ひたすら泣く上の子。


ひたすらUNOをする私(笑)


娘が尋常じゃないくらい泣き、正さんからもお母さんからも操り人形にされてオロオロする三井。








アドバイスにしても行動にしても、何か求められればするけど、求めてこないならとりあえず結果だけ聴く事に決めていた。








正さんはわりと強行に行こうとしているっぽい。





リビングまで聴こえてきた声で推測すると、強引に突っぱねて、上の子が泣きながら玄関から出ようとしているのを正さんが扉を開けさせないように抑えていたらしい。










「おーとーうーさーーーん! おーとーうーさーーーん!! あーけーてーーーー!」






お父さん というのが気になって仕方ないけど、後から思うとこれは元々、正さんが言わせていたというよりもママが実の親だから「お父さん」って言っていたのを真似した結果だろう。






余り物で上手に料理できていたし、生前はわりといいママをしていたのかと思っていたけど厄介な面もあったんだな、と思った。















何分くらい泣いていたんだろう?




30分泣いただろうか?







心理学を心得ているわけではない、ただの素人の考えだけど、これはかなりの賭けだと思う。







最終的に大人の方が根負けしたら逆効果な気がする。





吊り橋効果というか、徹底的に不安になって、最終的に田中家の胸に飛び込むという形。



危険だと思う。











そして、






結局正さんの心が折れたらしい(苦笑








そして、どうも最終的には


仕方ないからしばらくの間は田中家から、車で送り迎えをして学校は通わせる、という話になったらしい。





これもまた、主導権は完全に田中家。








三井は 精神科に連れて行くべきかと提案もしたそうだけど、   それはまだ待ってくれ、私に任せてくれ と正さんが言ったようで。












泣き止んで表情の無い上の子は持っていく荷物をかき集めるのに、たまにリビングにも来ていた。



三井が座っている側にあった宿題か何かを回収するのに。










そして結局上の子はまたまた田中家に戻っていった。