土曜日の夜から恋人の家に泊まって、日曜日の夜にうなぎを食べてきました。
わたしたちは会う度にお酒を飲んでいるので、「今日は飲まないでいようね」なんて話していたのに、お風呂から出た恋人が「ダメだ!あなたの顔見てたらお酒飲みたくなってきた!」と唸っていたので、とんだパブロフだなあって笑いました。
明け方に眠って、適当にお昼ご飯を食べて、お酒を飲みながら2時間ドラマを見たり旅行の予定を決めたりした。おとり捜査官、おもしろなった。

それからうなぎを食べに電車に乗って出かけました。うなぎを食べに行ったのは、恋人のちょっとしたお祝いでした。緊張しながらお店に入って、うなぎが出てくるまでも緊張して、でも一口食べたらそんなの吹っ飛んでしまうくらいおいしかった。ふわふわで、薄すぎず濃すぎずなたれが絶妙で、こんなにおいしいものがあるのか、すごいな世界は……と思った。恋人は何回も小声で「マジか……」って言ってた。
お腹いっぱいでお店を出て、いつもみたいに近くをふらふら散歩した。

最近、恋人に「一緒に住もうよ」と言うと、「でもどこに就職するか分からないから」ってはぐらかす。何年も先の話を何回もするわたしが悪いのかもしれない。でもわたしは、それが少し悲しかった。たとえ叶わなくてもいいから、ちゃんと口に出して約束してほしかった。意思表示や決意表明のようなものがほしかった。
そんなことを打ち明けたら、恋人は、「たとえ口約束でも、おれは約束を守らない人は嫌いだよ」と言った。笑っていたし声も静かな調子だったけど、そのときの恋人を怖く感じた。恋人に嫌われるのはとても嫌だなと思った。
結局、はっきりした答えが聞けたわけではなかった。でも恋人はわたしのことを好きでいてくれてるし、待ってるしかないんだろうなあ。

結局二駅くらい歩いて、途中の公園で遊んだりして、電車の中で別れた。次に会うのは旅行に行くときです。楽しみだなあ。


わからない