥とは昔からの知り合い。
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ここは私立バード高校。近隣には略称で「とり高」と呼ばれている男子校だ。
白鳥はこの高校の生徒会長を三期連続で勤めている。
3年生に上がった時には基本的に次世代に引き継ぐのが通例だが、今年は適任者がおらず、教師や生徒に揃って頭を下げられては頷くしかなかった。
そういう訳で、受験生となった今でもとり高の生徒会長は白鳥だ。
品行方正、眉目秀麗で通っている白鳥は教師だけでなく生徒からの受けもいい。
笑顔は美しく、物腰が穏やかで人当たりがいいからだろうか。
男子校なのに下駄箱を開けるとラブレターが入っていることもあるし、時には直接告白されることだってある。
中には無理やり白鳥をモノにしてしまおうと企む輩もいるのだが、白鳥は武道にも通じているため、そのような不届きものは返り討ちに合って逃げ帰る羽目になるのだった。
だがそんな白鳥にも悩みがあった。
「……お前、こんなところにいたのか」
「お。白鳥じゃん」
「お、とはなんだ。今日の授業、一度も姿が見えなかったようだが……?」
校舎の屋上で見つけた男は、170を超える白鳥より一回り背が高い。
体格も、細身の白鳥に比べるとがっちりしていて、精悍な顔立ちをしていた。
「今日は何か授業って気分じゃなかったんだよな。だからフケて屋上でゲームしてた」
悪びれない男の言葉に、白鳥は目の前がくらくらするのを感じた。生来真面目な気質なので、こういう発言を聞くと気が遠くなるのだ。
「いい加減にしてくれ。お前が授業に出てくれないと、僕が何とかするようにと言われるんだ」
きつく睨む白鳥だったが、長い睫を湛えた瞳で睨まれたところで怖くはない。
男は、―――その男は猛禽類、鷲(わし)という名を持っていたが、ふっと口元に笑みを浮かべた。
「俺がいなくて探し回ったのか?」
「当たり前だ。先生に探せと言われたんだから、仕方ない」
ぶすっと不機嫌そうな顔も、目の保養になりそうな美しさ。
鷲はひょいと手を伸ばすと、少し膨れている頬を指の背で撫でた。
「またまた。ンな事言って、俺に会いたかったんじゃねぇの?」
咄嗟にその手を払いのける白鳥。
「馬鹿か。ふざけるのもいい加減にしろ」
すっと冷たい視線で鷲を射る。
「ったく。お前は何でそう俺にだけ冷たいんだよ」
「堕落した人間は嫌いなんだ」
「へえ、とり高の生徒会長さんは嫌いな男とキスすんのか……?」
そう言いながら鷲の腕はあっという間に白鳥の細腰に回り、
「……ほら、口開けろよ」
低い声でそう呟けば、白鳥は忌々しそうな表情を浮かべながらも瞼を伏せて、言われた通りに唇を僅かに開いた。
開いた唇の間から、明確な欲望を持って熱い舌が潜り込んでくる。
口内を縦横無尽に蹂躙していく熱は、ほのかな甘さをもって白鳥を追い詰めた。
「ん……っ」
苦しくなって鼻を鳴らすと、一瞬唇が離れ、しかしすぐに角度を変えて再び塞がれる。
逞しい腕に抱きすくめられたまま、白鳥の頬は次第に上気して色づいていった。
ぬる、ちゅっと小さく音が響く。
長かった口づけが終わり、顔が離れると、互いの唇を銀の糸が繋ぎ、ぼんやりとその糸を見つめていた白鳥は、ハッと我に返って顔を上げた。
「校内で何をする気だ」
「何する気って……さっきまで俺のキスにとろけてた癖に」
「そんな覚えはない」
キスを終えた瞬間の、甘く緩んだ表情はすぐに消えてしまう。
勿体なさそうに眉を寄せた鷲は、肩を竦めた。
「今度しっかり撮影しとかねーとな、お前すぐしらばっくれるから」
「僕が何をしらばっくれてるって?」
ツンとした声で白鳥はそう言うと、
「とにかく! 明日の授業は必ず出る事。出なければ僕がうるさく言われる羽目になるんだからな。少しは反省するように!」
きりっとした目で鷲を睨みつけると、小さな拳で鷲の胸をどんと押して、颯爽と屋上の入口へ向かってしまった。
後に取り残された鷲はひゅうと口笛を吹いて、姿勢よく闊歩していく白鳥の後姿を見送る。
「たまんねぇケツしてんなぁ、おい」
全く反省の見えないその言葉が麗しの生徒会長、白鳥に聞こえていなかったのは、幸いというしかない。
end
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ちょっ、この二人一体どんな関係ー!どんな関係よー!(ミサワ風)
最近ミサワがCMに出ていて、つい笑ってしまいます。
地獄のミサワ本当に有名になりましたよね。でも面白いよね〜(ノω`*)
何となく思い立って鷲と白鳥のお話を少しだけ書いてしまいました。
全くオチのない話ですみません。
なんかチューは普通にしてるっぽい感じですね。
Hはまだでしょうか。それともとっくの昔にやっちゃってる関係でしょうか。謎です。
弟くん溺愛なところが書けませんでした。
白鳥さんのアヒルくん溺愛っぷりはかなり重要事項なのに(つ∀`*)っ))⌒☆
R18シーンがないので普通に公開にしてしまいます。
万が一お話が続いてR指定入りそうだったら鍵かけます。
が、可能性はかなり低そうです。笑
私立バード高校、略してとり高ってなんなんだー!と自分で自分を突っ込みたい。
なんとセンスのないネーミングなのか…(*>_<)
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