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なんちゃって社会人

話題:本の感想





少し前から気になってはいたものの、他に欲しい本があったので手を出せずにいました。

先日、買い物ついでにちょっと立ち読みしてみたところ、一気に読んでしまいました(その後ちゃんと購入しましたのでご心配なく)。

簡単にあらすじを紹介します。

ブラック企業に勤める主人公、隆。ある日、ホームに転落しそうになったところを一人の男に助けられる。自らを「ヤマモト」と名乗るその男は、隆の同級生だと言うが、隆には覚えがない。そんな「ヤマモト」と関わるうちに、隆は「ヤマモト」が3年前に亡くなっていることを知る。

調べてみたところ、ライトノベルに分類されていました。確かに難しい表現等はなく、サラサラと読めます。

が、この作品には、愛すべき主人公、隆がいます。毎日上司に怒鳴られ、頑張れば頑張るほど空回りしてしまい、それでも営業の仕事が楽しいと思って、それなのに大きなトラブルが発覚し、また落ち込み、を繰り返す隆。

わたしも仕事が遅く、それなのによくミスをしてしまうので、共感できる部分が多々ありました。
大学生のときに描いていた「社会人」と今の自分を重ね合わせたときのギャップ。
周りの仕事ができる先輩に比べ、全く力になれない自分の無力感。

そういった心の中に蟠っていたものを、「仕事が人生の全てじゃないし」と流された気がしました。それでも朝が来たらまた職場に向かわなければならないのですが。

仕事について悩んでいる人も、仕事がうまくいっている人も、読んでみたらスッキリするかと思います。軽い読み口に侮ることなかれ、そんな一冊です。






2月の読書

話題:最近読んだ本

B級恋愛グルメのすすめ / 島本理生
はじめて好きになった花 / はらだみずき
ふざける力 / ワクサカソウヘイ
ラブコメの法則 / 東山彰良
ふる / 西加奈子
限りなく透明に近いブルー / 村上龍
考えるヒント / 小林秀雄

今月は少なめですね。
仕事が忙しくて全然読む暇がなかったのと、1冊にものっすごく時間がかかったからです。





文庫本サイズならだいたい1時間あれば読み終えるのですが、1章読むのに1時間くらいかかりました。

言葉の意味や、将棋のルールや、哲学者の主張の内容など、分からない言葉がたくさんたくさん出てきたので、パソコンと辞書と鉛筆を使いながら読みました。
脳みそをフル回転させて読んでいたので、時々違う小説なんかを読んで小休止しながら読みました。
そうすると前読んだところの内容を忘れてしまい、何度も戻っては読み、を繰り返しました(あほですね)。

この本だけで2月を丸々使ったような感じです。
じっくり時間をかけたので、脳みそをぐるぐる回転させて、考えながら読むことができました。

我々はその仕組みを理解していないまま、便利さのみを享受している、というところが、たしかになあと思いました。最近別の本で「リスクを回避するために生み出したものが、また別のリスクの原因になっている」というようなことを読んだので、ただただ考えなしに享受することは、気づかないうちに何かのリスクを生み出すことにつながるのかなあと考えました。わたしはただのあほなので地球規模の問題をなんとかすることはできないけれど、身近なことくらいはできるのかなあ。もっと考えよう。

わたしのつるんつるんの脳みそは、だいぶぐるんぐるん回って、少しだけしわが増えたような気がします。

たまにはこういう本も読もうと思います。
疲れるから「たまに」でいいかな。

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